またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

青春18きっぷで由比の桜えびを食べに行く

2007-07-24 | 青春18きっぷの旅
この夏の青春18きっぷの利用期間は、
7月20日から9月10日までとなる。

今シーズンの第一回目は、春に行く予定だった
静岡県の由比に、桜海老を食べに行くことにした。

由比漁業組合によると、桜えびは
毎年3月下旬~6月上旬の春漁と、
10月下旬~12月下旬の秋漁の
2回のみだそうで、今は漁は休みなのだ。

シーズン外でも桜えびは食べられるらしいので
まずは行ってみようじゃないか。

今日は1人なので、片道3時間の友として
iPodシャッフルと文庫本を3冊用意。

電車に乗りこんだのは昼前だったので
微妙におなかがすいている。

そこでまず、小泉武夫「不味い!」を読破。
見事食欲減退。

おかげで空腹を忘れ、車窓からの風景や、
次に読み始めた宮部みゆき「あかんべえ」に
集中することができました。

*

私のルートは、このとおり。

武蔵小杉(JR南武線)→川崎
川崎(JR東海道線)→熱海
熱海(JR東海道線)→由比

熱海からの電車は3両編成で
地元の乗降客が多い。
由比までの1時間弱は、
往復ともにずっと立っていた。

抜けるような快晴のなか、由比駅到着~。
改札を出て右に向かうと、トップ画像の
さくらエビのアーチがある。

アーチをくぐり、車2台がギリギリ
すれ違えるような細い道を2km弱歩いて、
由比桜えび館に向かった。

途中にあった由比漁港。

画面左を走る道路に遮られて、
ほとんど海を見ることができないのが残念。

じりじりと背中を焼く日差しのなか、
延々歩き続けると左手にお寺があるので、
その低い石段をのぼり、
右手に抜けて桜えび館に到着。


揚げたての桜えびと本格手打ちそばの店、
桜えび茶屋に入る。

14時半と遅かったこともあってか、
感じのいい店員さんに、
「そばは今打っているところなので、
ご飯ものにしてください」と
すまなそうに頼まれたので、
桜海老丼をお願いした。

桜えびたっぷりのかきあげ2枚入り~。

ほとんど桜えびのみといってもいいくらい。
これに漬物とゴボウの小鉢、
お味噌汁がついて1000円だ。

箸袋の裏には、なぜか倉沢屋と書いてあった。

倉沢屋といえば由比の有名店だが
桜えび館はもしかして支店なのかしら?

念願の桜えびはとっても美味しかった。

ここは車で来るお客さんが多いようで、
国道1号に面したこちらが表玄関のようだ。


*

夏休み期間とはいえ、
シーズン外の平日だったためか、
観光客はほとんどいなかった。

駅から歩いていく道の両脇にあった
古い木造の家特有の香りや、
お線香の香りがノスタルジイをそそったなー。

道端で梅を干している家もあって、
急に自分の梅のことを思い出す。
こちらも早く梅雨明けしてくれるといいな。

帰りの東海道線は、根府川駅あたりから
進行方向右の窓いっぱいに
青い大海原が広がっていた。

天気のいい日に来られてよかった。