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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

目指すは水中植物工場?

2016年04月22日 | 研究
チーム・アクア・フォトニクスの水中栽培システムには秘密兵器があります。
それはこの水槽に中に設置されているガラスの装置。
酸素を送るエアレーションとは違います。
いったいなんだと思いますか。
水草水槽、つまりアクアリウムを趣味にされている方は
すぐおわかりだと思います。
これは二酸化炭素を水中内に添加するレギュレーターです。
このガラス容器から酸素ならぬ二酸化炭素が水中に放出されるのです。
アクアリウムは水槽内に水草を植え、
水底にまるで森や野原のような美しい風景を作ります。
水草も陸生植物と同じように光合成を行うため二酸化炭素が必要。
そのため照明が点灯している間、二酸化炭素を添加するのです。
植物工場で生育促進のため二酸化炭素を発生させるのと同じです。
小さな水槽をガラス温室に見立てた
新しい実験がまもなくスタートします。


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TEAM AQUA PHOTONICS 誕生!!

2016年04月21日 | 研究
やっと2年生男子3名が新しい実験装置を組み立てました!
内側がシルバーのグロウボックスの中に設置されたのは
チームが売るほど持っている水槽。
今回は60cmではなく45cm水槽を使っています。
2年生が春休みから取り組んでいたのはこの水槽の環境維持装置の取り付け。
露地栽培や温室内のプランター栽培と違って
小さな水槽に取り付けられたのは水をきれいに保つ大型外付けフィルター、
さらに水温が高くなりすぎないようにする冷却クーラー、
その他にエアレーションや照明、
これらを制御するタイマーなどいろいろなものが必要です。
悪戦苦闘した結果、先日、このように完成し、試験運転にも成功しました。
この栽培システムは今年の2年生の一人が行う水生植物の研究に使うもの。
このシステムさえあれば大概の淡水の水生植物なら栽培できるはずです。
これだけの本格的なシステムを自ら組み上げた彼は
とても感動しており、モチベーションも最高潮。
今回のテーマ植物もまもなく運び込まれる予定なので
おそらく積極的に研究に取り組んでくれるでしょう。
さて偶然ですが今年の2年生の研究テーマに
水と関わる研究がなぜか3件もあります。
ラニーニャで猛暑になるかもしれない今年は
水遊びできるこんな研究が楽しいかもしれません。
陸上から水中へ。
TEAM AQUA PHOTONICS の誕生です。



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ものづくり

2016年04月21日 | 環境システム科
春休み、真っ黒い衣装ケースのような植物栽培棚
「グロウボックス」を組み立てたチームの2年生。
今度は中に取り付ける装置を組み立てています!
今まで見たことのな装置ばかりなので、戸惑ってしまいそうですが
そこは工業も学んでいる環境システム科のメンバー。
何の迷いもなく楽しみながら組み立てていきます。
今までの女子だけのメンバーならこう簡単には行かなかったと思います。
工業の魅力であるものづくりと農業の醍醐味である生命の育成。
これをふたつも味わえる研究は名久井農業高校ならではの魅力です。
新学科を立ち上げる際、いろいろイメージしてみましたが
農と工は想像以上の化学反応をおこしているようです。
さていったい何ができると思いますか?

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ルール違反か!!

2016年04月20日 | 環境システム科
何やらキューブ型のかわった装置が並んでいます。
栽培されているのはユリです。
これは環境システム科の施設園芸研究班の研究!
チームと同じ温室の一角を使っているのでときどき様子を見ています。
この栽培装置はドリップ方式という点滴かん水で植物に水を与えるものです。
よく見るとなんと海外製品、どう考えてもチームより高価な実験装置です。
環境システム科は工業系のものづくりも行っているので
植物を扱う研究班はこの施設園芸班とチームの2班だけ。
したがってお互い刺激し合いながら取り組んでいます。
名農にはこのような研究チームが3年生に約12班。
2年生にも同じぐらいあるので、全校では25班ぐらいもあると思われます。
それぞれが果樹や野菜、草花、加工など
自分たちのカテゴリーに基づいて研究を行っているのです。
さてそれに比べてTEAM FLORA PHOTONICS はどうでしょう。
草花はもちろん、リンゴや山菜、野菜からベリー類まで何でもありです。
まるでカテゴリーを無視して好き勝手にやっているように見えます。
でも大丈夫、チームの正式名称は環境班。
環境と生物の関わりがカテゴリーです。
つまりどんなテーマであっても植物の生育環境を研究していることになるため
いろいろな植物を自由に取り上げ研究できるのです。
メンバーの進路を考慮しながらテーマ設定できるのも
こんな広大なカテゴリーを与えられているから。
なんともラッキーな研究班です。

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ブルーベリー

2016年04月20日 | 研究
チームの温室前に大きな鉢に植えられている低木。
よく見ると芽が大きくなってきました。
しかしまだ若葉が出る気配はありません!
これはブルーベリー。
数年前、栽培されていた先生が転勤されたため
今は管理する人もいなくなってしまいました。
とはいってもチームの目の前に5~6鉢もあり
季節になるとたくさんの美味しそうな実をつけます。
そこで昨年から鳥と競争しながら
みんなで美味しく頂くようにしています。
でもせっかくなので今年はこのブルーベリーを使って
3年生が研究することにしました。
ブルーベリーの果実にはアントシアニンが大量に含まれ
優れた健康維持食材といわれ、
広く食卓にあがるようになりました。
ポリフェノールという言葉に市民権を与えたのは
もしかしたらブルーベリーかもしれません。
ところが近年、葉にも高血圧抑制など
驚くべき成分が含まれていることが発見され
葉を使った研究が始まっています。
そこでチームの3年生がこのブルーベリーを使って
研究をしてみることになりました。
本当であれば数種類の品種で試したいのですが
今回は置き土産のこのブルーベリーが材料。
食べられる食材がいつも少ないチームにとって
これは美味しい研究になるかもしれません。
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