2018-04-25 国民性なのか：
その患者は定刻より30分遅れて病院に
来た。バスが遅れたとのこと。通常の
場合全く問題ない。私自身の病院でも
2か月も前に貰ってある予約表の時刻
に行っても、それから30分以内に自分
が呼ばれると驚く。通常は1時間は
遅れる。ところが今回はレーザー治療
だった。時間ぴったりに患者が順番に
呼ばれて治療を受けていた。30分前か
ら時間通りに始まっていたのは私が通
訳現場に立っただけで判る。レーザー
治療は照射される皮膚を守るために、
麻酔性分と皮膚保護剤を含んだクリー
ムを照射直前に塗布する。今回は30
分も遅刻したために、塗布時間を充分
に取れず、無理に照射すると皮膚を傷
めるので次回にしましょうと1週間後
に予約を入れてくれた。
問題は患者がこうなることを全く理解
してなかったこと。患者は今日の予約
票とレーザー治療についての注意書と
それの同意書をちゃんと持っていた。
だがそれら全ての文書は日本語であり
患者は最初そういうものは貰ってない
と言ったが、自分のバッグの中に有っ
た。明らかに読んでいない、読むこと
はできない人なのである。だから、病
院側がこの治療は遅刻してはいけない
と一言注意しておけば、この日の無駄
足は防げた。私の通訳は30分で終了。
次回はちゃんと時間においでね。