久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

期待違わず・・・

2010-05-07 09:18:40 | Weblog
 今年のゴールデンウイークも毎年恒例の九重と湯布院へ。多い時は息子夫婦もいっしょに7名もで行くこともあるのですが、今回は、いろいろ都合があって、私たち夫婦と両親の4名で。
 前にも書きましたが、九重も湯布院も宿が決まっていて、ここ3年ほど、11月と5月、同じ宿に1泊づつしています。両方とも11月に泊まって帰る時に、5月の予約をするというようにしていますので、5月の連休のどんなに人が多い時でも安心して間違いなく行けます。

 九重の「ア・マ・ファソン」は何度目になるでしょうか。7,8回?湯布院の「月燈庵」も4,5回?正直、そろそろ飽きてくるのでは・・・今回行く前は、11月も予約するかなーとちょっと迷いがあったのですが、どちらも大満足。迷わず11月の予約をして帰りました

 「ア・マ・ファソン」はオーベルジュです。九重といっても熊本との県境で、天気がいい時は、阿蘇の外輪山、ねこ岳がとてもきれいに見える景色もいい所です。このホテルがある一体は、ココウビレッジといって、ホテルだけではなく、ケーキ屋、エステ、小さな美術館、陶器や、そして今度行ってみると新しく、パンやと特産品の店が出来ていました。

 このビレッジもなかなか楽しめていいのですが、何といっても、何度も足を運ばせるホテルの魅力は、オーベルジュというだけあって、食事の素晴らしさです
 毎回、今度はどんな料理か楽しみに行くのですが、毎回感動。見た目もきれい、素材もいい、工夫がされている、そして勿論おいしい!味が優しいのと同時に量がちょうどいいのも最終的に満足・感動に繋がる大きな要因の一つのような気がします。

 10室ぐらいの小さなホテルだからかもしれませんが、スタッフの方々もよく知っているのでフレンドリーに迎えてくださるし、今回は80歳を過ぎた両親といっしょだったので、早めに着いてゆっくりしたのですが、自分のうちのように快適に過ごせました。
 朝ご飯も景色のいいレストランで、お洒落なボトルに入った牛乳やジュース、丁寧に作られた小さなスープ、焼きたてのパン、チョイスできる卵料理など、ゆっくりお腹一杯いただきました
 毎回また来て良かったと思いながらホテルを後にします。

 新緑や山藤、つつじなどを楽しみながら、次の宿湯布院の「月燈庵」へ。ここもスタッフの方たちが覚えていてくださり、懐かしそうに迎えてくれます。前のホテルもそうですが、特に90歳近い父の様子などをよく見てくださっていて、食事の時、近くにチッシュを置いてくれたり、ナプキンとは別にタオルを用意してくれたり、ちょっとした心遣いが嬉しいのです
 こちらの宿は、部屋は全部、山の中にある離れやのような作りなので、この中だけで散歩したり、違う風呂を楽しんだり、談話室でコーヒーを飲みながら読書をしたり、川のせせらぎを聞きながら部屋でごろんとしたり、ゆったりのんびり楽しめます。
 食事は完全な和食。こちらはちょっと量が多くて食べきれないほどですが、毎回違う工夫された素晴らしい料理がでます。最後のご飯、デザートまで期待を裏切らないですね

 今回は、宿に到着した時に、父が88歳になったとちょっと会話していたのを聞かれていたのか、夕食の時にサプライズがありました。食事の始まる前に、お祝にと鯛と金色のちゃんちゃんこ・帽子を持ってきてくれたのです。本当にびっくりしました。
 後で責任者の方に聞きますと、到着の時迎えてくださったよく知っているスタッフの人が小耳にはさんだ話を責任者に伝え、急なことだけどどうしようかと一生懸命考えてくださったそうです。父は大喜びでしたし、私たちも嬉しかったですね
 こちらの宿は、決して安い値段ではありませんが、トータルで考えて、また宿を後にする時の満足度を考えても高過ぎるとは思いません。
 ここも11月の予約をして帰りました。

 たくさんあるホテルや宿の中から1度で終わりの所、何度でも足を運びたくなる所、その違いは何なのか。確かに消費者の目は肥えてきています。求めることも消費者それぞれ。企業側はある程度お客層を絞って、その人たちの中から固定客、リピーターをいかに増やしていくか。よく言われることですが、行きつくところは本当の意味での”心からのおもてなし”ではないでしょうか