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天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

4月27日:ステレオのヘレーネ

2025年04月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今日のテーマ:ステレオのヘレーネ

赤/青のメガネを取り出して、土星の小さな氷の衛星ヘレーネの隣に浮かぼう。

適切に名付けられたヘレーネはトロヤ衛星であり、ラグランジュ点を公転しているためそう呼ばれている。

ラグランジュ点は2つの巨大な天体の重力的に安定した位置であり、この場合は土星と大きな衛星ディオーネの近くである。実際に、不規則な形(約36 x 32 x 30 km)のヘレーネは、ディオーネの主要なラグランジュ点で軌道を回り、一方、兄弟のような氷の衛星ポリデュースが、ディオーネの後続のラグランジュ点で続いている。

このシャープなステレオ立体像は、2011年の近接フライバイ中にとらえられた2つのカッシーニイメージから構築され、クレータと峡谷のような地形がまだらになった、ヘレーネの土星に面した半球の一部を示している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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 最終更新日 4月18日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
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4月26日:火星の珍しい穴

2025年04月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今日のテーマ:火星の珍しい穴

火星にこの珍しい穴は何がつくったのだろう? このスイスチーズのような光景には、実際には多数の穴が開いていて、 そのうちの1つを除いて、蒸発する明るい二酸化炭素の氷の下にダストの暗い火星の地形が写っている。

最も珍しい穴は右上にあり、 約100メートルにも及び、より低いレベルまで突き抜けているかのように見える。この穴がなぜ存在するのか、なぜ円形のクレータに囲まれているのかはまだ憶測の範囲であるが、隕石の衝突によって作られたという仮説が有力視されている。

このような穴は、広大な地下の洞窟に伸びる下層階への入り口である可能性があるために特に興味深い。もしそうなら、これらの自然に発生するトンネルは火星の過酷な表面から比較的保護されているので、火星での生命を収容するのに比較的適している。したがって、これらの穴は、将来の宇宙船、ロボット、さらには人間の惑星間探検家にとっても主要なターゲットである。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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4月25日:ハッブル宇宙望遠鏡、35回目の記念日を祝う

2025年04月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<今日のテーマ>:ハッブル宇宙望遠鏡、35回目の記念日を祝う

NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、2025年に軌道上で35年を迎える。1990年4月の打上と展開以来、ハッブル宇宙望遠鏡は、強力な宇宙の観測によって、天文学の教科書を塗り替えてきた。

ハッブル宇宙望遠鏡は、地球低軌道上の大気圏上空の最適な位置にあるために、遮るものなく宇宙を眺めることができる。ハッブルの象徴的なイメージは、太陽系の惑星から数十億光年離れた銀河まで、全世界の科学的および文化的資産であり続けている。

宇宙飛行士の保全ミッションと地上の才能あるエンジニアのチームのお陰で、ハッブル宇宙望遠鏡は、打上から数十年経った今でも健康に運用を続けている。紫外線、可視光線、近赤外光で観測する独自の能力を持つハッブル宇宙望遠鏡は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や近日公開予定のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡などのミッションを補い合う貴重なチームメイトである。

<右のイメージの説明>: NASAのハッブル宇宙望遠鏡の35周年を祝うフォトジェニックな宇宙ターゲットのセレクション。左上:火星。右上:惑星状星雲NGC 2899。左下:ロゼット星雲のごく一部。右下:棒渦巻銀河NGC 5335。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Hubble Space Telescope

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4月24日:星の並び、天王星を調査する貴重な機会を提供する

2025年04月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

 

<今日のテーマ>:星の並び、天王星を調査する貴重な機会を提供する

惑星の軌道が地球と遠くの星との間にあるとき、それは、単なる「宇宙的なかくれんぼゲーム」以上のものがある。これは、NASAがその惑星の大気とリングについての理解を深める機会となる。惑星科学者達はそれを星の掩蔽(えんぺい)と呼んでいるが、それがまさに4月7日に天王星で起きた。

この並びを観測することで、NASAの科学者達は、天王星の成層圏(惑星の大気の中間層)の温度と組成を測定し、天王星が最後に大きな掩蔽を行ってからの過去30年間でどのように変化したかを判断することができた。

<左上のイメージの説明>: NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)から撮影されたこの天王星のイメージは、天王星の季節的な北極冠と薄暗い内輪と外輪を絶妙に捉えている。このウェッブのイメージは、惑星の27の衛星のうち9つも示している。- 2時から時計回りに、ロザリンド、パック、ベリンダ、デズデモーナ、クレシダ、ビアンカ、ポーシャ、ジュリエット、ペルディタである。

天王星が星を掩蔽し始めると、その大気が星の光を屈折させ、完全に遮られる前に徐々に暗く見えるようになった。掩蔽の終わりには逆のことが起こり、我々が光度曲線と呼ぶものを作った。多くの大型望遠鏡で掩蔽を観測することによって、光度曲線を測定し、多くの高度層における天王星の大気の特性を決定することができる。

天王星は地球から約20億マイル離れており、主に水素とヘリウムで構成される大気を持っている。表面は、水、アンモニア、メタンでできた柔らかい表面である。氷の巨人と呼ばれるのは、その内部に比較的低い凝固点を持つこれらの渦巻く流体が豊富に含まれているためである。また、土星はリングを持つことで最もよく知られている惑星であるが、天王星には氷とダストで構成された13のリングが知られている。

今後6年間で、天王星はいくつかの暗い星を覆う。NASAは、2031年に次に起こる明るい天王星の掩蔽について、4月に観測された星よりもさらに明るい星の空中およびおそらく宇宙ベースの測定値を収集したいと考えている。

<ひとこと>: 以上は記事の一部を切り出して再構成しています。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Charles G. Hatfield(著者名です)

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4月23日:凝集性の渦巻銀河NGC 4414

2025年04月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

凝集性の渦巻銀河NGC 4414

凝集性のスパイラル達はどのくらいの質量を隠しているのだろう? 
この凝集性渦巻銀河NGC 4414の目を引くイメージは、この疑問に答えるためにハッブル宇宙望遠鏡で撮影された。

明確に定義された渦巻の腕を持たない銀河---凝集性の渦巻き---は、非常に一般的な銀河の形でもあり、NGC 4414はその最も近いものの1つである。

この渦巻銀河の目に見える端付近の星やガスは、中心を非常に速く周回しているので、それらをつなぎ合わせるためには目に見えない大量の暗黒物質からの重力が存在する必要がある。

NGC 4414の物質と暗黒物質の分布の理解は、人類が銀河の残りの部分や凝集性渦巻き全般を較正するのに役立つ。加えて、NGC 4414までの距離の較正は、人類が可視宇宙全体の宇宙論的距離のスケールを較正するのに役立つ。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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4月22日:記録破りのガイアの星の光(その1)

2025年04月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

記録破りのガイアの星の光(その1)

<前書き>: 2013年12月19日に打上げられたヨーロッパ宇宙機関(ESA)の「ガイア(Gaia)」衛星は、これまでにない任務を与えられた特別な探査機であった。そのミッションは、ミルキウェイ銀河システムの中央方向とその近傍の、膨大な数の星達を一つ一つ詳細に観測し、その構造や動きを解明することを目的とした。これまでの10年間で、約20億の星達やその他の天体を3兆回以上観測し、その膨大なデータを地球に送り返した。これらのデータの解析は、今後、長期間かつ広範囲に行われるであろうが、既にそのデータの特殊性の片鱗を見せており、ここでは、その一端を“数回に分けて、また要約して”紹介する。なお、以下は、2025年3月およびそれ以前に発表された記事をベースにしている。---この記事は連載ではありません。

* * * * * * * * * * *

ヨーロッパ宇宙機関のミルキウェイ銀河マッパー「ガイア」は、過去10年間で約20億の星やその他の天体を3兆回以上観測し、我々の故郷である銀河システムと宇宙の近傍の見方に革命をもたらし、ミッションの全空スキャンフェーズを完成した。

2013年12月19日に打ち上げられたガイアの燃料タンクは、既に空に近づき、残り僅かな冷たいガスを使って回転し続けている。
ガイアは、「引退」軌道に移行する前の数週間に技術テストが予定されている。

ガイアのデータは、2026年とこの10年の終わりに2回、大規模なデータの発表が予定されている。

 

データ1:ガイア、最高のミルキウェイ銀河のマップを提供

ガイアは、ミッションの過程で何度も3つの機器で星の位置、距離、動き、明るさの変化、組成、その他多くの特性を図化してきた。

その結果、ガイアは、ミルキウェイ銀河の最大かつ最も正確な地図を構築するという主要な目標を達成することができた。また、これによって、これまでにないミッションでミルキウェイ銀河システムを示すことができた。我々は、今、我々の銀河が、外部の観測者達にどのように見えるかについて、最もよく再構築された視界を持っている。この新しいミルキウェイのアーティストの印象は、過去10年間の、多数の論文からのガイアのデータを反映している。

<参考>: 我々の住む太陽系は、現在、外側から3番目の オリオンの腕(Orion arm) にある。

 

 

<ひとこと>: 記事は要点のみを編集しています。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Gaia

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4月21日:北極の冬季海氷域面積、史上最小を記録

2025年04月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

北極の冬季海氷域面積が衛星観測史上最小を記録

北極の冬季海氷域面積(年間最大面積)が衛星観測史上最も小さくなりました。毎年北極の海氷域は晩冬となる3月頃まで拡大します。今年は3月20日に年間最大面積の1379万平方キロメートルを記録しましたが、この値は衛星観測開始以来の最も小さい値となります。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と国立極地研究所は、北極域研究加速プロジェクト(ArCS II)の一環で、水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W)をはじめとしたマイクロ波放射計による観測データをもとに、40年以上に渡る長期的なデータセットを整備し、南極・北極の海氷域面積の時間的・空間的な変化を可視化や、北極域データアーカイブシステム(ADS)のウェブサイトで公開などを通して、極域環境変動監視に貢献しています。

--- 以下略。

<ひとこと>: 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の記事の冒頭部分です。大判イメージを含め、続きは下記リンクからご覧ください。

<出典>: JAXA

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4月20日:宇宙から見た地球:エジプト、ギザ

2025年04月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙から見た地球:エジプト、ギザ

この非常に高解像度のイメージは、エジプトの都市ギザと、世界的に有名なギザのピラミッド・コンプレックスを含むその周辺地域を捉えている。

ズームインしてこのイメージをフル解像度で探索しよう。

面積でエジプトで3番目に大きい都市であるギザは、イメージの右側の、北に流れるナイル川の西岸にあり、西のギザと東の首都カイロを隔てている。2つの都市を結ぶ橋がいくつも見られる。

アフリカの川の父として知られるナイル川は世界で最も長い川である。その土手近くの肥沃な土地は、エジプト人が乾燥した砂漠で農産物を育て、繁栄することを常に可能にしてきた。

このイメージでは、ギザの密集した大都市圏の灰色に対して、緑の農地が際立っている。街の南西端にある黄色と黄土色は、砂漠とギザ高原の乾燥した砂を表しており、世界で最も印象的な古代遺跡のいくつかがある。

この非常に高解像度のイメージは、ギザの大ピラミッドの独特の形がイメージの下部に観察でき、半分は太陽に照らされ、独特の影を落としている。ここに見られる最北端で最大のピラミッドはクフ王、またはクフ王のピラミッドであり、紀元前2600年頃に建てられた3つの中で最も古いピラミッドでもある。中央のピラミッドはファラオのカフラー王のために建てられ、また3つのモニュメントの最南端で最も小さいのは紀元前2510年頃に建てられたメンカウラー王のピラミッドである。
---注:左に参考図。右上のイメージの大判から左下の砂漠の中をご覧ください。

ズームインすると、クフ王のピラミッドとメンカウラーのピラミッドに隣接して小さなピラミッドが見える。これらは、王室の他のメンバーの埋葬地だった。葬祭殿の正方形の構造が各ピラミッドの近くにも見える。カフラー王のピラミッドの東には、エジプトで最も有名なランドマークの1つである大スフィンクスが認識できる。

ピラミッドの北西約2kmには、ナツメヤシの木でいっぱいの大きな広場に囲まれた、白い菱形の構造物として見える大エジプト博物館がある。50ヘクタールの敷地に広がるこの博物館は、世界最大の考古学博物館である。

このイメージは、最大0.87mの解像度のイメージを提供するVision-1ミッションによって取得された。Vision-1はヨーロッパ宇宙機関のサードパーティミッションプログラムの一部である。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>:  Observing the Earth (ESA)

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4月19日:金曜日に指揮権を交替、大西飛行士指揮官へ

2025年04月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

金曜日に指揮権を交替、大西飛行士指揮官へ

国際宇宙ステーションでは、遠征72が終了し、3人のベテランクルーが土曜日に出発した後、遠征73ミッションに移行する。

ロスコスモス(ロシア)のアレクセイ・オフチニンは、東部夏時間金曜日午後2時40分(日本時間土曜日午前4時40分)に、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大西卓也宇宙飛行士に、この軌道研究所の指揮を引き継ぐ。その後、オフチニンは、NASAのドン・ペティットとロスコスモスのイワン・ヴァグナーとともに、宇宙での220日間の滞在を終えて地球に戻ることに注意を切り替える。3人は、土曜日の午後5時57分(日本時間日曜日午前7時57分)に、ソユーズMS-26宇宙船でラスベットモジュールからドッキングを解除し、同日午後8時20分(カザフスタン時間4月20日日曜日午前6時20分、日本時間4月20日日曜日午前9時20分)にカザフスタンに着陸する。

大西宇宙飛行士は、遠征73を先導し、地球を周回する宇宙ステーションに7月まで滞在する。国際宇宙ステーションには、大西飛行士とともに、NASAのアン・マクレーン、ニコール・エアーズ、ジョニー・キム、ロスコスモス(ロシア)のセルゲイ・リジコフ、アレクセイ・ズブリツキー、キリル・プスコフが残る。

一方、近日中の主な作業では、大西とキムは、東部夏時間4月21日(月)午前4時15分にケネディ宇宙センターから打上げられ、翌日午前8時20分にハーモニーモジュールの宇宙に面したポートにドッキングする、約6,700ポンドの科学機器と物資を運ぶスペースXドラゴン貨物船の自動接近とランデブーを監視する。2人は、木曜日に、ドラゴンの到着に向けた宇宙船の監視技術を、コンピューターで確認する訓練を続けた。

マクレーンとエアーズは、5月1日に軌道上の前哨基地を出て、6時間半の船外活動を行う予定である。彼らは、新しい太陽電池アレイのために左舷トラス構造を準備し、ステーションの商用宇宙船と通信するアンテナを再配置する。

<ひとこと>: 以上、記事の中のいくつかの要点のみ抽出。「船長」と呼ばれることもあるが、英語では commander であり、ここでは指揮官と表示している。大西飛行士の指揮官就任は、派遣が決定したときに同時に指名されていた。大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: International Space Station

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4月18日:Crew-11ミッションの打上げを体験しよう

2025年04月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

4月18日:SpaceXのCrew-11ミッションの打上げを体験しよう

デジタルコンテンツクリエイターは、NASAの商業クルー計画の一環として宇宙飛行士達を国際宇宙ステーションに運び科学遠征を行う、スペースXクルー11ミッションの打上げに参加するために登録するよう招待されている。

クルー11ミッションの打上げは、フロリダ州から、SpaceXのFalcon 9ロケットで、2025年7月以降に予定されている。打上げには、NASAの宇宙飛行士ゼナ・カードマン、パイロットのマイク・フィンケ、JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)の油井亀美也とロスコスモス(ロシア)のオレグ・プラトーノフが搭乗する。

あなたの情熱が、オンラインで世界とコミュニケーションし、関心があるなら、この機会にクルー11ミッションの打上を見て共有しよう。

この2日間のイベントには、最大50人のソーシャルメディアユーザーが選ばれ、ケネディ宇宙センターへの独占的なアクセスが与えられる。

NASA Socialの参加者達は、以下の機会を得ることができる。

  1. SpaceXのFalcon 9ロケットとDragon宇宙船の有人打上げを見る
  2. フロリダ州のケネディ宇宙センターでNASAの施設を見学する
  3. Crew-11 の各分野の専門家と出会い、交流する
  4. ソーシャルメディアで活躍する宇宙愛好家の仲間に会う

Crew-11の打上げに対するNASAのソーシャル登録は4月15日(火)に開始され、申請の締め切りは4月28日(月)午前10時(東部夏時間)である。すべてのソーシャルアプリケーションは、ケースバイケースで検討される。

<ひとこと>: 具体的には下記リンクから確認のこと。イメージは前回大西飛行士達のクルー10の打上。
        これまで施設外から打上を見ることはできたが、施設内が「公募」で公開されるのは初めて。

<出典>: Gary Daines(著者名です)

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4月17日:X線、破壊された惑星を明らかにする

2025年04月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

X線の手がかり、破壊された惑星を明らかにする

太陽は、約50億年後には燃料を使い果たして膨張し、地球を飲み込む可能性がある。星(恒星)の一生のこれらの最終段階には、図の らせん星雲(Helix Nebula) と呼ばれる惑星状星雲の場合のように、非常に美しいことがある。天文学者達は、あらゆる種類の光を調べて、これらの天体を研究している。

2025年3月4日に公開されたこのらせん星雲のイメージは、星雲の中心に破滅的な白色矮星が存在し、この星が惑星を破壊した可能性があることを示している。これは、これまでに見たことのないものであり、天文学者達が40年以上にわたって星雲から検出してきた、謎のX線信号を説明することができる。

この視界は、らせん星雲の、NASAのチャンドラX線天文台からのX線(マゼンタ)、NASAのハッブル宇宙望遠鏡からの可視光データ(オレンジ、水色)、ヨーロッパ南天天文台VISTA望遠鏡からの赤外線データ(金、紺色)、GALEXからの紫外線データ(紫)を組み合わせたものである。チャンドラからのデータは、この白色矮星が、非常に接近して公転する惑星を破壊したことを示している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Monika Luabeya(著者名です)

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4月16日:宇宙から見た地球:グレートバリアリーフ

2025年04月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙から見た地球:グレートバリアリーフ、オーストラリア

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号のこのイメージは、オーストラリアのクイーンズランド州東海岸沖の珊瑚海にあるグレートバリアリーフの、世界の自然の驚異の一部を示している。

ズームインしてこのイメージをフル解像度で探索しよう。

グレートバリアリーフは、イタリアとほぼ同じ大きさの、長さ約2300キロメートル、面積344,000平方キロメートル以上をカバーし、宇宙から肉眼で見ることができる唯一の生物である。

その名前にもかかわらず、グレートバリアリーフは単一のサンゴ礁ではなく、狭い通路で区切られた約3000のサンゴ礁と900のサンゴ礁の島々の相互接続されたシステムである。熱帯雨林に匹敵するほど重要な生物多様性を持つこのサンゴ礁には、1500種以上の熱帯魚、400種類のサンゴ、数百種の鳥や海藻、サメ、バラクーダ、カメなどの数千匹の海洋動物が生息している。

その重要性が認められ、このサンゴ礁は1981年にユネスコの世界遺産に登録された。

ここに見られるサンゴ礁のセクションは、クイーンズランド州中部のリビングストンの沖合の南である。本土の一部と海岸を囲む島々が左下隅に見える。海岸沿いの黄褐色の海は、水中の堆積物によるものである。

小さな珊瑚の島々の連鎖がイメージの中央に散らばっているのが見える。珊瑚の青い色が珊瑚海の暗い海と対照的である。

サンゴ礁の一部はイメージの上部を支配する雲に覆われている。雲は驚くほど直線を形づくり、眼下の島々に影を落とすはっきりとした影として見える。

世界中のサンゴ礁は、気候変動、汚染、海洋酸性化、漁業により被害を受けている。さらに、サンゴを構成する藻類が死に、白くなるときに発生するサンゴの白化の脅威にさらされている。この現象は、水温の上昇、塩分濃度の低下、日光レベルの上昇に関連している。

これらのサンゴ礁は生態学的に重要であるが、遠く浅い場所にあるために、調査船や航空機からマッピングすることが難しい。コペルニクス・センチネル2号のような地球観測衛星は、宇宙の視点から、世界中のサンゴ礁の健康状態を監視する手段を提供している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Observing the Earth (ESA)

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4月15日:ダストデビルが別のダストデビルを食する

2025年04月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星のダストデビルが別のダストデビルを食するのを見る

<参考>: これは4月7日に下表の「火星探査情報」に掲載した記事です。

NASAの火星探査車「パーサビアランス」に搭載されたナビゲーションカメラで撮影したイメージで作られたこの短いビデオ(下の動画)では、火星のダストデビル(Dust devil:旋風・つむじ風)が小さなダストデビルを飲み込む様子を見ることができる。これらの渦巻き模様の、時にはそびえ立つ大気とダストの柱は火星では一般的である。この小さなダストデビルの終焉は、火星の大気に作用する力をよりよく理解するためにパーサビアランスの科学チームが実施した画像実験中に捉えられた。

ローバーが約1キロメートル離れた場所からこれらの画像を撮影したとき、大きなダストデビルの幅は約65メートルであり、小さなダストデビルの幅は約5メートルだった。他の2つのダストデビルも左と中央の背景に見ることができる。
パーサビアランスは、火星のジェゼロ・クレータの西縁にある「ウィッチ・ヘーゼル・ヒル」と呼ばれる場所を探検した1月25日に、このシーンを記録した。

<ひとこと>: ダストデビル(Dust Devil)
地表付近の大気が渦巻状に立ち上る突風の一種で、地球ではつむじ風・旋風などとも呼ばれる気象現象である。地上のダストを激しく巻き上げることから認識される。火星では地球のような激しい気象現象はないので、ダストデビルによって巻き上げられたダストの痕跡は長い間消されずに地表に残る。(左上の図)---大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

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4月14日:ジュノ、セーフモード後通常の運用に戻る

2025年04月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ジュノ、セーフモードに入った後、通常の運用に戻る

探査機は木星に71回目の接近を試みていたとき予期せず予防の状態に入った。

NASAのジュノミッションから受け取ったデータによると、この太陽電池式宇宙船は、4月4日に木星のそばを飛行中に2回セーフモードに入った。セーフモードは、宇宙船が異常を検出したときに入る予防の状態である。重要でない機能は停止され、宇宙船は通信や電力管理などの重要なタスクに集中する。セーフモードに入ると、ジュノの科学機器は、フライバイの残りの時間、設計どおりに電源が切れた。

ミッション運用チームは、ジュノとの高速データ伝送を再構築し、現在、探査機はフライト・ソフトウェアの診断を行っている。チームは、セーフモードの出来事の前後に収集された工学的および科学的なデータを地球に送信するために、今後数日間作業を行う。

ジュノは、71回目の木星の接近通過(perijove)の約1時間前、東部夏時間午前5時17分に初めてセーフモードに入った。接近通過の45分後に再びセーフモードに入った。いづれのセーフモードの出来事でも、宇宙船は設計どおりに動作し、コンピュータを再起動し、不要な機能をオフにし、アンテナを地球に向けて通信した。

太陽系のすべての惑星の中で、木星は最も過酷な環境の地であり、惑星に最も近い放射線帯が最も激しい。初期の兆候は、探査機がこれらのベルトを飛行したときに、2つの接近通過71でセーフモードが発生したことを示唆している。ジュノは、高エネルギー粒子が敏感な電子機器に影響を与えるのを防ぎ、放射線の有害な影響を軽減するために、チタン製の放射線保管庫を備えている。

接近通過71の出来事を含め、ジュノは、2016年7月に木星に到着して以来、2016年の2回目の軌道、2022年の39回目の軌道と、予期せず宇宙船によるセーフモードに突入している。4つのケースすべてで、宇宙船は期待通りに機能し、全能力を回復した。

ジュノの次の近地点は5月7日に行われ、約89,000キロメートルの距離での木星の衛星イオへのフライバイが含まれている。

<ひとこと>: ジュノ(Juno)は、 ガリレオ に次ぐ、2回目の木星探査宇宙船です。木星の周辺を楕円軌道を描きながら、木星・その衛星などを調査しています。大判はイメージのリンクから。

<出典>: agreicius(著者名です)

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4月13日:月が姉妹の星達を訪れる

2025年04月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

月が姉妹の星達を訪れる

月は、時々、プレアデス星団を訪れる。これは、技術的には、我々の月の軌道が、はるか遠くにある有名なプレアデス星団の真正面にあることを意味する。

この事象は専門用語では「掩蔽(えんぺい。注;覆い隠すこと)」とよばれ、月は、全ての惑星や、いくつかのよく知られた明るい星達を掩蔽することで知られている。

月の傾いた歳差運動の軌道は、この房状のセブンシスターズ星団を掩蔽し、現在の紀元は2023年に始まり2029年まで毎月続き、その後、2042年まで次の掩蔽は起こらない。

4月1日にスペインのカンタブリア州から撮られたこのイメージは、同じカメラと場所からのプレアデス星団の、以前の露出に最後のイメージをデジタル的に加え、星団の象徴的な青い輝きを浮かび上がらせた合成イメージである。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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