久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

福岡県文化賞贈呈式に行ってきました

2016-12-02 13:57:10 | Weblog
 毎年この時期、福岡県文化賞の贈呈式があります。今年で24回目。私は、県の教育委員をしている時期に、この文化賞審査委員会副委員長を第17回から7年ほどさせていただいたこともあって、毎年この贈呈式には行くことにしています。


 実は、審査員をするまでは、このような賞があることは新聞などで知ってはいましたが、贈呈式に行くようになって、こんなに素晴らしい方々が福岡にいらっしゃるんだなーと感心しきり。途中から単なる贈呈式だけではなく、その方々の活動が良く分かるトーク形式でも紹介されるようになって、毎回楽しみに行くようになりました


 今年は11月30日にアクロスのイベントホールで開催され、行ってきました。今回受賞されたのは、創造部門に画家の田部光子さん、社会部門では、福岡県立図書館音訳の会、奨励部門では博多人形師の溝口堂央さんでした。


 初めに贈呈式があり、その後、林田スマさんと大塚ムネトさんが聞き役になって、それぞれの方々とのトークショーでした。
 田部さんは、ずっと以前から存じあげており、現在83歳というお年ですが、とてもチャーミングで素敵な方です。前衛的なりんごの絵が大好きです。
 トークの中で、主婦退職宣言をして、絵を書くことに専念して書き続けているお話や、東京で個展をしても数人しかお客が来なかったので、単身ニューヨークに乗り込んで個展をしたらたくさんの人に支持されて全部売れてしまったお話しなどとても楽しく聞くことができました。
 
 次に、図書館音訳の会の体表の方のお話は、実際に録音する機械を説明されながら、朗読との違いなど実際にやってくださり、ボランティアでこの会が41年も続いているのに感心しました。会場にはたくさんのこの会の方々が来られていて、素晴らしい活動だなーと思いました。

 奨励賞は、若手芸術家の登竜門のような賞で、主に40代の方々が選ばれています。今年は、博多人形師の方で、今ではほとんどないそうですが、高校を卒業して師の所に内弟子として寝食を共にして学んでこられたそうです。
 お話しされている傍に作品が置かれ、後ろのスクリーンに大きく映し出された映像の説明を聞いていると、人形の微妙な表情やしぐさが良く表現されていて、つくづく人形を作るってすごいことだなーと思いました。


 その後、九響の弦楽四重奏の演奏があり、文化に浸った締めくくりで終わりました。
 それにしてももっとたくさんの方々に来てほしい、応援してほしいなと思いました。来年は是非足を運んでみませんか。