月の南極近くへのNASAの装置の4回目の打上計画される
<イメージの説明>: 2025年2月25日(火)、インテュイティブ・マシンズのIM-2ミッションの打上のために、NASAのケネディ宇宙センターの発射施設39Aで、スペースXのファルコン9ロケットが、垂直に立っている。
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NASAの商用月搬送サービス(CLPS:Commercial Lunar Payload Services)は、NASAの科学技術機器を米国企業を使った月面配送サービスである。これらの迅速で費用対効果の高い商業月面ミッションは、年に約2回のペースで行われ、NASAの広範なアルテミスキャンペーンの一環として、将来の月への有人ミッションに先立って月の環境の理解を深めることができる。
11のCLPS契約のうち、これまでに3つのCLPSの打上げがあった。
・AstroboticのPeregrine Mission Oneは、輸送中にデータを収集したが、異常が発生して月面着陸はできなかった。
・Intuitive MachinesのIM-1ミッションは、月面に着陸し、転倒した。
・Firefly AerospaceのBlue Ghost Mission Oneは、現在進行中であり、2025年3月上旬に着陸する予定である。
CLPSの契約は、搭載物の統合、地球からの打ち上げ、月面着陸、ミッション運用などの物資商用配送サービスを対象としている。
NASAの4回目のCLPS飛行は、IM-2ミッションを搭載したIntuitive Machines社によるものである。IM-2ミッションは、NASAの科学技術機器を、月の南極から5度のすぐ外側にある月面台地であるモンス・ムートン(Mons Mouton)に運ぶ。これは、これまでのどの月ミッションよりも極に近い場所である。
水曜日以降に打上げられ、約8日後に着陸する予定のIntuitive MachinesのNova-C着陸機は、アテナ(Athena)と名付けられ、NASAの3つの実験機器を月の南極地域に運ぶ。
Intuitive Machinesは、小型ホッピングロボットグレース(Grace)を開発した。グレースは、着陸船から展開され、着陸地点周辺の恒久的な影のあるクレーターを含む月面の高解像度画像と科学調査を行う。グレースは、急な傾斜や岩、クレータなどの障害物を迂回して多くの地形をカバーしながら素早く移動できるように設計されており、将来の月や火星を含む他の惑星でのミッションをサポートする貴重な能力となっている。
ノキアは、地球上で同じセルラー技術を採用した月面通信システムのテストを行う。ノキア・ベル研究所が月面ミッションのユニークな要件を満たすために再概念化したこのティッピングポイント技術は、着陸船、月面前哨基地ローバー、ホッパー間の近接通信を実証することを目的としている。
IM-2ミッションと並行してライドシェアとして打ち上げられるNASAのルナ・トレイルブレイザー宇宙船も、月周回軌道への旅を開始し、月面の水やその他の形態の水の分布をマッピングする。
今後のCLPSの飛行では、月の表側、裏側、南極地域に物資を送り続け、各地域の特性に基づいて調査と探査を行う。CLPS傘下の米国企業13社を擁するNASAは、50以上の個別の科学技術機器を月周回軌道と月面に送る5つのベンダーによる11の月面配送のポートフォリオを含め、月、そしてその先にある火星への長期探査を続けている。
<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。記事は要約しています。
<出典>: Nilufar Ramji(著者名です)
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