巻頭言

８月２７日　　出張、大阪教会　　　Ｈ・Ｔ

　正直申し上げると、大阪教会で過ごした２年半は無牧師教会にあって、新しい牧師を招聘するために遣わされただけなのか・・・。と思っていた。新しい牧師が着任後間もなく転勤と言うのは、あまりにも話が出来すぎていたからである。ところが、それだけではなかったんだということを、今回改めて知らされたように思う。
　既にご存じのように先日、平和学習を目的として、４人の兄姉が広島へ来られました。せっかく来られるのだから、普段味わうことのできない味覚、観光、学習を得て帰阪してもらいたいと、岩国錦帯橋～宮島（素通り）～広島西教会訪問～原爆ドーム・資料館見学～広島市街巡り～大久野毒ガス工場跡地見学～尾道と、実質２日で盛り沢山。適当に、半分は成り行き任せのプログラムを組んだわけだが、これが好評だったようで、その点、どの他のプログラムよりも得るものが多く、充実しているものであったと自負している。
　特に大久野島は国民休暇村になっているものの、砲台、発電所、イベリットガス貯蔵庫跡がほぼそのままの形で残っており、この島において殺戮こそ行われなかっただけ救いなのかもしれないが、違った角度から今に至るまで戦争の悲惨さを語り継いでいる。