呪われた家族、呪われた一家、呪われた一族、呪われた親子などと言われる家族があります。
その名は「エリック・ファミリー」
左側がその父親の、フリッツ・フォン・エリックです。
有名なプロレスラーであった、フリッツ・フォン・エリック(1929~1997)
フォン〇〇といった、如何にもドイツ風の名前を名乗っていますが、実際はアメリカ人です。
彼は、その得意技アイアンクロー(鉄の爪)を引っさげ、世界的に有名になったレスラーです。
身長193センチ、体重123キロ。
彼は自分でも語っているのですが、
「私にこの人並外れた握力が無かったら、平凡なレスラーで終わっていただろう」と。
そうなんです、彼は生まれつき手が大きく、
そのスパンは32センチ(ちなみに私は20センチ)握力は130キロ。
日本人男性の平均握力は47キロ程度であり、
プロのスポーツ選手でも100キロを超える人はあまりいません。
彼は、ジャイアント馬場らと死闘を演じましたが、
例えば頭部をその握力で捕まれると身動きが出来なくなり、
我慢をしているうちに、掴まれた手の部分から出血してくるのです。
また、ストマッククロー(胃袋掴み)をされると、
苦しがるばかり何も出来ずにでギブアップせざるを得なかった。
頭を掴まれたままで振り回される程、彼の握力は凄かった。
そのフリッツには6人の男の子がいました。
女の子も一人だけ居ましたが。
悲劇の発端となったのは、長男のジャック・ジュニアでした。
彼は幼少期に事故死しました。
2男は、ケビン・フォン・エリック。188センチ、107キロ。
1957年~
彼だけが生き残った息子であり、1995年に引退するまでプロレスラーでした。
3男は、デビット・フォン・エリック。201センチ、118キロ。
1958年~1984年。(25)
兄弟の中では彼が最も長身でした。
しかし、1984年に試合の為に日本に来日した直後に、
急性胃腸炎により25歳で亡くなってしまいました。
4男は、ケリー・フォン・エリック。191センチ、120キロ。
1960年~1093年(33)
兄弟の中で彼が最も素質のあるレスラーだと言われていました。
しかし、1986年にオートバイ事故を起こし右足を切断します。
翌1987年からは義足を着けてカンバックしました。
その傷が原因となったのでしょうか?
1993年にコカイン使用で起訴され、
他のドラッグ使用もあって有罪、実刑判決を受けた後、ピストル自殺します。
5男は、マイク・フォン・エリック。188センチ、108キロ。
1964年~1987年(23)
精神安定剤の過剰摂取により、服薬自殺。
6男は、クリス・フォン・エリック。165センチ、73キロ。
1969年~1991年(21)
彼は他の兄弟に比べて非常に小柄であったのですが、プロレスラーになりました。
しかし、喘息の持病があり、小柄ゆえにステロイド剤を常用していました。
1991年にピストル自殺で亡くなりました。
しかし、6人の息子がいて、最後の6男だけが何故か異常に小さかったのですが、
長男が幼少で事故死したのは、仕方なかったのかもしれませんが、
皆、元気で素晴らしい体格を持つ、自分を超えるレスラーになってくれると、
きっと父親として期待もし、内心喜んでいたんでしょうが、
生き残ったのは、次男坊たった一人だけだったなんて、
1997年に68歳で亡くなったフリッツ・フォン・エリックの心情は、
如何ばかりだったでしょう?
結局、自分を超える息子は、一人も居なかったんですからね。