久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

博多座「エリザベート」

2012-07-31 10:09:09 | Weblog
 先々週の土曜、博多座の「エリザベート」に行ってきました。博多座は福岡が誇る素晴らしい劇場で、博多座会員でもありますしよく行きますが、聞くところによると経営は大変のようです。ですから、行った時はお客さんの入りがとても気になります。

 今回の「エリザベート」、私が行ったのは土曜の夕方ということもあったのでしょうが、3階までほぼ満員だったのではないでしょうか。それよりもいつもの(たとえば歌舞伎)時と明らかにお客層が違うのです。ほとんど女性!それも平均年齢が若い!何とも劇場が華やかなこと
 ロビーに出店しているお店も、スイーツやパンなど女性が好きそうなものがたくさん。宝塚のようにエリザベートグッズも良く売れているようでしたよ。

 「エリザベート」、博多座で見るのは確か3回目ですが、正直、あまり期待していませんでした。というのもこれまでの「エリザベート」は暗いというか、死神トートの存在が強すぎて、私の知っているエリザベート、ウイーンの美術館などで見たエリザベート、この前は福岡市の博物館にも展示が来ていましたよね、それらからイメージしているエリザベートと舞台やミュージカルの作りが違っていて・・・あまり好きな演目ではなかったのです。
 しかし、今回は良かったです。音楽も歌も舞台も良かったですねー。私の時は、エリザベートに春野寿美礼、トートには石丸幹二、そしていつもの案内役(暗殺者)は高嶋政宏でした。音楽も生オーケストラですし、春野の歌も素晴らしかった。勿論終わってから、お義理ではなく心からのスタンディングオベーション
 今回、席が前から3列目の真ん中、ということもあったのでしょうかねー。行って良かったと思いました。しばし別世界へ・・・・

 歌舞伎で海老蔵や勘太郎など若手が来た時はお客が入る、というのはありますが、私は、歌舞伎は高いから若い人には敬遠されているのかと思っていましたら、そうではないようです。歌舞伎は通常18,000円、今回のは15,500円で、今回のも決して安くはないですよね。
 ということは、お客の入りは演目、配役次第か。配役と言えば、公演が終わって外に出ると、劇場の裏手の方に女性が並んでいるのです。あーそうか、出演者が出てくるのを待っているのか。若い時はこういうエネルギーがあるんだよなー、と若い頃を思い出していました。

 毎回言っていますが、福岡の博多座、この素晴らしい劇場を盛り立てていきたいのです。大事にしたいのです。皆さん、時には生の舞台、いいですよ。暫し別世界へ行ってみませんか