Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

天津169 河北省空中草原・清西稜

2005-09-13 10:07:07 | Weblog
天津169             5912

河北省空中草原・清西陵

天津の和食・洋食レストラン美千草の旅行会は2005年
9月は河北省西部保定市郊外の旅と決まっていた。総勢
11名は9月10(土)朝7時マイクロバスで美千草前を
出発、河北省保定市郊外の*【シ来】源(*サンズイに来)
を目指す。

今回の旅行は、天津の中国人も殆ど知らない所、旅行社
の人も初めての所です(清西稜を除いて)。目的地への
移動時間の想定と、そこでの滞在時間をどれくらい
必要とするかの見込みが大きく狂いました。おまけに
今回の目玉の一つであった、烏龍溝長城が未開放区なの
で見学不可。更に紫荊関長城は途中の道が閉鎖されて
いて到達不能とのこと。2つも穴が開けば、旅行日程は
すきすきになる筈だが、これがとんでも無い。
変更後の案内では、初日は豊富な水源の拒馬河と涼城
景区にある空中草原となりましたが、この2箇所で、
目一杯でした。基本的に遠い訳で7時間バスに揺られて

2pm宿泊すべくホテル着、部屋に荷物を置いて遅い昼食。
何を食っても美味しいぞーとの声も聞こえましたが、
頼んであった、地元農家料理と言うのがgooでした。
青菜の炒め物3種、その内1種は2cmほどの小海老と一緒
に炒めてある(美味)刻みねぎの炒り卵、粟(あわ)の
粥にざー菜の千切り(別々に出てきたものを自分で好き
なように混ぜる)。私が嬉しかったのは、はぜによく
似た小魚の天麩羅が出てきたことです(秀逸)。

3時過ぎにホテルを出て拒馬河の水源を訪ねたのですが、
これが街の中の公園の中の池で、周りには多くの人が散策
したり、佇んでしていて、淀んだ水を見ていると、豊富
な水源のイメージは有りません。次の空中草原へ。これが
今回の旅の最大の見込み違いとなりました。空中草原の
事前の説明は、高い丘の上にある花畑で、立つ場所によって
は視界を遮るもの無く、まるで空中に浮かんだ花畑を見る
ようです。とのことでした。ところが丘に登り始める
時の情報は往きが1時間、帰りが1時間ですと言うことで
登り始めたのですが、20分も登ったら視界が開けて、
ここは丘と言っても結構高いことが判り、そこには、馬と
馬子達が居て、あんたの歩き方だと、登りに2時間はかか
るよ、馬はどうだい。往復80元で、いや負けて60元で、
と言うことになりました。

時間は4時です。ここでの判断が,空中草原へたどり着
けるか否かの分かれ道になりました。美千草のママ
ほか数人の男性は、馬に乗ることにして頂上に到着し、
素晴らしい花畑を見て来ました。脚に自信のある
男性は私を含めて、どんどん歩き始めました。1時間も
歩いた頃、上から降りてきた中国人に、あとどれくらい
あるか聞きましたら、その調子だと2時間位かかるねと。
ちょっと待ってよ、いつまで経ってもあと2時間って、
それは無いよ。でもそこから15分程歩いて行くと、
我がグループの歩行組全員が、休んでいます。そして
そこからは、頂上が目の前に切り立って見えます。
頂上を歩く、馬も見えます。でも参った、とても登って
降りてくる元気はありません。麓からは、この頂上が
見えないのです。見えてれば判断は違っていたでしょう。
私は、リタイアします、と宣言しました。

そこへ馬子が馬をひいて降りてきました。私は、今から
下に降りたら、幾らで行く?と聞きました。彼は、幾ら
くれる?と言います。私は20元と言おうとしましたが、
彼が10元と言いましたので、よし、10元OKと言って
馬に乗りました。大人しい良い馬です、初めて馬に乗る
私を乗せて、すいすい山を降りて行きます。馬子は馬に
乗るの初めてか?と聞きました。初めてだと答えると
上手だよと言ってくれました。馬の動きを邪魔しない
ように、但し、落とされないように足で挟んでいました。

20分も乗っていたでしょうか、麓に到着です。結果的に
私達馬下山組が5時半に1番でバスのところに集結。続い
て20分遅れて徒歩下山組が、そして、頂上到着組が6時
40分に帰着してバスでホテルに向かいました。そのまま
食事です。1日目は、くたくたで、就寝しました。

翌日、朝食の予定時刻は7時。全員遅れずに食事を始め
ましたが、一面の霧。ここ【シ来】源自体がかなりの高
地になります。今日の第一目的地は白石山1000m級の
山で、ロープウエーがあるそうですが、そこまで、霧の
中の走行は出来ないので、部屋に戻って待機。

9時過ぎに出発、30分程走って白石山へ。中国の山にし
ては緑の木々の深い山です。入山料が一人40元、バス
の駐車料が1台10元となんでも金。ロープウエイが150
元で待ったがかかりました。こんな霧で見通しが悪い
中、150元払う価値があるのか、そして、昨日の走行の
状況を見てますから時間が勿体無いのでは?清西稜の
見学時間が、侵食されては損だと言うことになり、そこ
をサヨウナラ。清西稜はここから北京方向に戻ること
直線距離でおよそ50kmの易県。山道、田舎道ですから、
走行距離は80kmは行くでしょう、走行時間3時間余、
午後2時に稜近くのレストランで昼食。

昔の役所跡をレストランにしたふうの店で、味はたいし
たことないが、皿の数は、充分すぎる料理を腹いっぱい
食べて、西稜へ。詳細はリンクしたwebに任せて、要は
清朝のお墓です。ある皇帝さんが、先代と同じ墓では
畏れ多いと言う訳で、もともとあった清東稜の真反対側、
北京の西約75kmのこの地にお墓を作った。4人の皇帝、
9人の皇后、57人の妃嬪など78人が埋葬されている。

全体の区域は800平方kmと、途方も無く広い。一時公開
された地下宮殿は、変色が激しいとのことで、再度
封鎖された。ラストエンペラーは1967年に北京で亡く
なった後、八宝山人民公墓に納められた後、夫人の要請
で、父君光緒帝の崇稜の近くの地に移葬されたとのこと。

西稜は訪れる人も少なく、観光設備はまだまだで、この
地の人、おそらく皇帝の墓を守る満州族の人達のみやげ
物屋の屋台が並ぶだけである。屋台も無しに、路上で
胡桃やどんぐりを売る人達も居る。しかし西稜は東稜と
共に、2000年11月世界文化遺産に登録されました。

時刻は5時近く、今から帰っても、天津には9時到着と
聞いて、見学はここで終了とする。バスで一路天津へ
向かった。

清西陵
http://jp.cnta.gov.cn/2j/world/whyc/hdlm.asp
他の陵墓と共に
http://www.arachina.com/heritage/minqinghl/
紫荊関最寄り駅
http://www.chinatrg.com/xx-005.html
中国語ですがいろいろ
http://big5.ctrip.com/Destinations/subguide_bj.asp?guide=laiyuan