外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

早慶対校レガッタの後日談

2010-05-03 17:05:46 | スポーツ全般
早慶対校レガッタの快勝から、二週間が過ぎました。
早慶レガッタ応援記事へのリンク

まず、漕艇部の関係者の方から、当日の応援に駆けつけた早稲田ファンの皆様に対して、次のようなお礼の言葉がありましたので、ここでご紹介します。

『ボート競技は、観戦するのは、決して楽ではない種目だと認識しています』
『それにも関わらず、応援部の諸君のリードの下、あれほど大勢の早稲田ファンに応援に集まっていただき、感謝の言葉もありません』
『宿敵・慶応に勝利を収め、川岸の大応援団からの祝福を受けた時の気持ちを、クルーたちは、"早稲田に入学して以来、あれほど感動したことはありません""早稲田でボートをやって本当に良かった"と、涙を流して喜んでいました』

こんなお礼の言葉をもらったら、来年も応援に行くしかありませんね。
(^^)/▽☆▽\(^^)


さて、あの試合で起きた慶応艇の転覆というハプニングに関して、色々な話が各方面から伝わってきました。

①転覆の原因
慶応艇は、横波にあおられて転覆しました。
レース会場を我が物顔で走り去った何台かの水上バイクの無謀な運転が原因でした。
早稲田艇は、コックスの咄嗟の機転で、川岸に近いエリアに待避して難を逃れました。

②一時間半のレース遅延の原因
>艇内に大量の水が入ったために、慶応クルーは川に飛び込むしかありませんでした。ボートの先端と艇尾には浮きの機能があるため、沈みかけたままクルーが乗り続けると、ボートが真ん中から折れてしまうからなのだそうです。

>川に飛び込んだ慶応クルーを救助したのが、役員艇ではなく、水上警察の救急艇でした。法令により、救急艇に助けられた者は、必ず病院で診察を受けねばならないため、慶応クルーは全員が病院に搬送されてしまいました。

>沈みかけた慶応艇は、オールを装着したままの状態で、スタート地点まで曳航されました。
ボートの構造上、オールを装着する金具の調整がとてもデリケートらしく、曳航する際にはオールを外す必要がありました。
それをしないまま曳航したため、金具のセッティングがすっかりダメになってしまい、その再調整にかなりの時間を要してしまいました。

>慶応は、予備艇を用意していませんでした。
予備艇があれば、クルー達が病院から戻ったら、すぐにレースが再開できたのですが、上記の金具再調整を待たねばなりませんでした。
ちなみに、早稲田は、過去の教訓から、予備艇を用意するのが決まりとなっているそうです。

③綱引きの用意
一時間半にも及ぶレース遅延の間、必死に頑張ってくれた両校の応援団。
あのタイミングで、どこから綱引き用の綱を調達したのか、私は本当に不思議に思っていました。
早大応援部の森将貴主将に聞いてみたところ、まさかの時の予備の演目の1つとして、早稲田の応援部が綱引きを考えついて、事前に競技スポーツセンター(旧・体育局)から綱を借りていたのだそうです。

このような様々な事情が判明してきますと、まずは直接の事故の原因となった横波を発生させた、水上バイクのマナー違反を問題視しなくてはなりません。
不測の事態で力を出し切れなかった慶応は、さぞ無念であったと思います。

その一方で、横波の危険を察知して的確に艇を待避させた早稲田のコックスの機転、予備艇の用意、そして早大応援部の周到な準備などを考えると、早稲田の勝利は堂々と胸を張って良いものであったと、改めて確信した次第です。
(写真は、1艇身半の差をつけて、今や栄光のゴール地点に達しようとする、写真左側の早稲田艇と、それに続く慶応艇)

Comment (1)
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