花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

節分草3

2011年02月28日 21時54分49秒 | 春夏の花
旧暦で言うところの節分あたりに咲く、セツブンソウの花壇でパノラマ写真。
広角レンズで広く撮ると遠近感がついて、花同士の距離が広くなるのを嫌ってのこの技だが、カメラをパンすると近い所と遠い所で繋ぎが無理になるのが問題。
そこを、アハハで済ませられればなかなか面白い風景ではなかろうかと思う。



陽気にはなれないタイプの花ながら、草の花の先駆けとしては十分以上に佳い花だ。

椿 16

2011年02月27日 20時38分16秒 | 秋冬の花
またツバキだが、こちらは少し冬の匂いが残る紅侘助椿。
房になって花が付いているのが椿っぽくない。遠目には大きめの八重咲きにも見える。

背景の、曖昧な色のグラデーションと、なめらかなボケの中に光の具合で薄くシルエットが浮かんでいるのが良い感じ。

背黒鶺鴒 9

2011年02月26日 21時59分18秒 | 
今日は非常に良い天気で、冬の間は人通りが稀なところにも人の気配が多く、その点は賑やかなようだが、他の生き物は驚いて引っ込んだようで、この点は寂しい日だった。
顔を見せてくれたのといえば、普通にセキレイとか。
それも、すすどいハクセキレイではなく、おっとりしたセグロセキレイ。



こちらも陽気と人の気配に当てられていまいち集中力が出ず、適当な写真だけになってしまった。

椿 15

2011年02月25日 22時19分39秒 | 春夏の花
忙しかったのにも一段落付きそうだ、というタイミングで高熱を発し、何やかやでようやく今日からは平常運行できそうな感じである。
2月は休みが取れていなかったので、やっと休めた病み上がりの散歩で城南宮の椿。
梅園は、去年一昨年の例からいえば遅いかと思ったが、今年はちょっと遅く、来週から再来週くらいが見頃でありそう。


それでも、今日などはもう空気が春のもので、まるで冬の匂いが感じられない、好ましい埃っぽさであった。
椿でも寒椿や侘助とかでなくヤブツバキがこれほどきれいに咲いていると、無性に心浮き立つものがある。

寺の犬

2011年02月21日 00時25分20秒 | 秋冬の風景
2月も半ばを過ぎて、また寒くなったりまた暖かくなったりしながら、全体的には暖かくなりつつある。
天気の良いお昼などは非常にのどかな具合。
そういう時に仕事を休めないのはしんどいことだが、ふと遊び半分に出来る時間があるので、なんとか保っている。
しかし犬は猫よりさわり心地が良くない。

満作 6

2011年02月19日 02時09分50秒 | 春夏の花
そういえばここ3年、2月は妙に仕事が忙しくて諸々のことを気にかけるひまがないと思ってみたら、
ゴールデンウィーク前に形を出すべきの仕事の締切が丁度今頃なのであった。
忙しいのは忌々しいことだが、あまりにも忙しくないのというのでも、より忌々しい事態でありそうなので、
今日も明日も息ができることにとりあえず満足する他ない。

そうこうのうちに、マンサクの花が丁度満開であるくらいに咲いている。
日が出る暖かい日などは空気に春の匂いがするようになって、とりあえず忙しいのもあとひと踏ん張りであることを感じさせる。

如意輪観音

2011年02月13日 23時48分49秒 | 秋冬の風景
在原のなりひら寺の石仏の如意輪観音。
レリーフ的なものではなくしっかりした彫像の、石の如意輪観音さんはちょっと珍しいと思って嬉しがって写真に収めたが、そうでなくても実にいい雰囲気の仏さんである。
お顔はほとんど摩滅していながらも、口元の表情がとても良い。
二の腕と下腹の太ましいのも、石仏らしからぬ肉感だ。

如意輪観音菩薩は、弥勒菩薩と同じく、人を救済する方法をラフに座りながら頬杖をついて考える姿なのであるが、
弥勒の宇宙スケールの救済ではなく、拝むひと個人のお願いごとレベルの救済を自分に課している仏さんである。
ほほえむ口元も同じ形のもの、に見えるが、意味合いは、それを考えるとだいぶ違って見えてくる。

鵺 7

2011年02月12日 01時42分06秒 | 
陽だまりに背を向けるトラツグミ。
シルエットが丸々となって渋味は無いが、トラツグらしいようではある。



歩いているうちに良い日陰が途絶えて戸惑う図。
もう2歩先に行ってくれれば全身出てきたところだが、そこが思うようにいかないのがこういうもの。

ぱっちり開いた目にハイライトがなくて黒ベタなのは、実に鵺という感じでとても良い。

日本猿 2

2011年02月10日 00時44分26秒 | 秋冬の風景
前回のニホンザルを見た道のもう少し先で、普通に道の真中を闊歩していたさる。
地元の人によれば「あんなもん、人の顔を見れば逃げる」ということで、この辺りはまだしも人と自然のバランスがとれているようだ。
このときも、然り。



道から上の山肌を見れば、そこにもさる。
写真的にはピントが合っていない。
それにしても何にしても、前にも言ったが、鳥や虫とは異質なものだ。



道端にさる、画面内に数えて5匹。
画面の外にはもっとたくさんいた。
人の皮を被ったさるも、壁に落書きなどを残している。

道の真ん中でなく端にいるのは、どんぐりの類などを探しているためであろう。
その辺で済んでいれば、のどかだ。

黄鶺鴒 14

2011年02月08日 01時13分22秒 | 
橋の上から、浅い川のせせらぎの中のキセキレイ。修学院方面にて。
水が綺麗というより、砂がとてもきれいなのであるが、セキレイに実に似つかわしい場面。



こういうのも動画で撮ればまたいろいろな面白味があるのだろうが、なかなかそれ用の準備ができるほどマメな性格をしていないので、それに関しては持ち腐れというものである。

蝋梅 9

2011年02月07日 00時04分28秒 | 秋冬の花
ロウバイの花は先週でもう盛りの状態で、この週末は写真撮りに行けなかったので今はどうなっているかわからない。
今日などは最高気温が14度もあったそうで、去年の春は妙な具合で遅くなったが、今年はどうか。



ロウバイは蕾が膨らんでいっている時の、濃い黄色の球体の姿が一番好きだ。

鶫 14

2011年02月06日 01時50分05秒 | 
2月になって、日中はずいぶん暖かさを感じるようになった。
冬のはじめには警戒心が強かったツグミも、すっかり油断しながら地面をひっかく生活パターンになっている。

写真は、枯葉などをペッと口ではねのけて餌を探すのに、草の根が口の端に引っかかっている図。
写りが良い具合であるだけに、格好悪い感じでもある。

足元右に、草の双葉が生えてきているのが、ちょっと芸の細かい春の訪れの先駆けっぽい演出にも見える。

蝋嘴 7

2011年02月05日 00時14分07秒 | 
シメがふたつ。
ふたつとはいえ、シメが複数羽いるのは初めて見たので、地味な絵面だが個人的にレア度が低くない風景。
そして、この鳥の正面顔は不細工だ。



ほどほどに保護色な土色ボディだが、まるきり地味でもなく、いい趣味の感じだ。

鵤 8

2011年02月03日 01時21分56秒 | 
小鳥のように杭を渡す縄の上に停まったイカル。
案外に、ありふれてはいないポジション。

いつものように木の上や地面を歩いている時より、縮こまって丸くなっているのはカメラを向けるこちらに気がついて若干の緊張があるためか。
とはいえ、いつもよりはずいぶん近い距離で撮っている。
改めて見るとなかなか妙な模様と姿の鳥だ。