花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

東山花灯路

2008年03月22日 22時06分08秒 | 春夏の風景
京都・東山と嵐山では桜の前と紅葉の前の微妙なシーズンに穴埋め的な盛り上げ策として、軽いライトアップをする。
密度は薄いが範囲は結構広い。
もともとの観光地でやるためもともと見るべきものは多いので、それなりに見るべきものがある。

 
東山の方は、祇園・八坂界隈が照らされる。
祇園白川はノーサンキューな感じがしたので、八坂の塔から知恩院・青蓮院の方まで歩いた。

人ごみの中を歩くので、レンズは凶器にもなる80-200 F2.8を避けて28mmF1.8一本で勝負をかけた。
が、道々はカメラ親爺が三脚を振り回しEOS1やNIKON*に長玉で突撃する有様で、近頃の年寄の良識と恥の無さには呆れる。
それはさておき、午後6時点灯開始は今時分だとずいぶん空が明るい。
と、いっても、道はもう暗く、典型的な黄昏時の風景。


それでも青蓮院前まで歩き着く頃には普通に暗くなっていた。
灯篭は、八坂エリアでは普通に木枠に和紙張りのものだがこの辺のは陶製に生電球の、ちょっと良い感じのもの。

町の風情というほど、ちょっと奥まった所にまではまだ広がっていないライトアップであったが、まぁそれなりに面白味はあった。
遠方からこれ目当てに来るほどのものではない。

満作

2008年03月21日 21時08分45秒 | 春夏の花
漢字名は景気が良いのだけれども、心底微妙なマンサクの花。
これでも好きな人は多いらしい。というか花を見て悪態をつく奴が少ないのであろう。

同じ科のマルバノキの花の項でも、ビニールゴミっぽい花というようなことを書いた。
漫画『とりぱん』ではマンサクの花を「春を告げる(パーティー用の)クラッカー」に例えていて、それは大げさだろうと思いはしたが、なるほどよくも同じことを綺麗に例えたものだとも思った。


ここでは小さい木が数本あっただけなので見映えしないものだったが、もっと大木にみっしり花がつけば見映えの良いものでもあろうか。
背景ボケにしたのは普通に綺麗だ。

紫小灰蝶 3

2008年03月20日 21時05分52秒 | 蝶・蛾
まだアゲハの類が飛ぶには早いが、タテハチョウやシジミチョウ、キチョウなど成虫越冬組はそこいらでちらほら飛んでいる。
この春1個目の蝶カテゴリ更新。
このムラサキシジミも、既にハゲハゲの翅が生きぬいた貫禄を感じさせる。

真新しいものはこれとかこれのようにピカピカしている。

ムラサキシジミはいろんな写真を見ても、黒部分と光沢の青紫部分が一定していないようで、上のような青部分の大きいものは新品状態だとさぞ綺麗だっただろう。

目白と馬酔木

2008年03月19日 21時43分30秒 | 
あしびの花をむしる目白。
といっても、あまり熱心ではなく停まったお義理に数房食べてみたものの手持ち無沙汰にあたりを伺っている感じ。

馬が葉っぱを食べると酔ったようにダメになることからの馬酔木という当て字の木であるが、鳥が花をむしる分には問題ないようだ。が、美味しくはないらしい。


テレコン抜きで、HDサイズ。
もう少しボリュームがあればフジ的な美しさのできそうな花だが、頑張ってもこれくらい。

メジロに関しては今更特に言い足すこともない。

紫華鬘

2008年03月18日 21時36分41秒 | 春夏の花
レンゲの花の出来損ないのような印象の花がこの時期多いのは、大体がホトケノザの花であるが、それよりは大振りなものが、このムラサキケマン。

ゴチャゴチャした印象で、昨日のオドリコソウと同じく、普通に見て綺麗な花ではない。
これくらいぼやかしたら、花の先のピラピラとぼやけた赤紫が火のようで意外に綺麗だ。

去年のツマキチョウ写真のこちらの方が花の形が分かる写真になっている。
まぁ、こんな感じ。

踊子草

2008年03月17日 21時15分21秒 | 春夏の花
咲き始めのオドリコソウ。
単純に綺麗というよりはキモい系の花である。なるべく綺麗に見えるよう撮ってみた。
去年、川原に群生になっているオドリコソウを見てブログネタにすべく単純に撮ったら、パソコンの画面で見て、あんまりだったので没にしていたののリベンジ。

これがそれ。
てんとう虫が居るのには今気付いた。
みんなも探してみよう。

因みに今回は、昨日更新分の700にテレプラス装着写真を撮るため、sweetDに充電していたら普通に使ってみたくなったので使ったものである。
ひさびさに真面目に使ってみて、ファインダーもシャッターフィーリングも馴染んだものでとても良かったが、唯一、背面液晶のダメダメさが想像の外からダメだった。
α700が3インチに93万画素液晶、α-sweetDは2.5インチ液晶に11万画素液晶。しかもデータに反して表示は白飛びしまくり。大きさだけは充分に大きいのだが。

カメラの雰囲気も画質も悪くなくて、今でも充分他人に薦められるカメラだと思っていたが、こればっかりはもう古いなぁと思ってしまった2008年の春であった。

Kenkoテレプラス2倍 MC7 DG

2008年03月16日 21時36分24秒 | Weblog
2倍テレコン。
これを本体とレンズの間にかますことによって更に2倍のズームを得る。
その代わり絞り値も2倍になってシャッタースピードは壊滅的なことになる機械である。
テレコンにも純正からサードパーティ各社のものがあるが、ミノルタ/ソニー純正のものは対応レンズがごくごく限られてしまう。
タムロン・シグマのものは、有るという話だが店頭で見たことがない。
ケンコーのものは中古品を以前店頭で試させてもらったところ、論外な画質になったので却下した。
が、新品でならそれより新しい世代のデジタル対応版があることに気付いて、試し用の何かがないかと聞いてみたら新品を開けて試させてもらえた。
で、やってみたら画質的にはまぁ許容範囲であったのと、今更スルーしがたい雰囲気になったので購入した。
因みに、上位機種のデジタルテレプラスPROはC/Nのみでα用がラインナップされていない。


500レフに咬まして1500mm望遠で月を撮った。ノートリミングで縮小。
拡大してもクリアではない。
もともと500レフはファインダーでピント具合の分からないレンズだが、余計分からなくなるので実用性は皆無。
しかし、なかなか壮観な図ではある。


ISO1600、F13、SS40でトラツグミ。
500レフは諦めて、100-400に装着。
こちらならまだもう少しピントあわせが出来る。
マニュアルには「被写界深度が浅くなるので200mmまでのレンズで使用して下さい」みたいなことが書いてあるが、とりあえず使える。
1200mm望遠になるが、1/40秒シャッタースピードの手持ち撮影で、一応の絵になる程度には撮れている。α700のテブレ補正は優秀だ。


ピーカンの直射日光下なのにISO400でSS80のシメ。
50%に縮小後853*1280にトリミング。条件が良いと綺麗に写る。
これくらいに写せれば値打ちがある。

瑠璃鶲 9

2008年03月15日 21時08分29秒 | 
まだ尻尾しか青くない、若いオスのルリビタキ。
ちゃんと青いのは某梅園でしか見たことがないのだが、若オスとメスなら、目が慣れてきて、結構いろんな場所で見かけるようになった。
若オスとメスの違いは若オスは肩とかが若干青っぽいということだそうで。

ということで、こっちは多分メス。

尻尾だけキラキラしているのもトカゲみたいで妙だが、まるまる地味よりは、写真撮りとしては有り難い。

蜜蜂 3

2008年03月14日 20時25分18秒 | 
セリバオウレンの花と蜜蜂。

啓蟄の暦から1週間ほど過ぎて、いろんな虫や蝶なども湧きだしてきた。
綺麗な虫は綺麗だが、小さい虫はどうしても鬱陶しさがあるので良し悪しの点では評価が難しい。
写真のネタが増えるのは嬉しいことだ。

ミツバチの被写体としての魅力は特に無いが、オウレンの花は大写しにするとなかなか綺麗なことがわかって、ひとつ収穫。


山葵

2008年03月13日 22時02分24秒 | 春夏の花
清流に花を咲かせるワサビ。
ただし写真は植物園で撮ったもの。

楕円形の白いものは水面の光の反射がそう写っているもの。
こういう光の円は、安いレンズだと年輪状に同心円なザワザワしたものになり、高くて良いレンズになると滑らかな感じになり、コウ輪郭が強調されるのはマクロレンズの特徴。


ワサビくらいだと花背峠とかにも、それほどレアでなく生えていることもあるが、山中であると多少日が遅れるのと地元住人が大事に頂いてくので、見たくなったら見られるという程ではない。

個人的に香辛料としてのワサビは、上等な刺身には要らないがイマイチなのには多少欲しい、てんこ盛りにするのは気が知れない、のレベルだ。
葉ワサビの佃煮は少しだけ食べると美味しい。

東大寺修二会 お水取り 3

2008年03月12日 23時53分16秒 | 秋冬の風景
まだ日のある時間の写真。
スタンバイ状態の松明。
青々としているが燃やしがいのありそうな塊である。


奈良といえば今、話題沸騰中のキモ小坊主が見られるかと思ったが、流石にまだだった。
アレはねー、だいたいマスコットキャラクターというものは出来るだけ着ぐるみの再現性のためや居住性などから丸っこく線の少ないデザインになっているものなのに、作者の反論ページ見たら「フツーじゃないデザインした俺ってスゲー」みたいな事が書いてあって、そういうのは修行時代の小坊主であれば師匠から「フツーなものにはフツーになるべき理由があるんじゃー」と3時間ほど主に人格面を罵倒され続けるのがお決まりなのだがああいう円熟の大家が素人衆からボカボカに言われるのがネットの凄いところ。あれこそ感情の爆発の芸術だ。

そのキモ太郎はいなかったが、しかし「北海道から奴がやって来た!」ご当地限定版【まりもっこり】奈良・鹿もっこりバージョン”グッズが売ってあって、なんだアレ。
既にグッズ界では先んじて軍門に下っていたとは知らなかった。
いっそ、遷都祭のキャラもアレにしたら良い。
調べたら、京都のは新撰組もっこりであるらしい。
閑話休題。



そんなこんなで悠久の、あをによしのならのみやこの夕景。
これから松明の走る二月堂から大仏殿などを望んで。
春霞か黄砂の靄か。

この日は日が暮れても暖かで、普通に見物することが出来てありがたかった。
あと、最初の連続写真をgifアニメにしてみた。
以上この項終わり。

東大寺修二会 お水取り 2

2008年03月12日 19時50分51秒 | 秋冬の風景
続き。



始まったところの写真。
誰かのフラッシュで客席の一部が浮かび上がった。
こんな所でフラッシュ焚いて撮ったら柵しか写らないだろうに、素人衆は。
それはどうでもいいことだが、この辺の席も楽しそうなので次回行くことがあれば陣取りたい。

 
反対側、散りかけの松明と、松明を回転させて燃えてる杉の葉などを振り落とす強引な消火。

手ぶれずに済ますのは難しかった。なるべくシャッタースピードを落としてみたときの歩留まりは2割成功といったところか。
全部マニュアル露出でいろいろ試しながら撮ってみたが、そのぶん邪念が多くて後半ほど成功率があがるということも特に無く。
しかし、挑戦内容を考えればα700の手ブレ補正能力は結構あてになる。


まだ続く。

東大寺修二会 お水取り

2008年03月11日 23時27分44秒 | 秋冬の風景
TDJ(東大寺)のファイヤーリカルパレード。
というと怒る人もいるかもしれないが、そういう深い愛は裏切られた時に予定調和の輝きを最も増す。
全体に、客も、やる人も、神聖とか厳粛とかよりもこういうのはパーっとやると楽しいヨネという雰囲気でつつがなく行われていた。

今回は、家を出るときにはこれを見に行く予定はなくて、気まぐれで見物した。ので、手持ちレンズは24-105と100-400のみ。
この時こそ80-200F2.8レンズの出番に違いないようなものだ。とは思ったがあんな重いものは仕方ない。
それに、思ったよりこの絵ではISO1600も綺麗に出たので、この望遠があったほうが正解だったようだ。

 
松明の1行程の連続写真。
ポジション的に松明の走るコースと散るところはバッチリ見えたが、一番火が大きく上がるところが見えなかった。残念。

HDサイズ。
他にもいろいろ撮ったので、この項、明日以降にも続く。

川原鶸 8

2008年03月10日 21時32分46秒 | 
日陰の深い緑の中にカワラヒワ一羽。
心地よい孤独に埋没する地味さの図。
こういう図にこの程度の鳥であると、特に寄る必要はない。

枝に杉の葉が絡まってなければ最高だったが、なかなかそう上手くいってくれない所に良い写真の良さがある。
多少のレタッチで綺麗に消せればそうするくらいには節操のない私であるが、流石にここまでの量を消したら写真とはいえない。

尉鶲 9

2008年03月09日 22時23分36秒 | 
今日は日が暮れても生暖かい気候で、そういえばもう3月も半ばで、いよいよ冬鳥も去ってゆく頃合。
これから春の鳥が交錯していくことを思えば名残惜しくはない。

とはいえ春の鳥は同じようなヒタキ類であっても、これほど近づいても逃げないということは絶無であるので印象は好ましくない。
このジョウビタキのメスは、カメラを構えながら徐々に近づいていって、3mくらいまで接近したところでまだ逃げないので、しまいにこちらがバカバカしくなったほどだ。
来月には満州からアムール方面に渡って居るとはとても思えない小さな鳥だが、自然に比べれば生き物など脅威のもののうちに入らないということか。
逆に、熱帯圏から来るキビタキなどは、生き物に対して警戒さえしてれば自然は優しいものだろうか。


こちらは去年末に撮ったオス。
上のより少し遠い木の枝の上だが、やはり近い。
スズメでもソワソワしだす距離には違いないが悠々としていた。
それにしても巫山戯た顔をしている。