silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

ここ半世紀、スキーテクニックは変わっていない?

2006年01月06日 13時51分42秒 | スキーテクニック編
マテリアルは時代とともに変遷し、それをまた使いこなすための細かな点は変更がありますが、根本的なスキーの運動要素は殆ど変わっていないと言っても良いでしょう。
写真のエミール・アレのビラージュ(ターン)。
左から
1コマ目はニュートラルポジシオン。
2コマ目は「アッペル」つまり先行動作。
3コマ目、4コマ目は「ロタシオン」。身体がスキーの進行方向に向きます。
5コマ目は「ブロカージュ」(ブラッカージュ)。このブログで何回も出てきていますが、再度説明しますと、下肢をひねり込みながらの山回りです。

見慣れないのは、多分2コマ目のアッペルの動作ではありませんか?
この50年以上の前のスキー板は非常に回しづらく、一旦スキーの回転方向の反対方向に身体をねじり、下半身と上半身の逆ヒネリ(ビサージュ)を作って板を解放する必要がありました。
現代でも、平板時代についた癖が直らないスキーヤーもいます。
実を言うと、わたし自身もその傾向があり、特に右手を軽くターン反対方向に巻いてしまう癖があります。

今のカービングではこのアッペルは必要なく、ただ、次のターンの外足になる方を踏みつけるだけでターンの始動が出来てしまう。
この写真で言えば、右足ですね。
しかしおおまかに見ると、重心の移動や、ターンの前半がロタシオン、後半がブラッカージュというのは、何も変わっていないことがわかります。
日本風に言うと、ターン前半が正対、後半が逆ヒネリですね。

で、下の円を見てください。
ターンを模擬的に円に置き換えた物です。円の右半分は無視して下さい。
左半分の上がターン開始地点となります。
下がターン終了点。
上の赤い線から下の赤い線の間が現代の、スキー板を踏むところ(ターンマキシマム)。
上の青い線から下の青い線がカービングスキー以前のターンマキシマム。
そう、板の進歩によって、やるべきことが、時間的に少し前へずれているだけなのです。
その根本のスキーの運動の要素は全く変わっていないと言っても良いでしょう。

うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家

日記才人投票ページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エミール・アレの「フランス スキー術」

2006年01月06日 13時11分14秒 | スキー
スキー技術を、言葉だけで表わそうと言うのは、極端な例を挙げれば、生まれつき目の見えない人に、赤色という概念を教え込もうとしているのに似ている、とは某スキースクールの校長先生のお話。

なるほどもっともだ!と思います。
でも何とか、テクストとイラスト等だけでイメージを掴んでもらいたいと願うものです。
それは何故かと言えば、わたし自身が、その恩恵を受けたからに他なりません。
幾度か登場しているG・ジュベールの
「革新フランススキー」
「ザ・スキー」
がその主なものです。日本の著作物ではなかなか見当たりません。

さて、そこでもう一世代時代を遡ってみましょう。
写真はエミール・アレの「フランス スキー術」
(METHODE FRANCAISE DE TECHNIQUE EMILE ALLAIS)
昭和30年新潮社。なんと近藤等さんが翻訳しています。この方は、日本の山岳及びスキーの翻訳に多大な貢献をした方です。

ぼちぼち紹介して行きますが、この半世紀以上前のスキーテクニック本を見て、非常に驚くことがあるでしょう。

うさぎのメイデンのWeb Pageもよろしく。
ラパン・アジール(Lapin Asile)ウサギの隠れ家

日記才人投票ページ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする