外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

安部寮の今昔

2010-06-06 18:24:00 | 大学野球
今日は、NHKテレビ陸上日本選手権を観戦しました。
早稲田の選手たちが、トラック競技、フィールド競技に次々に登場するので、とても楽しむことができました。

中でも、男子100メートルで塚原選手を破って優勝した、江里口選手のキレのある走りは実に見事でした。

ところで、現在の野球部の学生コーチ、主務、主力選手たちは、東伏見の安部寮に入っています。
川を挟んで東伏見グラウンドを見下ろす、近代的な建物です。

練習グラウンドは、既に1987年(昭和62年)に西早稲田から東伏見に移転していましたが、寮が東伏見に移転したのは1992年(平成4年)のことでした。

※冒頭の写真は、1992年7月に行われた、新しい安部寮の竣工披露会。
当時の主将は鈴木浩文内野手(関東一高)。
二年生の織田淳哉投手が既にエースでした。

さて、新しい安部寮が完成するまでの数年間、部員たちは西早稲田の旧・安部寮から東伏見に通って練習していたのです。

旧・安部寮は、1925年(大正14年)に第一期竣工以来、60年以上も使用され、久慈次郎、三原修、石井藤吉郎、広岡達朗、谷沢健一…数多くの名選手たちを送り出してきました。
※写真は、1978年当時の安部寮の玄関を出て、グラウンドに向かう岡田彰布選手。


旧・安部寮は、西早稲田の住宅地の中にありました。
昔の写真を見ると、天皇賜杯を抱えた選手たちが、狭い路地を歩くシーンが写っていたりします。

それでは、旧・安部寮が現在はどうなっているかというと、実は現在も留学生寮として現役で頑張っているのです。


とても静かな住宅地の中に、ひっそりと建つ留学生寮をよく見ると、少し改修されていますが、玄関入口に突き出した「ひさし」が、間違いなく旧・安部寮の建物であることを物語っています。
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