花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

青羽せせり蝶 6

2020年05月17日 22時40分21秒 | 蝶・蛾
コロナ禍の事態は段階的に明けていくということで、まずはめでたく、
いろいろな季節は飛んだが、今はこの花と蝶の季節だ。



あいにく良くないコンディションで、いちおう撮れたというくらいの写真。
しかしなんとなく自粛していた写真を再開して、楽しかった。

並揚羽蝶 20

2018年10月08日 21時38分51秒 | 蝶・蛾
今年のヒガンバナとナミアゲハ。



2つでいるときは撮りやすいし、絵的にも華やかで良いことずくめだが、
フルオート設定で構図も運任せになるので、撮る側としては実は芸がない写真。



3つになると、たくさん撮ってもどれかひとつはダメな絵になって、結局良くない。
かといっていまさら手動に戻れるでもなし、全自動写真も楽なわけではない。

烏揚羽蝶 5

2018年07月09日 00時44分14秒 | 蝶・蛾
崑崙花にカラスアゲハ。
羽の片方の燕尾部分が損傷しているのが残念だが、充分にキレイ。
陽にあたってキラキラしているとミヤマカラスかとも期待したが、
この感じだと普通に普通のカラスだ。



花の方はコンロンカという蔓植物で、1本だか数本がからまっているのか見分けがつかない。
そのひとかたまりのエリアで、4つほどのカラスアゲハがいつまでもヒラヒラしていて、じつに見ごたえがあった。
一番状態が良かったのがこいつで、この場で50枚くらい適当に撮ったが、写したのは結局ほぼ全部こいつだった。

蝶という不可逆性の高い生き方は、シビアだ。

褄黄蝶 4

2018年05月14日 00時08分04秒 | 蝶・蛾
先月の写真。
タンポポによく似たノゲシの類の花に飛んできた、シロチョウの類によく似たツマキチョウ。
ツマの黄色がないのはメスの方の特徴。

止めて見るとモンシロチョウでないことは一目瞭然だが、ヒラヒラ飛んでいると、もちろんこんな細かな違いはわからない。
全体的にモンシロチョウより少し小さいので、その点で、遠目にもひょっとしたらという勘働きがある。



前回更新のアオバセセリは5月限定の蝶であるが、このツマキチョウは4月限定の蝶で、
分布・繁殖的にはレアでもないが、期間限定のありがたみがある。

青羽せせり蝶 5

2018年05月07日 00時54分03秒 | 蝶・蛾
ふとした拍子にでも一度あいだが空くと、再開するには結構な勢いが必要になるもので。
で、その勢いになる、偏愛するところの多い蝶、アオバセセリ。
毎年挑戦しては、ここ数年不作であるが、今回こそは満を持して新兵器が導入された。
がんばらざるを得ない。

例年この辺りでは、GWの1、2週後くらいにのみ湧く虫であるが、
今年は桜からこっち、全体的に1、2週間早い展開で季節が進んでいる。
そしてうまい具合にGW最後の今、いつもの雲ヶ畑某所で遭遇。

写真は、花から花へ数センチ間を飛び渡るところ。
あまり飛んでいるふうではないが、よく見ると脚がどこにも着いていない、
だまし絵的な空中写真である。
少々人工的に彩度を上げているものの、虹色的な色の変化は自然のもの。
こういうのが撮りたかったその1。



次は、スジグロシロチョウとのコラボの一葉。
絵としては後からシロチョウがやってきているように見えるが、実際には
シロチョウが居た後ろからアオバセセリが襲いかかって花を横取りした図。
人の目には、浴びるほどそこらじゅう同じ花だらけのように見えるが、
蝶としては縄張り意識とか、ほか何事かいろいろあるようだ。



うまいこと、飛んでいるところの写真2つ。撮りたかったその2。
できれば背中側が見えている青い蝶としての写真が欲しかったが、これはこれで美しい。
以前、といってももう8年も前だが、うまく飛行写真が撮れたときには
α900でiso3200の条件だったので、画質はよほど手を入れて縮小しても良くなかった。
今回はこの右側、iso4000まで上げて、ほぼ50%縮小からのトリミングだが、細かく描写されてキレイなものだ。
腕ではどうにもならないところ、この先も進化してほしいものだ。


褄黒豹紋蝶 16

2017年10月24日 00時47分46秒 | 蝶・蛾
コスモスの花とツマグロヒョウモン(オス)。
いろいろ試してみても、いちばんふつうの図がいちばん良かったりもする。



飛んでいるツマグロヒョウモン(メス)。
上手いタイミングではあるが、蝶自体がわりと傷んでいる減点ポイント。
ここまでは肉眼ではチェックしきれない。



オスとメスの求愛行動。
こちらのメスは新品同様にキレイ。ポーズにはもう一声ほしかった。こればかりは運。
朝に降った雨が地面の草で玉になって光っている。
これも、もっとぼかせて大きい玉にできれば良かった。これも狙いきれない。
やはり、絵的には、止まったものをじっくり狙うのが良い。

大透翅蛾 17

2017年10月18日 21時48分42秒 | 蝶・蛾
カメラ・レンズを新調して一番撮りたかったオオスカシバを、今年の虫の季節の終わりギリギリでやっと遭遇できた。
前回のオオスカシバの更新は2012年で、なんと5年前だった。
府立植物園は、その辺からずいぶん整備が行き届いてどこの藪もきれいになって、
このような大芋虫出身の生き物などは姿を減らしたような。



見えなかったとはいえ、居るにはずっと居たようで、もうかなり擦り切れている姿。
アゲハなどの蝶は古くなると羽がボロボロになるものだが、この蛾は背中や尻尾の毛がボロくなっても羽はきれい。
そういう辺り、基本運動性能のスペックの高さが伺える。

 

カメラ的にはもう手慣れた感じだが、レンズ性能の良さにも改めて感服。

浅葱斑蝶 13

2017年10月09日 23時16分13秒 | 蝶・蛾
毎年、フジバカマの花のためにやってくるアサギマダラ。



同じような形で、日陰と日なたで撮れたもの。
日が当たるほうがコントラストが強くて単純にきれいであるが、日陰のほうが羽の白い部分の半透明感がきれい。
花が、もう少しきれいな種類の花であればとはいつも思う。

黒揚羽、麝香揚羽、青条揚羽

2017年09月21日 00時50分26秒 | 蝶・蛾
α9に100-400GMで撮っていた蝶写真。まずはふつうのクロアゲハ。

もっと良い被写体に出会えればそれで更新しようと思っていたが、それがなかなか無く。



こちらはジャコウアゲハ。かなり暗い場所であったので、さすがにこれくらい地味だと飛んでいるところに自動でピントは合わない。
しかしISO感度6400でも使い物になる画質なのはさすがの今どきカメラだ。



アオスジアゲハ。
こういうわかりやすい模様があれば、ファインダーに収められるかぎり自動のピントがだいたい外れない。素晴らしい。
シチュエーションは、キレイな方がボロい方に交尾をせまるもののガン拒否されているところ。


このカメラでは、バカチョン的にこういう写真が苦労なく撮れるので、それは実に楽しいことだが、
とりあえず動いている写真、だけでなくそろそろちゃんと考えてキレイな写真を撮ることを考えていくべきタイミング。

秋の花の終わるまでにはその方面も気にしていきたい。

桃雀蛾

2016年05月08日 01時24分44秒 | 蝶・蛾
桜が散ってツツジが咲いて、わけのわからないものも湧いてくる季節。
今回のわけのわからない生き物は、昔に見た雲紋雀かと思ったが、
比べてみると模様がもっと地味なモモスズメだった。


一見ランダムっぽい模様であるが、わりと厳密に同種では違わぬ模様のようで、
調べる限り種類を見定めるのは簡単。
しかし、妙な生き物だ。

青羽せせり蝶 4

2015年05月11日 00時01分24秒 | 蝶・蛾
アオバセセリは一番好きな蝶で、しかしこの5月頃にしかいないので、
毎年探しているものだがずいぶん久しぶりになった。
前回が3年前で、一番良い感じに撮れたのがもう5年前だ。
それというのも、良かったスポットの山の川の上流が謎な荒れ方をしていて、以後そこで全く見なくなってしまったためだ。
今回はそことは別の、最初に見た貴船での再会を果たせた。
あの辺も最近意味の分からない人の手の入り方をしていてカワガラスの子育ての巣が潰されたりして不安だったが、大丈夫でよかったです(小学生並の感想)。



私も文明がなければ生きていけない種類の人間として、自然破壊が悪いことだとは思っておらず、
「里山の自然」など噴飯もののワードだとしている派で野生の図太さを評価しているものだが、
淘汰されるタイプの生き物に偏愛を感じることはそれと必ずしも矛盾しない。