グリーンランドの最大の潮水溢流氷河(tidewater outlet glaciers)の一つ、カンゲルルススアーク(Kangerlussuaq:グリーンランド語で大きなフィヨルドの意)氷河が、コペルニクス・センチネル1号ミッションによって捕えられたこの疑似カラー・イメージに見られる。センチネル1号衛星は、地表の昼夜のイメージを提供する先進的なレーダー装置を運んでいる。このセンチネル1号のレーダーイメージは、2021年夏にとられた三つを結合し、三日間に撮られた地上と海面の変化を示している。衛星イメージを用いた調査では、2017年以降、カンゲルルススアクが急速な後退と加速の新しい段階に入り、その氷の前線が20世紀初頭以来最も後退した位置にあることを示唆している。世界的な気温が上昇するにつれて、グリーンランドを覆う巨大な氷床の融解が大幅に加速し、海面上昇に寄与している。過去10年間だけでも 3.5 兆トンの氷床がグリーンランドの氷床から溶けて海に流出し、深さ15mの溶融水で英国を覆うのに十分な量の氷が見られた。海面の上昇は、世界中の沿岸地域の洪水のリスクを高め、北極海の海洋生態系を破壊するとともに、海洋や大気循環のパターンを変化させ、地球周辺の気象条件に影響を与える。
<出典>: 「今週のイメージ(Images in week : ESA)」
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<火星探査>
今日のテーマ: サンプルチューブ震動の前後 (パーサビアランス)
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