花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

眉立茜 2

2007年07月31日 22時19分41秒 | 
長さ3,4センチのミニチュアじみたトンボ、マユタテアカネ。
目が2色になっているのを眉だとしているのかと思っていたが、この写真だと武将ヒゲのように見える顔の黒点を眉ということにしているのだそうだ。
イマイチ納得しかねるが。

で、これもpro1のスーパーマクロコンシリーズ。
離れるとピントが合わなくなるので、多少ワイド側にして四隅にケラレを出しながらも全身を入れてみた。
寄れるだけ寄れば↓

これくらい。
複眼が綺麗だが少し傷物。

イトトンボより華奢に見えるくらいの虫だが、スーパーマクロの映像の迫力が不似合いで楽しい。

褄黒豹紋蝶 6

2007年07月30日 21時35分25秒 | 蝶・蛾
またpro1にスーパーマクロコン付シリーズで、ツマグロヒョウモンの顔。
アゲハの類は停まる時も落ち着かないのでこれは難しいが、タテハの類なら蝶の気まぐれ次第でここまで付き合ってもらえる。
背中の緑がかった毛とオレンジの毛のマダラに白い顔がお洒落。
背景の赤い花と濃い緑のグラデーションも良い感じ。


前側の下方から。
もう少し目のほうにピントが合えば完璧だったが、何せ1mmもない微調整の要ることなので、ある程度は運任せだ。
背景のビリジアン色は何が映ってこうなっているのか忘れたが、リアル感の薄い楽しい色になっている。
顔が赤いのは、赤い花の照り返しの色。

ありふれた被写体だが、見方を変えるとなかなか新鮮な感じもする。

蓮華升麻

2007年07月29日 21時16分14秒 | 春夏の花
まるで一般的でない、レンゲショウマの花。
こうやって(バリアングル液晶を使って)覗き込むと綺麗な花だが、この直径3cmほどの花は地上15cmくらいで真下を向いて咲く。
上から見ると煤けたような灰色で、日陰の花。
写真は、背景がぼやけて浮かんだように見えるのが味。


引いた写真。
蕾の球体が奇妙な浮遊感を醸して、良い。

紋黄揚羽蝶

2007年07月28日 21時07分44秒 | 蝶・蛾
暗い森の中をヒラヒラするばかりで、ついぞ写真に出来なかったモンキアゲハが目の前に停まってくれた。
が、この姿ではモンキだか黒だか何だかわかったものではない。

一応、後翅の前翅と重なった部分の表裏に、白といっていいくらいの薄黄色の斑がある。
それで、真っ黒のアゲハだがモンキアゲハ。

ヒラヒラしていると、影のような黒の中に星のような光がちらちらして美しい。
が、アレを写真にするにはEOS1Dmk3並の高感度耐性が必要。
昔なら無理、で済んだところを、進歩に取り残されたαの悲しさよ。

時計草

2007年07月27日 21時38分07秒 | 春夏の花
ウメカニズムあふれる造形が魅力の、トケイソウ(紫ひげ型)の花。
真ん中の奇妙な物体を時計の針に見立てた命名であろうが、一見して時計な感じはしない。

英語ではPassion Flower。トケイソウの一種のクダモノトケイソウの実がパッションフルーツ。
パッションはキリストの受難の方を表して、やはり真ん中の奇妙な物体を十字架に見立てた命名であるそうなが、十字架にしては枝が多いようで、キリスト=タコ聖人説に基づくものか。
その見立ての場合、光背まで用意してあるのは立派だ。

似てもいない見立てをついしてしまうのは、妙なものにも何かの納得を求める心の働きであろうか。


開きかけの蕾は思い切ってだらしない。
時計とかキリストとかキッチリしたものよりも、楳図かずおの造形物に見立てたが相応しかろうと思うがどうか。

西川蜻蛉

2007年07月26日 21時32分15秒 | 
撮ったときにはアオイトトンボかと思っていたが、確認中にニシカワトンボであるような気がした。
どうも中型以下のトンボは細かい違いの別物が多くて困る。
かと思うとずいぶん違うようでも同じ種類の色が変わるものであったりもして、さらに困らせられる。
別に日常生活の何かが困ることは全くないが、便利になったり嬉しくなったりすることもないのでやはり、どちらかというと困る。

緑のまぶしい頃の楓の葉の上で、メタリックな緑のトンボが良い具合の光を浴びて、爽やかな画面になっている一葉。

羽黒蜻蛉

2007年07月24日 21時45分54秒 | 
去年の在庫から、ハグロトンボ。
直射日光が当たればもっとピカピカ光るが、曇天の下でマットな質感に、しかしそれもなかなか渋くて良い具合の一葉。
背景も渋い中間色のベタで、トンボは日本画のテーマにはほとんどならないが、そんな感じの雰囲気。

小紫蝶 3

2007年07月23日 21時54分46秒 | 蝶・蛾
琵琶湖畔に打ち上げられた藻屑を吸うコムラサキ。
背景はどうしても汚いが、青紫の光沢のある蝶はとてもキレイだ。

警戒心が強く、明るいところにはなかなか出てきてくれない蝶であるが、今回は薄暗い曇天の下、広いところに居てくれたのでじっくり見られた。
光沢は、前から見たときに光り、後ろから見ると光らない。


花の蜜を吸ってる写真であれば、もっと蝶自体も美しくも見えようが。
ごみの中で光ってもタカが知れているのは残念なことだ。

蓮 4

2007年07月22日 21時46分41秒 | 春夏の花
一眼レフを買う以前に行ったことのあった、琵琶湖の水生植物園裏の蓮群生地。
天気は一瞬日がさしたくらいでイマイチであったが、モノ自体は問題なく良かった。
大味なものだけに何度も見たって仕方のない感じはある所だが、道具が変われば再チャレンジの価値はある。


形のいい大輪のダブルス。

全体的に蕾も多かったので来週末でも見られそうだが、萎びた比率も多くなりそう。


ワイド17mmで。
横180度、ずっと奥まで続く蓮は異様ながら素晴らしいが、広角ではなかなかこうとしか撮りようがなさそう。
ちなみに、前回の28mm。

この写真は、先日本屋でカメラ雑誌の見出し「デジタルでベルビア調にする方法」と書いてあるのを見て(中身は見てない)、レタッチで色をvelviaっぽくキレイにしてみようかとしてみた。
まだ思い切りが足りないか。
まぁ、蓮の緑は濁りがちな色なのでこれくらいにはスッキリしたほうが見やすい絵にはなる。

桔梗 3

2007年07月21日 23時58分17秒 | 春夏の花
先々週のキキョウの花。
これはα9xiにSTFで、以前のヒマワリや風車と同じフィルムで撮ったもの。
ネガをスキャンすると赤っぽくなるので、赤を引いて若干緑を足すのだが、どうやっても目で見た気分の色にならないことがある。
これの場合、葉の部分にはもう少し赤を入れたいところだが、そうすると花の部分が青から赤紫の変なグラデーションになるので不思議。
フィルムの色の特徴なのだろうと勝手に納得することにしたが。


こちらはわかりやすくデジタルの写真。
根元が折れてしまって横に伸びているのだが、玉砂利の背景が清涼感があるか。
実際の色はまさしくこれである。

青葉梟 2

2007年07月20日 21時37分48秒 | 
去年と同じ時期に同じ所でアオバズク。
そういえば、フクロウも猛禽類ではある。

体は小さいが目が巨大なので、それなりに大きい生き物を見た印象が残るアオバズク。
木の隙間からの青空と一緒に撮ろうとしたが、全体が暗すぎたので空は真っ白になってしまった。
ただ、体の白部分に青い照り返しが映って、前回とはまた変わった雰囲気の写真に出来た。


眠たげになっているところは何処かのジェダイの師匠にそっくりで、頬毛の案外な柔らか感が良い。
足の爪はやはり凄い。

夏の嵯峨野

2007年07月19日 21時55分54秒 | 春夏の風景
valvia100ポジフィルムで、実に思い切った色が出た台風一過の日の嵯峨野の田園風景。
これもα-9xiに24-105mm。


振り向いてもこういう風景。

これまでにも初秋とか紅葉とか桜とか彼岸花も写真を撮ったが、丘ラッセンとも言うべき人工的な自然美には毎回しびれる。
ただの田舎とはまた違う。街中からもごく近いし。


それにしても、このvelviaフィルムは良い味の絵になる。
前回の蓮を同じ時に比較用に撮ってみたものだが、
 
当然右がvelvia。
撮る写真全部がこれになったら大変だが、凄まじい色が嬉しい場合にはとても嬉しい。
これ程つきぬけた魅力があれば、フィルムスキャンの甚大な手間も許せるというものだ。

鶚と鳶

2007年07月18日 21時30分22秒 | 
地面からは芥子粒ほどにしか見えないほど高いところで悠々と喧嘩するトンビとミサゴ。
ファインダー越しに、あ、ミサゴだーと思っているとそのまま2つで山の向こうまで飛んで行ってしまって、あのトンビなんということをしてくれる。

とりあえず形はわかる程度の写真には出来た。
こうして見るとトンビとタカの形の違いがわかりやすい。
主翼は羽ばたいたりひねったりするが、尾羽のカット具合が真っ直ぐ乃至凹んだ形になるのがトンビ、扇状に凸になるのがタカ。
だということだそうだ。

それにしてもなかなか猛禽には縁が無い。

祇園祭 宵宵山の昼

2007年07月17日 23時59分17秒 | 春夏の風景
velvia100ポジフィルムで撮ってみた写真が出来上がった。
α9xiに全部、簡単に24-105レンズ使用。
最初の写真は長刀鉾の四条通をF22に絞ったスローシャッターで。
車も動いているようにしたかったのだが、信号が変わっても動かなかったので仕方がない。
ていうか、わざわざこんな道に車ではいる猛者の多いこと。
歩く人間はもっと大変だが、提灯を見て分かるとおり風がかなりあったので多少ましであったか。


祇園祭辺境の地・保昌山。
マンションと電線を、目から脳にいたる途中で消去して物を見られるようになればいっぱしの京都人であるといえるが、写真にすると否応なくそこにある事実。
シュールだ。


祭全体でカバブー屋が10個ほどはあったように思うが、流行か国際化か、まぁとてもおいしゅうございました。
屋台によってそれぞれこまごまと違っていたようだがボリュームがあるので一個で充分。