外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

新鐘

2011-02-21 19:51:27 | 早稲田大学
昨日、湿地保全のボランティア活動に参加するために、早大所沢キャンパスに行った際、校舎の廊下で、学園誌「新鐘」が無料配布されていました。

たくさんの学生・校友・教員の皆さんが「現代を生きる知恵と勇気」をテーマに、様々な立場からの意見をご披露されています。
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この冊子のページをめくっていたら、懐かしいお顔を見つけました。


加藤諦三さん(理工学部名誉教授)です。

「新鐘」の中で、加藤さんは指摘されています。
「第二次大戦で敗れた日本は、それでの価値観を完全に否定されたカラッポの状態まま、高度成長の道をひたすら進んだ。その歪みが現代の社会状況の背景にある」

それを踏まえて、「困難な時代に挑戦し、価値ある人生を送ろう」と題して、
「勝ち組、負け組といった発想にとらわれず、困難の多い時代に生きているからこそ、自分の力を発揮できるチャンスがあるのだと考えて欲しいのです」と、加藤さんは若者たちにエールを送っていらっしゃいます。
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私たちの世代にとっての加藤さんは、早稲田の教授というよりも、深夜放送のパーソナリティー。
私たちの中学生時代に、かけがえのない助言や励ましをラジオを通じて発信してくださった人物のお一人だといって良いでしょう。

番組に寄せられたリスナーからのハガキを紹介された後に加藤さんが語るコメント。
学習机や布団の中で加藤さんのコメントを聞くことを通じて、「大人の分別」「大人が子供たちを見守る眼差し」というようなものを垣間見たという実感があります。

いわゆる「反抗期」にあって、両親や学校の先生たちの言葉に理由もなく反発する一方で、ラジオ越しに聞こえてくる加藤さんの言葉だけは、妙に自然体で素直に受けとめることができたというか。
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加藤さんは、「中三コース」などの学習雑誌にも、頻繁に登場されていたので、風貌や出身校(東大教養学部卒業)、そして早稲田で教鞭をとっていらっしゃることも知っていました。

もっとも、中学生であった当時の私は、教養課程と東大教養学部の区別がつかず、「教養学部出身ということは、加藤さんは大学に二年間だけ通ったということかなあ?」などと考えたりしていたのですから、今から思えば全く世間知らずでした。
(;^_^A

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久しぶりに加藤さんの熱いメッセージに触れて、中学生時代の気分に戻った私は、年甲斐もなく発奮してしまったのでありました。

もちろん、加藤さんのエールを真正面から受けとめていただきたいのは、現役の学生諸君ですよ。

(^O^)/ ガンバレ!


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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
加藤諦三さん (早稲田スポーツファン)
2011-02-22 05:34:59
加藤諦三さん懐かしいですね
若かりし頃著書も何冊か読みました
今でもラジオのテレフォン人生相談でも活躍しています
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中三コース (kiyosumiwhiteriver)
2011-02-22 10:59:39
いつも興味深く拝読させて頂いています。

「中三コース」・・・ とても懐かしい響きです。
当時は、学研「コース派」と旺文社「時代派」があり、
自分が買っていない方の雑誌を友達同士で貸し借りしてました。
私は「時代」派でした。
なぜ「高三時代」ではなくて「蛍雪時代」なのか中学生の時に悩みました。
今でも蛍雪時代は発行されているんですね。
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