花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

青鵐 3

2006年11月30日 22時58分07秒 | 
前の冬以来で見かけたアオジ。
基本的には地面を歩いて、日がな落ち葉をひっくり返しているばかりな印象の鳥ではあったが、木の枝の上で凛々しげなポーズをとったところの一葉。

腹の青みがかった黄色と背の焦げ茶の、つまりこういうことだったのかという背景との色彩の調和が綺麗。

前の、真冬に撮った写真に比べると、まだしも暖かいので膨らんでいないスマートなラインになっている。

百合鴎 2

2006年11月29日 22時05分47秒 | 
今年は例年よりカモメが来るのが遅い、と思っていたらいつの間にかいつも通り、鴨川がカモメの川になっております。
だが写真は去年の。

ユリカモメは、冬毛は白いが、夏毛は耳の辺りの黒い点から顔全面にかけて真っ黒になるらしい。
で、遅い個体はこのように、微妙に黒が残って変な縞になっている。
かなりの望遠で見ないとなかなかわからないものだが、変な縞である。

そうなっている個体は、割合としては少なくない。

ローム

2006年11月27日 22時01分32秒 | 秋冬の風景
毎年恒例になっている、西小路五条のロームでやっているイルミネーション。
青・白LED全盛の昨今にあって、頑なに電球色の老舗ライトアップである。

こういう写真を撮る時だけはクロスライトフィルタが欲しくなるが、他に用途がないので手を出せないで居る。
それも、これだけ光源があると煩そうだし。

もう一枚は、f1.8でぼやかし効果を。
高価なLEDよりも、量で勝負はそれはそれで華がある。

紅葉 7

2006年11月26日 23時38分25秒 | 秋冬の風景
非常にベタな、紅葉の風景。
ベタな物とは、良い物だからベタになるのであって、他人の手垢の付いた物に自分の手垢も加えるくらいの気概が無いと良いものなど作れないのだ。

閑話休題。
去年も、ここで池の紅葉を撮ったが、その時も天気が悪かった。
一昨年は、全体に紅葉が悪かった。その前はカメラ趣味があまり無かった。
ポテンシャルの高い場所ではあるが、めぐり合わせが悪いのが困り物。
もう一枚。
曇ってると柔らかな雰囲気になるのは良いが、本能的に綺麗に見える青空と比べて、理屈くさい1クッション感がぬぐえない。

しかし天気ばかりは仕方がない。

山茶花

2006年11月25日 21時56分21秒 | 秋冬の花
実際はそれほどでもないのだが、見ため非常に硬質感のある葉と花の、サザンカ。
ツバキと同じカメリア属の日本原産種で、大雑把には区別できるが、細かく見ると椿っぽい山茶花も、山茶花っぽい椿もあって区別が難しいそうだ。

この写真は、特に設定をいじったりレタッチもしていないが、実に濃い極端な色が出てきた。
好きな色具合だ。

真鴨 2

2006年11月24日 23時23分46秒 | 
緑の頭は誰でも知っているマガモ。
しかし、飾り羽の群青色は知らない人が多いのではあるまいか。
のんびり泳いでいる姿からは思いがけない綺麗な色具合である。

が、それよりもこの写真では背中あたりのモコモコ感が非常に嬉しい質感を見せていることがポイント。
横から見たワキの感じも美しい。

上体を起こすとペンギンのようなボディバランスであるが、羽の意外な立派さが逞しさをアピールしている。

秋の公園

2006年11月23日 22時39分25秒 | 秋冬の風景
今日は祝日ではあったが、天気が悪かったので人影のまばらだった公園での、カラフルかつシックなトーンにまとまった一葉。

実際は、すぐ後ろにはそれなりにたくさんの人が居たのだが、人のいない街角の風景写真というのは奇妙な心象風景のようで、あまりタチの良いものでないことが分かった。

野鶲と川原鶸とおっちゃん

2006年11月22日 22時44分01秒 | 
秋の野に出でて鳥見するのは我のみならず、角度が反対側の直線であると、このおっちゃんの写真には私が写っているということもあろう。

左の赤茶がノビタキ、その右の黄色が入ってるのがカワラヒワ。
このブログでは御馴染みの2種。

カワラヒワはカワラヒワで群れることが多いので、このように単独で他の鳥と一緒に写ることは珍しいと思う。
それが更に、ヒタキやモズのように細い枝のてっぺんで周囲ににらみをきかすことはとても珍しいのではあるまいか。

いっぷう変わった2ショット+1であった。

紅小灰蝶 3

2006年11月21日 22時29分26秒 | 蝶・蛾
セイタカアワダチソウの花の上のベニシジミ蝶2匹。

シジミ蝶でも大き目のムラサキシジミやウラギンシジミは胴体の虫部分が意外に大きく目立つが、こういうのは羽も小さいが胴体も小さく、生き物としてはまるで生々しさがない。
それでも、日を浴びてパタパタする姿に陰に篭った部分の無い所が、曖昧な表現になるが、「こちら側の生き物」の印象を強くさせている。

山茶花と四十雀

2006年11月20日 21時54分46秒 | 
花を付け始めたサザンカに停まったシジュウカラの写真。
写っているのがもう少し綺麗な花だったら良かったが、その辺がメジロなら選り取りだが、肉食のカラは特に花が目当てではなく、なんとなく寄っているだけなので上手い具合に撮れただけ良しとせねばなるまい。

この写真、上端と右端は別に撮った写真との合成なので、細かい人は若干の違和感を感じるかもしれない。
言わなければバレない程ではあろうが、上手く出来たので敢えて言ってみた。

紅葉 6

2006年11月19日 21時33分27秒 | 秋冬の風景
味わい深い中間色に染まった楓。
楓と書いて、こちらは見たままフウという名前。
カエデよりずっと大きくなる、葉が3つに分かれているのが特徴の木。

カエデと漢字が被っているのは、もともと中国ではこれが楓で、漢詩とかに出てくる楓を日本人はカエデの事にして理解しようとした為らしい。

馴染んでしまうと、木偏に風、だと大木よりもカエデくらいのこざっぱりした木に風に吹かれてくるくるする実の成るのが趣き深い気がして、イガの実が成る大木には違和感があるが、フーという茫洋とした響きにはこういう大木がふさわしい。

黄鶺鴒 2

2006年11月18日 22時29分36秒 | 
白セキレイや背黒セキレイはどこでも見かけるが、黄セキレイは居そうな所でたまに見られるくらいなので、綺麗な鳥でもあるし、遠くにチラッとでも見られるとやはり嬉しい。
そのキセキレイがハクセキレイに追い払われたりすると、無駄だが強い憤りを感じたりもする。

写真は、鴨川の北大路あたりで。もっと上でないと居ないと思っていたが、こう切り取った風景的にはいかにもな感じでもあった。

紅葉 5

2006年11月17日 22時36分37秒 | 秋冬の風景
今年も、紅葉の時期が始まっております。とはいえ、京都ではカエデはまだ部分部分色づき始めといったところ。
この写真はカエデではないが、これだけ赤くなれば紅葉として充分。

紅葉写真は逆光で撮ると葉っぱが透けて綺麗な色が出る。葉の表側は割と光を反射するので白っぽくなってしまう。
そこで、PLフィルタを着用すると、そうした白い反射を抑えて、両面とも鮮やかな色が出る。
とはいえ、やはり透かした方が綺麗なので、不ぞろいな角度の葉をそこそこ綺麗に見せる程度の使い方が良さそう。

公孫樹と山雀

2006年11月16日 23時59分01秒 | 秋冬の風景
去年も写真を撮ったイチョウの木。
まだ黄色く染まりきっていないが、日差しが強い時はこれでも充分に綺麗。

そういう枝から枝へ、ヤマガラが飛び渡っている場面。
特に銀杏を突付くでもなし、無目的に飛び回っているのは、案外風景を楽しんでいるのかもしれない。
虫を探しているというのが公式の見解である。