久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

ロシア旅行②

2008-09-12 17:05:23 | Weblog
 今回ロシア旅行の出発は関西空港から。フィンランドのヘルシンキで乗り換えて、ちょっと戻る感じになるのですが、10時間ぐらいでモスクワに着きました。
 それから実質8日間の観光へ。17,18世紀の中世ロシアの宮殿、教会、修道院を見て回るというもので、世界遺産が5か所もありました。

 まず印象深かったのは、ロシア人のほとんどがこの宗教であるというロシア正教の教会の素晴らしさでした。写真やテレビで見られたことがあるのではないでしょうか。屋根がタマネギ型をしていて、その色が鮮やかなブルーや、グリーンだったり、金色だったりで、遠くからでも白い建物に映えてとてもきれいでした。
 そして、中はというと、プロテスタントの教会とは違って、それは絢爛豪華。金がたくさん使われているし、何といっても特徴は”イコン”という祭壇の後ろの扉の両脇に、キリストにまつわる人物の絵があることです。
 いくつも教会を訪問し、中に入ったのですが、観光客もたくさんいましたが、敬虔な信者もたくさん来ており、大変熱心に祈っているのが印象的でした。

 もうひとつ絢爛豪華なのが、宮殿。特にサンクトペテルブルグのエカテリーナ宮殿、ピョートル夏の宮殿、そしてエルミタージュ美術館は素晴らしいの一言です。夏の時期とあって、どこも観光客で超満員。サンクトでは、プーチンさんの通訳もしたことがあるという、とても日本語が上手な、知的なガイドさんが、それは要領よく、上手に案内し説明してくれたので、盛りだくさんで疲れましたが、大変充実した観光ができました。

 エカテリーナ宮殿の見どころは、宮殿の内装の素晴らしさと、特に「琥珀の間」は必見。琥珀にはちょっとしたエピソードがあって、今ある琥珀の間は、第2次世界大戦で破壊され、その後何年もかかって修復されたものだそうです。その時、何トンもの琥珀を探し出してきて、修復に使って余ったのが、今、町でアクセサリーにして売られている物だとか。私も珍しいのでひとつ買ってきました。

 ちょっと郊外になりますが、ピョートル大帝の夏の庭園の150もある噴水にもびっくりしました。電気などの動力を使わず、山から湧水を引き、高低差やパイプの太さによって吹き上げる高さを調整するなど、18世紀のものとは思えない工夫と知恵とそして芸術的美しさを感じる庭でした。
 ピョートルの庭園でうれしい偶然がありました。この日は、ロシアの国旗の日にあたり、噴水のショーの前に国旗のセレモニーがありました。今は私たちが小学校の時習った赤の国旗でないのはご存じでしたか。恥ずかしながら、私はソ連=赤のイメージが焼き付いており、行って初めて下から赤、青、白の3色の国旗に変わっていることを知りました。
 このように国旗の日というのがあって、皆で祝うというのは日本ではないことですね。

 そして、今回の旅行のメインイベント、エルミタージュ美術館です。残念ながら、外観を一部修復中でしたが、それでも外観もそして中も噂にたがわず素晴らしい美術館でした。一流の絵画、そして、あの有名なくじゃくの時計、階段や部屋も大変美しいものでした。
 18世紀にエカテリーナ2世が収集したというコレクションを初め、彼女の戴冠式の時の衣装やアクセサリーなどは、当時のロシアの豊かさを彷彿とさせるものばかりでした。馬車の数々もすごかったですね。

 ちょっと話はもどりますが、モスクワで赤の広場や有名なクレムリンにも行きました。赤の広場って、ニュースなどで見ても、戦車や兵隊の行進が映し出され、イメージが出来上がっていたため、ガイドさんから「赤の広場の赤とはどういう意味だとおもうか」と聞かれた時、革命の赤、血の赤と思ってしまいました。
 ところがこれは違っていて、赤は”美しい”の意味だそうです。広場自体も思ったよりも狭く、映像で見るのと、実際とは違うことがよく分かりました。

 あくまでもイメージですが、モスクワは、何となく、重い感じ。サンクトペテルブルクは、落ち着いているけれども洗練された品がある街とでも表現したらいいでしょうか。サンクトはもう一度ゆっくり時間をかけて来たい街でした。まだまだ見る所がたくさんあるようです。

 ロシアは、今、資源で注目され、一時の政治の混乱から抜け、町に物は溢れ、ビルもどんどん建設されています。しかし庶民の生活や住まいは旧ソ連時代を引きずっており、あまり豊かには見えませんでした。
 ロシアの若い女性は肌が白く美人が多いです。観光客が買い物に行くような所は、美人の上に満面の笑顔で接客してくれるのですが、空港や公共の場では、なんとも愛想の悪いこと。にこりともしません。
 今回、観光ですし、ほんのロシアの一部を垣間見ただけですが、何となく現在ロシアの雰囲気は感じれたのではないでしょうか。


 今回、写真を挿入する予定だったのですが、時間がないのと、そのやり方を検討中で、時間がある時に入れますので、取りあえずは文章だけで、おゆるしあれ!