花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

おしゃべりな春

2016年04月09日 | 学校
露地栽培のクリスマスローズです。
なんと2週間ほど前、つまり3月下旬から満開になりました。
これはここ10年ぐらいで最も早い開花です。
かつては4月下旬に開花していたのですから驚きです。
昨年も暖かな春でサクラの開花が早まったとニュースになりましたが
どうやら今年も温暖化なのか、開花はかなり早いようです。
今から数十年も前に、レイチェルカーソンが
「沈黙の春」を発表したいへんな話題となりました。
化学農薬や肥料の多投を続けると、
いつしか動物や虫たちが消えていき
春が来ても鳥すら鳴かない春がくるという
近代農業に対する警告でした!
温暖化により花が例年より早く咲き始めるのは
一見、花たちが賑やかにおしゃべりしているように思えます。
しかし、その先にあるのは自然のバランスを失って
生物たちが消えていく「沈黙の春」に思えてなりません。
例年より早く咲き乱れる花たちは
もしかすると必死に何かを叫んでいるのかもしれません。
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シクラメンの原種

2016年04月09日 | 学校
こちらは露地植えのシクラメンです。
観賞用のシクラメンの多くは
露地植えすると球根が腐ってしまいやすく
そのため鉢植えするのが一般的です。
しかし当然ながらもともとは野山に自生していた植物。
最近、その能力を引き出した露地植えできる
シクラメンも増えてきています!
このシクラメンは原種のひとつです。
花は親指の爪ほどしかありませんが、
花といい葉といい、ちゃんとシクラメンの形をしています。
2~3株、10年ほど前に植えたのですが
今は倍近く増えていました。
日本でシクラメンといえば冬の室内植物。
しかし本来はこんな雪がとけた春先に咲く草花だったんですね。
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