私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック 持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>のブログは、ここをクリック
お問い合わせはここをクリック アーカイブ(公開論文集) 持続可能な国づくりの会のホームページ(HP)は、ここをクリック
10月25日のブログでは、 「2010年の日本の混乱」を検証するために今年4月以降に出版された著名人による一般向けの本3冊を取り上げてみました。辛坊治郎さん兄弟による『日本経済の真実』(幻冬舎)、田原総一朗責任編集による『絶対こうなる! 日本経済』(アスコム)、そして、辛坊治郎さんの『日本の恐ろしい真実』(角川SSコミュニケーションズ)です。
大変困ったことに、上記の3冊の本が明らかにしたことは、現在の日本が「持続可能な社会」を構成する3つの側面のうち、①経済的側面(辛坊さんの「日本経済の真実」および田原さんの「絶対こうなる日本の経済」)でも、②社会的側面(辛坊さんの「日本の恐ろしい真実」)でもひどい状況にあるということです。さらに加えて、私がこれまでにこのブログや本で言い続けてきた①や②よりもっと重要な③環境的側面でも極めて不十分なこと、つまり、日本は先進工業国の中で21世紀にめざすべき「持続可能な社会」へ転換することが極めて困難な国であることが証明されたことです。
そして、この3冊の本に共通の致命的な欠陥は、他の多くの21世紀論と同様に、「資源・エネルギー・環境問題」がほとんど(まったくと言ってよいほど)考慮されていない上に、従来型の(20世紀型の)経済成長が前提になっていることです。21世紀の市場経済を揺るがす最大の問題である「資源・エネルギー・環境問題」を考慮しない経済論などは絵に描いた餅です。
このブログ内の関連記事
CO2の中期削減目標:小宮山宏vs武田邦彦 日本経済の近未来:野口悠紀雄vs辛坊次郎+辛坊正記(2010-05-30)
「経済学者」と「工学者」の見解の相違(2007-12-30)
「持続可能な社会」をめざす国際社会と独自の「循環型社会」をめざす日本(2007-09-30)
21世紀の低炭素社会をめざして 原発依存を強化する日本 vs 原発依存を抑制するスウェーデン(2009-07-22)
低炭素社会と原発の役割 再び、原発依存を強化する日本 vs 原発依存を抑制するスウェーデン(2009-10-08)
国際社会の動きにたえず振り回されている感がある日本の「21世紀前半のビジョンづくり」のために、モデルが必要でしょうか。日本は20世紀には欧米をモデルにしてきたわけですが、21世紀は果たしてモデルなしでいけるかどうか、おそらく、上記の結果に加えて、今までの経緯から考えますと、日本にはモデルが必要だと思います。
そうであれば、どこがモデルたり得るでしょうか.今までの私の経験からすると、おそらくスウェーデンが21世紀のモデルになるだろうという感じがします。
ちょうど10年前の2000年3月10日に、(財)スウェーデン交流センターが主催した私の講演会(1999年9月18日 北海道石狩郡当別町のスウェーデン交流センターで開催) を収録したブックレットが発行されました。
この66ページのブックレットから、当時の私が将来をどう考えていたかということと、講演の結論を抜き出しておきます。10年後の今、読んでみてもまったく違和感はありません。
関連記事
希望の船出から11年-経済も、福祉も、環境も、 バックキャストが有効だ!(2008-03-30)
希望の船出から11年-経済も、福祉も、環境も・・・・・(PDF)
お問い合わせはここをクリック アーカイブ(公開論文集) 持続可能な国づくりの会のホームページ(HP)は、ここをクリック
10月25日のブログでは、 「2010年の日本の混乱」を検証するために今年4月以降に出版された著名人による一般向けの本3冊を取り上げてみました。辛坊治郎さん兄弟による『日本経済の真実』(幻冬舎)、田原総一朗責任編集による『絶対こうなる! 日本経済』(アスコム)、そして、辛坊治郎さんの『日本の恐ろしい真実』(角川SSコミュニケーションズ)です。
大変困ったことに、上記の3冊の本が明らかにしたことは、現在の日本が「持続可能な社会」を構成する3つの側面のうち、①経済的側面(辛坊さんの「日本経済の真実」および田原さんの「絶対こうなる日本の経済」)でも、②社会的側面(辛坊さんの「日本の恐ろしい真実」)でもひどい状況にあるということです。さらに加えて、私がこれまでにこのブログや本で言い続けてきた①や②よりもっと重要な③環境的側面でも極めて不十分なこと、つまり、日本は先進工業国の中で21世紀にめざすべき「持続可能な社会」へ転換することが極めて困難な国であることが証明されたことです。
そして、この3冊の本に共通の致命的な欠陥は、他の多くの21世紀論と同様に、「資源・エネルギー・環境問題」がほとんど(まったくと言ってよいほど)考慮されていない上に、従来型の(20世紀型の)経済成長が前提になっていることです。21世紀の市場経済を揺るがす最大の問題である「資源・エネルギー・環境問題」を考慮しない経済論などは絵に描いた餅です。
このブログ内の関連記事
CO2の中期削減目標:小宮山宏vs武田邦彦 日本経済の近未来:野口悠紀雄vs辛坊次郎+辛坊正記(2010-05-30)
「経済学者」と「工学者」の見解の相違(2007-12-30)
「持続可能な社会」をめざす国際社会と独自の「循環型社会」をめざす日本(2007-09-30)
21世紀の低炭素社会をめざして 原発依存を強化する日本 vs 原発依存を抑制するスウェーデン(2009-07-22)
低炭素社会と原発の役割 再び、原発依存を強化する日本 vs 原発依存を抑制するスウェーデン(2009-10-08)
国際社会の動きにたえず振り回されている感がある日本の「21世紀前半のビジョンづくり」のために、モデルが必要でしょうか。日本は20世紀には欧米をモデルにしてきたわけですが、21世紀は果たしてモデルなしでいけるかどうか、おそらく、上記の結果に加えて、今までの経緯から考えますと、日本にはモデルが必要だと思います。
そうであれば、どこがモデルたり得るでしょうか.今までの私の経験からすると、おそらくスウェーデンが21世紀のモデルになるだろうという感じがします。
ちょうど10年前の2000年3月10日に、(財)スウェーデン交流センターが主催した私の講演会(1999年9月18日 北海道石狩郡当別町のスウェーデン交流センターで開催) を収録したブックレットが発行されました。
この66ページのブックレットから、当時の私が将来をどう考えていたかということと、講演の結論を抜き出しておきます。10年後の今、読んでみてもまったく違和感はありません。
関連記事
希望の船出から11年-経済も、福祉も、環境も、 バックキャストが有効だ!(2008-03-30)
希望の船出から11年-経済も、福祉も、環境も・・・・・(PDF)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます