花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

背高泡立草 2

2011年11月30日 01時27分19秒 | 秋冬の風景
セイタカアワダチソウの花が綿毛の実になっている。
蒲公英や薄のような綿感ではないが、毛糸のようなモコモコ感は良い。



軽く雪が積もったように、見えないが、まあそれは承知の上で無理めに、見えると思ったらちょっと面白い風情でもある。
百舌でも雀でもこの画面にいたら、とても良い背景になってくれるだろうというポテンシャルは高い。


金黒羽白 3

2011年11月27日 20時47分37秒 | 
キンクロハジロの鴨パタパタ。
ハジロの名が示す、普段は隠れている羽の先の白さが上手い具合に見えた。



他の鴨はあまりしない、腹側の毛づくろい。
水面下側の足でバランスをとりつつ、それでも不安定なので、その場でくるくる垂直軸に回転しながらの姿。
回っているので、待っていると確実に良い角度をくれる。

なかなかの愛嬌だ。

奈良の街角

2011年11月24日 23時47分29秒 | 秋冬の風景
薬師寺から唐招提寺に向かう道すがら。
山茶花のピンクの花とピラカンサか何かの金赤の実の鮮やかさが目を引く鄙びた風景。
真っ直ぐな道のミラーは何の注意を促すものだかわからないが、雰囲気作りには良いものだろう。



狭い道を通るバスは危なっかしくも何となく頼もしい姿。
本数はさほど少なくなく、観光地である以外にベッドタウンであったりもするのか。



この辺の面白さは、そこいら中に、杜という言葉以外が相応しくないこんもりとした神社の杜が散在していることだ。
この異様な存在感を、見慣れた、あるべき風景として身の周りに受け入れることや、ここから離れてこれを郷愁として思い起こすことの趣深さはなかなか他人の想像つかないことであろう。


薬師寺 2

2011年11月23日 23時33分11秒 | 秋冬の風景
薬師寺の講堂から金堂と二つの塔を視界に収めるお約束の構図。
真南向きになるので昼時には確実な逆光になるのが写真には良くないが、しかしこう見るべく建てられていることが明らかな図である。
塔の改修が終わったら、いずれもう一度訪れたいものだ。



金堂を斜め前から。
お寺といえば古色蒼然の印象が強いが、丹塗りの鮮やかなのも良いものだ。

薬師寺

2011年11月22日 23時42分15秒 | 秋冬の風景
紅葉写真には未だしであったが、久しぶりに出かけてみた奈良の、池越しの薬師寺の二つの塔。
この時は日が陰ってちょっと渋めの写りであるが、小奇麗なのと古めかしいのとが並んだ姿には、京都の金閣と銀閣を無理に並べたような可笑しみがある。



道々のこういう絵は、むしろバッチリのポイントで見るより好きな風景。
奈良は微妙なところもあなどれない。

紅葉 25

2011年11月21日 23時33分00秒 | 秋冬の風景
お寺さんの紅葉。
今年の紅葉は近年の例年的に早くもなく遅くもなく、この週末から2週間ほどが良い頃であろう。
既に気の早い木、というか条件の良い木は良い色になっている。



カエデ以外にも綺麗に紅葉する木は少なからずあるが、何故だか風情的にひとつ下に見てしまうところがある。
これもブランド信仰的なもののひとつなのだろう。

嘴広鴨 4

2011年11月20日 23時28分18秒 | 
鴨の中では悪相が目立つハシビロガモ。
写真のように、顔を低くしてクチバシを水面に沿わせ、プランクトンを食すあいだ上目遣いの三白眼になるのがその理由。
クチバシの広いのがドナルドダック的で愛嬌ありそうなのに、目がすごく小さいというのもあるだろう。
要するに目付きが悪い。



メスは鴨の常で茶色系だが、この手前のは冬羽換装が遅れているエクリプス中のオス。
奥の、クチバシのオレンジ色なのがメス。
異彩を放っているので絵的に面白いが、美しさ云々のものではない。


小白鳥 5

2011年11月17日 21時55分03秒 | 
今シーズンもまた滋賀の方で集まりつつあるコハクチョウ。



若いのは顔から首がずず黒く、クチバシも黄色ではない妙なピンク色。
大きさとか形はもう年寄りと違わない。



飛び立つところ。
手前にはススキやセイタカアワダチソウの茂みがあってどうしようもなかった。
奥の茂みも同じ感じ。その意味では、これはこういうものだといって良い。

冬はまだ遠く、白さが風景に溶け込まないが堂々としたものである。

北びわこ号

2011年11月16日 22時29分02秒 | 秋冬の風景
滋賀で観光に走っているJRの汽車。
汽車は良いが、正面プレートの浅井三姉妹イラストは誰が得をするのか見えてこなかったり。
たくさんの鉄ちゃんが体を張ったギリギリのポジショニングで構えていたが、ご苦労様と思う。



後に曳かれる客車はまた別の時代のレトロ加減で、どうも絵になりきらない。
汽車であるというだけで充分な集客力が発生することが立証されているわけだが、野次馬的には、もっとなにかこだわりポイント的な物はないのか、と歯がゆさを感じる企画である。

長元坊 5

2011年11月15日 23時59分30秒 | 
クラシックな電柱の上のチョウゲンボウ。
いかにも間合いが遠いが、実に良いローカル雰囲気。



わかりにくいが、こちらは柿の木の中にまぎれたところ。
画面右の方に居る。
この木に停まるところまでは見たが、どこに居るかは全く見えないまま適当に撮った一葉。
あとでよく見たら、そこにいた。
まま、あることである。

鷭と翡翠

2011年11月13日 23時40分50秒 | 
池の葦原のバンを狙ったら、ちょうどその奥でカワセミが飛び込んだ瞬間。
ちょっと、いや、かなりもったいなかった一葉。
カワセミを狙っても無理だっただろうけれど。
それにしても、バンの泳ぐ波にカワセミの青色が写っているところに、カワセミの鮮やかさが強調されて見える。



その少し前、バンの横顔と、その奥にカワセミ。
両方にピントが合っていれば、それはそれで動きがなくても非常に良い写真になったものだが。



そのカワセミの、別のタイミングで、水面上でホバリングして水面下を伺っているところ。
ままあることであるそうだが、見たのは初めてかもしれない。
いまいち満足な写りでもないが、カワセミの良い姿が見たければちょっと探したらいくらでも見つかるので、自分で撮ろうとはさほど熱心にもなれない。

青鵐 11

2011年11月12日 21時18分32秒 | 
枯れ藪の中にアオジ。
冬の小鳥も降りてきつつある昨今である。
今日は久しぶりの好天の週末で暖かな日であったが、それなりに紅葉も色づき始め、秋の深まりを感じさせた。

アオジは相変わらずの地味さで、しかしこういう背景には本領発揮の色使い。
ちょっといい感じに調和している。