goo blog サービス終了のお知らせ 

外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

黒岩祐治さん発進!

2011-04-26 17:39:21 | 早稲田大学
このたびの選挙で当選して神奈川県知事になった黒岩祐治さんが、4月25日に初登庁したと今朝の新聞各紙が報道しています。

黒岩さんは私より1歳年上で、名門・灘高校から早大政治経済学部で学んだ早稲田マン。

フジテレビの報道記者から大学教授に身を転じたとの話は聞いていましたが、今度は900万人の住民を抱える神奈川県の知事選に出馬されることになった時には本当に驚きました。
---------

選挙の始まる前、どういうわけか黒岩さんが都知事選挙に立候補したと勘違いしてしまった私は、それを姫路の大僧正に伝えてしまいました。

そのために、後日「キミのいい加減な情報のおかげで、私は大恥をかいた」と、大僧正から、きつく叱られてしまいました。ゴメンナサイ・・・
(><)

ともあれ、当選されて良かった、良かった

医療、観光、電気自動車、太陽光発電など、様々な分野について意欲的な構想をお持ちの黒岩さんのご活躍を、神奈川県民の1人として大いに期待しています。
-----------

ところで、政治を志す人は、最終的な目標が国政であっても、まず地方公共団体において組織を統率する術を学ぶべきだと、大震災の後、特に感じるようになりました。

行政機関の組織を横断的に動かすことは、並大抵の力量では務まりません。

あくまでも民間企業で働く私が、外から感じることですが、
>中央官庁は都道府県を見下ろし、都道府県は市町村を見下ろす傾向がある。
>同じ役所の中でも、キャリア組とノンキャリア組、そして現業部門がある。
>労働組合の発言力は、民間の比ではない。
>例えば都道府県の土木建築部門の職員は、必ずしも県知事を見ないで国土交通省の方に顔が向いていることがある。
>政令指定都市の職員は大きな予算と権限があるため、都道府県を軽くみる傾向も。

今回の大震災への対応では、同じような階層のある警察、消防、自衛隊、海上保安庁などの組織も絡んできますので、これはもう想像を接する複雑さです。
------------

報道を通じて接する菅首相、海江田経産相らの最近の言動からは、巨大で複雑な組織を動かした経験の乏しさから生じる、焦りや苛立ちが感じ取れます。

彼らは、市民運動あるいは学生運動で、基本的に同じ価値観や志を抱いた人間の集団の中で育ってきた人間です。

官僚出身の政治家に対してある種の安心感を国民が抱いてしまうのも、官僚出身者が行政機関の性質を知り、それを動かす術を知っているからでしょう。

---------

さはさりながら、官僚出身者を待望しているわけでもありません。

市民運動などを通じて得た志や理念を現実の政治の中で実現しようとする政治家が、もっと国政レベルに登場してほしいという願いを、私は持っています。

「官僚と結びついた族議員による従来の政治手法では、日本の将来は危うい」という危機意識が国民レベルで高まった結果が、民主党政権の誕生であったと思います。

しかし、志や理念だけでは、いざという時に巨大で複雑な行政組織を動かすことができず、その結果、国民の期待に応えることが難しいという厳しい現実も、今回、国民に突きつけられました。
---------

これからは、理念型の政治家は、まず都道府県や市町村の長を務めて、組織を動かすことを学んでいただきたいものだと思います。

そのようなステップを踏んでいく過程で、組織を動かす力が本物であるかどうかが証明されますので、その実績を引っ提げて国政に登場していただければ国民も安心です。
--------

このたび神奈川県知事に就かれた黒岩さんも、役所の組織を動かすという面で、ご苦労される場面が少なくないと思います。

しかし、神奈川県を舞台に手腕を見事に発揮することができれば、更に高い次元で活躍する機会も巡ってくるかも知れません。

黒岩さん、頑張ってください。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする