篳篥という楽器があります。この楽器について、我;先生は簡単に次のように説明しています。
「今の世にある「ひちりき」は小さいものですが、いにしへには、大なるひちりきと小さいひちりきの2種類があったようです。」
と。
篳篥・笙・龍笛の3種類が雅楽の三笛とよばれそのうちの主旋律を奏でるのが篳篥だという事です。
この篳篥を、清少納言は枕草子で、
「いとかしがましく」とか「轡虫などの心ちして、うたて、け近くきかまほしからず」とか「ただいみじゅう、うるわし髪持たらむ人も、みな立ち上がりぬべき心ちすれ」
と、散々に悪口雑言に言い切っています。
一方、兼好の徒然草には、
「神楽こそ、なまめかしく、おもしろけれ。おほかた、ものの音には、笛、篳篥」
と、大変おくゆかしいものとして書かれています。
このように、日本を代表する評論家の二人の評価が真反対になっていますが、私は「なまめかしく、おもしろい」と、何時も感じているのですが。
高尚先生も、この楽器をわざわざここで取り上げたのも、まんざら、「小うるさいどうしようもない楽器だ」とは、お思いになられてはいないのではと思いますがどうでしょう。
「今の世にある「ひちりき」は小さいものですが、いにしへには、大なるひちりきと小さいひちりきの2種類があったようです。」
と。
篳篥・笙・龍笛の3種類が雅楽の三笛とよばれそのうちの主旋律を奏でるのが篳篥だという事です。
この篳篥を、清少納言は枕草子で、
「いとかしがましく」とか「轡虫などの心ちして、うたて、け近くきかまほしからず」とか「ただいみじゅう、うるわし髪持たらむ人も、みな立ち上がりぬべき心ちすれ」
と、散々に悪口雑言に言い切っています。
一方、兼好の徒然草には、
「神楽こそ、なまめかしく、おもしろけれ。おほかた、ものの音には、笛、篳篥」
と、大変おくゆかしいものとして書かれています。
このように、日本を代表する評論家の二人の評価が真反対になっていますが、私は「なまめかしく、おもしろい」と、何時も感じているのですが。
高尚先生も、この楽器をわざわざここで取り上げたのも、まんざら、「小うるさいどうしようもない楽器だ」とは、お思いになられてはいないのではと思いますがどうでしょう。