久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

日田市の事業評価をしました!

2012-10-04 13:52:16 | Weblog
 今朝、西鉄電車福岡駅のコンコースで、日田市の観光情報のチラシを配っていました。普通なら面倒だし、ゴミになるだけなので受け取らないのですが、今日はしっかり受け取り、11月にある「日田天領祭り」・・・行ってみたいなーと思っています。なぜか?

 先週の土曜日、第2回目の日田市事務事業外部評価が行われました。私は、4年間、福岡市の仕分け、事業評価をした経験があるということで、委員に選ばれ、今年初めて参加してきました
 2か月ぐらい前に、日田から総務企画局の方が説明に来られ、最終段階として、34事業から8事業に絞るという段階から係わってきました。

 そして、9月最後の土曜日の事業評価当日の前日、委員6名は15時に日田市役所に集合し、打ち合わせ。まず、今回評価にかかっている施設や関係場所を車で視察。
 以前高速が出来るまでは、日田市内を通って九重や湯布院に行っていたのですが、高速に乗ると、どうしても素通り。しかし、一昨年でしたか、日田においしい鰻屋さんがあるというので、わざわざ食べに行ったことがあります。

 日田市は、平成17年に1市2町3村合併した666㎢という広い市で、人口は約7万人。山に囲まれた盆地で、温泉もあり、熊本の人吉に似ていると言われています。
 
 主な施設などを回り、市役所に帰って、3時間。次の日に行われる評価にかかっている事業を1つ1つ議論して、評価の視点や方向性を確認します。すべて終わった時には、本番が終わった気分。しかし、事前に街の様子を見、事業1つ1つの議論をしたおかげで、当日の限られた時間の中での質問の絞り込みなど出来、また、住民ではない市の事業ですが、かなり理解することが出来ました。

 その後、7時半頃から委員と副市長など市の方々と懇親会。ここでも昨年の第1回目の仕分けの反省や、市の現状の話なども聞け、大変有意義な時間となりました。その日は宿泊。

 そして、土曜日、本番。朝9時から、傍聴者の市民や市職員、マスコミ関係者などの前で、外部委員6名に市民評価委員10名を加えて、事業評価は始まりました。今日1日で8事業を評価します。
 災害備蓄拠点整備事業、市民文化課期間企画事業、まつり振興事業など市民に身近で、関心が高そうな事業ばかりでしたが、今後事業を見直すのか、拡充するのか、やり方としてもっといいアイディアはないかなど議論します。
 1事業につき、初め5分、担当部署の説明。その後、30分評価委員の質疑、議論。そして評価シートを書き、採決、講評。このような流れで、17時まで。

 昨年は、民主党の事業仕分けのイメージが残っていたのか、また外部仕分けをしたのが“構想にっぽん”ということで、市民の関心が高く、大勢の方が傍聴に来られていたということでした。
 今年は、そこまではありませんでしたが、だいたい椅子が埋まるぐらいには来られていました。是非、見られての市民の感想を聞きたいものです。

 結局この事業評価の目的は、事業を行っていく上で、役所内部の視点では気付きにくい点を外部視点で議論をし、今後職員の方々の事業に対する考え方、事業の選定、予算立てをする上で参考にしていただくというものです。決して、外部の者が事業の決定をしたり、職員のやり方を責めるというものではありません。

 福岡市の場合もそうでしたが、日田市の時も、職員によって準備に差があるなーと感じたのも事実です。説明の上手下手だけではなく、どのようなことを聞かれるのか充分準備した部署とそうではない、物足りない説明の所もありました。
 今後、この経験を経て、市民の税金を使って、市民のために事業をするという基本をもう一度認識しながら仕事をしていただきたいなーと思っています。

 さて、今月は糸島市の事業評価もあります。事業シートの書き方も全然違うし、市の特性も違うでしょうから、また楽しみでもあります。