それは、我々の太陽系で記録された、これまでで最大かつ最も長命の嵐の一つであった。2010年後半に最初に見られ、地球より大きく始まったこの土星の北半球の雲の構成は、その後全惑星に広がった。この嵐は、地球からだけでなく、土星を周っているロボット・カッシーニ宇宙船のクローズアップにも観測された。赤外線の疑似色で描かれたオレンジの色は大気の雲の奥深くを、明るい色はより高い雲に焦点を当てている。薄く青い水平な線の土星のリングがほぼエッジ・オンで見えている。曲がった暗い帯は、左上の太陽によって雲のトップに投げられたリングの影である。稲妻からの電波の雑音の源、激しい嵐は、土星の北に春が出現するときの、季節変化によるものであると考えられる。6ヵ月以上荒れ狂った後に、この肖像的な嵐は全惑星を周り、続いて自身の尾を吸収した。それは、驚くことに、消滅の原因になった。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: 主題となっている嵐は土星の北半球(イメージの上部)を囲んでいる渦。イメージの中央を横断するライトブルーのラインは土星を代表するリング。実際に極めて薄い。中央下の黒い帯はリングの影。リングのギャップが示されている。
<お知らせ>: 明日10月16日、国際宇宙ステーションでは、新しいリチュームイオン電池に交換する、5回の船外活動の3回目が行われます。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。