またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

第92回 日本陸上競技選手権大会

2008-06-27 | お出かけ
友人に誘われて、川崎の等々力競技場に行ってきた。
本日こちらは大会2日目で、
ハンマー投げの室伏兄貴が出るよ!と言われて
いそいそと準備。

あまりスポーツ観戦とは縁がないのだが、
室伏なら知ってるもんね!

競技会のリンクはこちら

第92回日本陸上競技選手権大会


タイムテーブルを見るとハンマー投げは18時45分だ。
早めに行って場所を押さえねば!ということで
15時過ぎに会場に入り、
じりじりと太陽にやかれながらビールを飲む。

暑い! でも湿度が低くて快適。


等々力スタジアムには初めて来たのだが、
入ってみると意外に中はこじんまりとしていて、
今回のように北京五輪予選の会場を務められるだけの
スペックはありながら、客席とフィールドが近くてみやすい。

今日は室伏の他に為末、末続、池田久美子、福士加代子など
陸上界のスーパースターが勢ぞろいしていたそうで
友人は大興奮していたが私は室伏しか知らない。

陣取ったのはハンマー投げの投擲ゾーンのすぐ近くで
他の競技を眺めつつ粘ること2時間、
17時過ぎには選手らがフィールドに
出てきてウォーミングアップを始めた。

私たちのいたゾーンは正面スタンドからも外れており、
明らかにハンマー投げが目的の人しか選ばない場所で
あるせいか、室伏は立ち止まってこちらに手をふってくれた。

「今、目が合ったね!」と私と友人が同時に叫ぶ。
おそらくそれはここ一帯にいた人全員の心の叫びでもあったろう。
みんながみんな、「いま、わたし(だけ)をみた」と思うものだからして…。


がっちり体型の多いハンマー投げ選手の中でも
室伏は抜きん出て大きく、まるでハンマーを
散歩させるかのごとくひきずっている様子を楽しく眺める。


ウォーミングアップ中もフィールドでは
別の競技が同時進行されていた。
こういう大会を見るのは初めてなので感心する。

そういえば今回、気になったものは
グラウンドを走り回る小さなリモコンカーで、
槍投げのときは、飛んできたやりを回収している人の横まで
いっさんに走っていき、背中にそのやりを固定してまた戻っていく。

働いている様子がきびきびと愛らしく、
オペラグラスでよく見るとボンネットにあたる部分に
大会マスコットらしきぬいぐるみが載っていたりする。

このリモコンカーはハンマー投げのときにもやってきて
背中につけていたヤリを固定するためのオプションを外し、
ハンマー用のオプションに交換して
また一心に仕事に励んでいた。

ハンマー投げる→測定係がかけより、ハンマーを拾う
→リモコンカーがキキーッとスキール音をならさんばかりに
かけより、キッと向きを変えて測定係りにお尻を向ける
→測定係は後部についているオプションにハンマー固定
→リモコンカー、ハンマーを背負って選手のもとへ

可愛いんだ、これが…。

さて始まったハンマー投げ。
ルールがよくわからないがとにかく室伏は5回ほど投げた。

最初は78mの後半が続き、
回数を重ねるごとに飛距離も伸びていった。

4回目だったか、頭を垂れて祈るかのような
いつものフォームから振り回す勢いがぐんと増し、
それまでよりはるか遠くに飛んだ!と思うと同時に
うおおおおお というものすごい雄たけびをあげていた。

その回で初めての80m越え。スゴイ!
投げた瞬間にこれはさっきよりも飛ぶ、というのが
本人にもわかるのかなあ。

今までの試合で雄たけびをあげている顔を見たことは
あったが、実際に目の前で見て聞くことができて嬉しい。

室伏は70m後半から80m前半の成績をあげていたが、
他の選手らは全員60m台だった。
オリンピックの予選なわけだが、室伏だけぶっちぎりの強さですなー。
さすが金メダリスト。

笑顔で手を挙げて去っていく姿に私たちはまた
熱い拍手を送った。今日はとっても満足です。

*

あのリモコンカーについて調べてみた。
ニシ・スポーツのアスレティックビークルという名前であった。
http://www.nishi.com/mobile/product/field/5.html

もうちょっと詳しい写真がこちらの電子カタログに載っている。
http://www.nishi.com/catalogue/stadium/
リンク先下部中央のボックスに半角で 83 といれ
GOボタンを押すと83ページにジャンプする。

座席があってマスコットを載せられる。
ヤリやハンマー、円盤はアタッチメントによって使い分けられ
返送作業を潤滑に行う優れた製品なのであった。