外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

「野球人」 Vol.3

2015-02-06 20:53:16 | 大学野球
"流しのブルペンキャッチャー"こと安倍昌彦さん(早大学院-早大)が責任編集を務める「野球人 Vol.3」(文藝春秋、741円+税)が発売されました。

安倍さんは1974年(昭和49年)に早大入学。
野球部では、同じ捕手のポジションで、高橋広新監督の1学年下、山倉和博さん(東邦高校)と同期でした。

最近は、野球専門誌にとどまらず、テレビやラジオにも活動範囲を広げていらっしゃいます。

アマチュア野球選手に対する厳しくも温かい眼差しは、安倍さんの真骨頂。
今回の号でも、大学日本人代表強化合宿のレポートが楽しめました。

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ISIL人質殺害事件の影響が、さっそくスポーツ界にも及んできました。

卓球の石川佳純選手が、テロに遭う危険を回避するために、予定されていた中東遠征をキャンセルしたのです。
記事へのリンク

これからは、卓球以外の競技種目においても、テロ対策を念頭において遠征計画を立てざるを得ないでしょう。
特に、いわゆる「有志連合」参加国で開催される大会、あるいは参加国の集まる大会に、選手たちが慎重になるのは理解できます。

もっとも、遠征取りやめで一息つけるスポーツ選手よりも、企業の方が遥かに深刻です。
例えば石油、プラント工事などの業種では、中東への中長期にわたる人員配置を避けていては彼らのビジネスが成り立たないからです。

その文脈でいえば、いつ日本人が過激派に拘束されてもおかしくない状態が、いまや産業界の日常だということです。

安倍総理は、安全保障に関する事項について発言する際、必要以上に威勢の良い、強い表現を好む傾向があります。

しかし、日本語での発言が、必ずしも正確に翻訳されて海外に配信されるとは限りません。
悪意を抱いて、てぐすねをひいて失言を待っているメディアだってあります。

青山高校の後輩でイラク政治史が専門の酒井啓子さん(千葉大学教授)は、今回の人質事件はテロというよりも冷徹な誘拐ビジネスだとの認識を示した上で、「安倍首相に、あそこまで無邪気な顔で『イスラム国がもたらす脅威を食い止める』と言われると、挑発と思われても仕方がない。」と東洋経済でコメントしています。

安倍総理には、国内外を問わず、いかなる場面においても、慎重な言葉選びを心掛けてもらいたいものです。


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