久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

至福の喜び・・・?

2012-09-06 11:26:42 | Weblog
 昨日から今朝にかけて、3回ぐらい「あー終わった!シ・ア・ワ・セ・・・」と小さくつぶやいたでしょうか。久しぶりです。こんな気分
 昔、若い頃、仕事を初めて少したった頃、講演をした後など、何とも言えない充実感、解放感を感じていたのでした。が、このところは講演会が終わっても、「あれで良かったのだろうか、聞きに来られた方々は満足して帰られただろうか・・・」うにゅうにゅと思ってしまい、以前のようにできはどうだろうと、「やったー終わった」という気持ちになれない年齢になってきていました。

 しかし、昨日は、久しぶりの解放感にひたりました
 何があったかと言うと、昨日は、夕方16時から18時半まで、例の「福岡市自立型行財政改革有識者会議」の第6回会議。実は、決して満足のいく発言ができたとは思っていませんが、この会議も毎回3時間を超える会議が5月から始まり、何よりのプレッシャーは傍聴人も多く、またネットでリアル配信されていること、また市役所前列には副市長初め局長がずらり並んでいること、会議の内容が大変重く難しいテーマであること、などなど、終わっただけで嬉しいのも事実です。
 昨日の会議の前は久しぶりに心臓が口からでそうになるほど緊張。第5回会議に議論の時間が足りなかったので、急遽追加された会議であったり、自らも、「まだ発言したいことがあった。さらにもっと委員同士の議論があってもいいのではないか」など言った手前、随分前から今回のテーマ「組織風土改革」については考えをまとめていましたが、果たして当日、いいタイミングで考えていたことがきっちり発言できるか・・・これまで、かなりの講演会、パネル、審議会なども経験していますが、今回かなりのプレッシャーでした。

 結果としては、思い返してみても、私自身決して満足のいく発言ができたわけではありませんが、まあ何とか言いたいことは言えたし、会議自体、通常の会議にはない、北川委員長の市幹部に対する激しい突っ込みもあったりして、まあ、前回のように不消化感の残る会議ではなかったことが良かったのかもしれません

 それにしても会議での発言は難しいです。流れとタイミングと、そして、いかに考えていることを充分にうまく言葉にできるか・・・あー自己嫌悪です・・・

 昨日は北川会長のお帰りの飛行機のご都合があったようで、2時間半以上の延長はなかったのも幸いでしたし、もうひとつ、私の都合で日程変更していた我社の取締役会が19時からあって、終わったのは21時前。これも終わってホッ・・・


 実はもうひとつ、一昨日朝9時半から18時近くまであった県の6次産業化推進事業助成金審査が無事終わったのも解放感に繋がっている要素です。
 これは時間的には本当に大変でした。この助成事業は、県の農林水産部が今年始めたもので、県の予想以上の応募があったということで、1日に12事業の審査をするというので、トイレ休憩もなく、昼食時間だけの休憩で、1日中県庁に缶詰でした

 しかし、これはおもしろかったです。6次産業って、平たく言えば農商工連携、今回の県の支援は、地域の農林水産業と商工業者が連携して、新商品開発をするのに助成金を出すというものです。
 小麦やホウレンソウ、きのこやみかんなど農家もなかなかそのままでは売れないので、また出荷の時だけとなると収入に偏りができるので、1年を通して収入を得たいと、加工を考えるわけです。

 今回審査をして感じたことは、まず農家は大変だなーということ。天候や災害などのリスクもあるし、労力もかかるのに単価が安い。私たち消費者が買う時はそんなに安いという感覚はないのですが、流通を通るためか、農家の出荷額はとても安いようです。それを補完する意味でも加工品を作って売りたいのです。
 しかし農家だけではなかなか加工品は出来ません。そこで、工業者、商業者と組んで商品化しようとしている訳です。

 申請書類を見、当日のプレゼンテーションを聞き、いくつかの質問をしていると、その農家の熱心さや工、または商業者との連携の良さ、またこれまでにどれだけ努力をしてきたかは分かります。反対に、助成金、もらえるものならもらおう、という感じではないかな?と思われるような申請もあり。ここまで商品化出来ているのであれば、ここから先は自ら投資をして売っていくものでしょう、と言いたくなるような申請もありました。

 食糧の自給率が40%を切っているという危うい日本、本来農業国であったはずなのに、農業が衰退していいのか、地産地消、できれば顔の見える距離で、顔の見える人が作った安全な食品を買いたい、これが今の消費者の願いではないでしょうか。
 それであれば、消費者が賢い選択をして、地元の農家を応援していかない限りは日本の農業は衰退していくのではないでしょうか。これからもがんばっている農家は応援していかなくてはなーと思った審査の仕事でした。

 というようなことで、しばし、本当にまたすぐ次の大変な仕事が待っているのですが、しばし、ホッとしている時間です