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はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

もんじゅの再開について、敦賀市議会は議決できない・・・

2010-02-14 | ニュースから

2010年2月14日(日曜日)
もんじゅ再開を容認・容認・・・というニュースが続いているなか
今日は一転、県原子力安全専門委員会から機構に対し
厳しい指摘があったという記事が
大きく取り上げられている。

「国の基準を満たせば安全と判断できる具体的なデータを
技術的に説明すべきだ」と厳しい注文をつけられた機構。
はたして、きちんとした具体的データを
示すことができるのだろうか・・・

もんじゅの再開について、敦賀市議会は議決できない・・・
なぜなら議案として上程されないからだ。
一般質問や原子力発電所特別委員会での議論はあるが
議案として議会にあがってこない以上、
議決されないのだ。
最後は、市長の判断ということになる。
市民が選んだ市長の・・・である。
住民投票条例も制定されていないから、市民も
YESなのかNOなのかを表明することはできない。


http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20100214/CK2010021402000010.html

もんじゅ耐震で承認持ち越し 専門委「安心の具体的説明を」

原子力行政の諸課題を審議する県原子力安全専門委員会
(委員長=中川英之・福井大副学長)は13日、
県庁で会合を開き、運転再開を控える
高速増殖原型炉もんじゅの耐震安全性を議論。
委員から「事業者の説明は具体性に欠ける」との指摘が相次ぎ、
承認が次回会合に持ち越される事態となった。
委員が問題視したのは「安心」が明確化されていない、
という点だ。

「国の規格基準を満足しているから大丈夫、
というのではなく、そのことでわれわれがどう
安心していいのか技術的に説明していただきたい」。
日本原子力研究開発機構(原子力機構)の担当者に向けた
飯井俊行委員(福井大大学院教授)の口調は厳しかった。

原子力機構が2日に公表した耐震安全性に関する
最終的な自己評価。
想定地震による破壊エネルギーが各機器に与える影響評価で、
発生値が許容値に近い重要機器が多い点に注目が集まった。

原子力機構側は
「許容値は実際の材料強度よりもかなり余裕を持っている。
発生値が許容値を越えなければ、
まず壊れない」などと説明した。

だが、安井譲委員(福井工業大教授)は
「(原子力機構が示す)許容値には
あいまいな仮定が重なっており、それ以下ならオーケーだ、
というのは都合のいい理論だ」と反論。
なおも「余裕」の概念を説明し続ける担当者を
「言葉ではなく、手計算でもいいから具体的な説明を」
と突き放した。

最終的には中川委員長が
「今後の会合で一例でもいいので具体的な説明を願う」と
“仲裁”に。
安井委員は終了後も
「国の審議が終了しそうだからといって、
儀式的に説明するのはいかがか」と不満をあらわにした。
(谷悠己)


http://mainichi.jp/area/fukui/news/20100214ddlk18040192000c.html

もんじゅ:機構へ「宿題」相次ぐ 
 県原子力安全専門委、耐震安全性を議論 /福井
 
県原子力安全専門委員会(委員長、中川英之福井大副学長)が
13日、県庁であり、高速増殖炉「もんじゅ」の設備に関する
耐震安全性を議論した。
委員からは、日本原子力研究開発機構に対し
「安全余裕を具体的に示すべきだ」といった「宿題」が
相次いで出され、次回以降の会合で回答するよう求めた。

原子力機構は、耐震設計の基になる最大の揺れ「基準地震動」が、
国の作業部会で760ガルに確定したことを受け、
主要な機器や配管の揺れに対する強度などを評価。
「すべて安全基準内に収まっていることが確認できた」と説明した。

これに対し、飯井俊行・福井大教授は
「基準を満足しているだけでは不十分。
機器自体の持つ実力(強度)と比べ、
どの程度余裕があるのかを示さないと、
安心につながらない」と指摘。
安井譲・福井工大教授も
「機器の中には許容値すれすれのものがある。
計算で使った条件にはあいまいなものもあり
『許容値以下だから安全』というのはどうか」と
疑問を呈した。【酒造唯】


http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000001002140003

もんじゅ、運転再開に県委員会から注文

県原子力安全専門委員会(委員長=中川英之・福井大副学長)が
13日、県庁であり、高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)に
ついて、事業主の日本原子力研究開発機構が国や
自主調査による最新の安全評価を説明した。
耐震性をめぐり、委員からは
「国の基準を満たせば大丈夫とする姿勢では甘い」など
厳しい意見が相次ぎ、機構に対してより詳細で
技術的な説明を求める「宿題」を課した。

同機構はもんじゅ施設の耐震性について、
地震時に想定される最大の揺れ「基準地震動」の
新基準(760ガル=ガルは加速度の単位)に沿い、
主要な機器や配管で「耐震裕度が高く安全性を確保できる」と、
調査結果のデータを交えて説明した。

一方、複数の委員が
「国の基準を満たせば安全と判断できる具体的なデータを
技術的に説明すべきだ」などと批判。
次回の専門委までに、評価を導いた理論の積み重ねや
途中の計算など、安全とする「根拠」を
具体的に説明するよう注文した。

専門委は県内の原発の安全性について
「独立・専門」の立場から県の政策に助言を与える機関。

ニュースの最後は、毎日の特集のNO.4

http://mainichi.jp/area/fukui/archive/news/2010/02/13/20100213ddlk18040610000c.html

もんじゅ:40年の軌跡/4 1994年 初臨界 /福井
 ◇喜びと怒り、交差
 
喜びと怒りが交差した一日だった。
94年4月5日午前10時1分、敦賀市白木にある
高速増殖炉「もんじゅ」の中央制御室で核分裂が
連鎖的に起きる臨界が確認されると、
見守った当時の動力炉・核燃料開発事業団の職員約40人が
一斉に拍手を送った。
だがその時、もんじゅの原子炉建屋が見える近くの海岸では、
臨界に抗議する人たち約300人が北陸や関西各地などから集まり、
険しい表情で「もんじゅを止めろ」と
シュプレヒコールを何度も繰り返していた。

環境ジャーナリスト、アイリーン・美緒子・スミスさん(59)
=京都市在住=は、臨界直後に連絡をしてくれた
友人=米在住=の言葉が今も忘れられない。
「今日は悲しい日だ。
日本の子どもたちが絵本のおとぎ話を読んでもらう時、
ついている明かりは核兵器に転用可能な
物質(プルトニウム)を生み出している」。
アイリーンさんは「臨界の意味を象徴する言葉だった。
そんな悲しいことはないと痛感した」と語る。

白木の海岸ではナトリウム漏れ事故(95年12月)の後、
毎年同月にもんじゅの廃炉を求める全国集会が開かれる。
写真家で夫の故ユージン・スミスさんと取り組んだ
「水俣」以来、環境問題を追い続けるアイリーンさん。
昨年参加した時には「例年と雰囲気が違う。
不安が高まっていると感じた」と話す。
「ナトリウム漏れ火災だけでも、
世界中の高速増殖炉で数多く起きている。
運転が再開されれば必ずトラブルが起こる。
大きなものでなければ良いが」と声のトーンを落とした。
【安藤大介】

コメント (1)
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