「松の落葉」で、4種類の植物が取り上げられていますが、では、動物はと思って頁を捲ってみました。やはり偶然がどうかは分りませんが、「雁がね」「かえるかわづ」「松虫鈴虫」「白狗」の4種類が取り上げられていました。
その中の、「雁がね」について読んでみました。
『雁がねは、「かりが音なる事」であり、
古今集の歌にも、
さよ中と 夜はふけぬらし かりがねの
きこゆるそらに 月わたるみゆ
と、詠まれているのでよく分り、
「音のきこゆるとつづきたる詞なり」と。
万葉集にも「雁鳴」「雁泣」「雁音」とあり、どれも<カリガネ>と読ませています。』
私事(ひとりごと);
もうじき、雁が「く」や「さお」になりながら飛ぶ姿を、この吉備の里でも見かけるようになります。その音まではなかなか聞く事は出来ませんが、『おしねほすしずが垣根の』や吉備の中山の空に、その姿を見つけますと、たまらなくわびしい秋の気配が、ひしひしと押し寄せ、胸潰す思いに駆られます。
秋のわびしさは、吉備の野の、風にも景色にも空にも飛ぶ鳥を初め大小の動植物達にも到るところで感じられます
定家の歌
見わたせば 花も紅葉も なかりけり
浦の苫屋の 秋の夕暮れ
何処も同じ秋の夕暮れが展開しています。
見渡せば 雲間より漏る 陽の中の
しずが垣根の 秋の夕暮れ
その中の、「雁がね」について読んでみました。
『雁がねは、「かりが音なる事」であり、
古今集の歌にも、
さよ中と 夜はふけぬらし かりがねの
きこゆるそらに 月わたるみゆ
と、詠まれているのでよく分り、
「音のきこゆるとつづきたる詞なり」と。
万葉集にも「雁鳴」「雁泣」「雁音」とあり、どれも<カリガネ>と読ませています。』
私事(ひとりごと);
もうじき、雁が「く」や「さお」になりながら飛ぶ姿を、この吉備の里でも見かけるようになります。その音まではなかなか聞く事は出来ませんが、『おしねほすしずが垣根の』や吉備の中山の空に、その姿を見つけますと、たまらなくわびしい秋の気配が、ひしひしと押し寄せ、胸潰す思いに駆られます。
秋のわびしさは、吉備の野の、風にも景色にも空にも飛ぶ鳥を初め大小の動植物達にも到るところで感じられます
定家の歌
見わたせば 花も紅葉も なかりけり
浦の苫屋の 秋の夕暮れ
何処も同じ秋の夕暮れが展開しています。
見渡せば 雲間より漏る 陽の中の
しずが垣根の 秋の夕暮れ