敦賀という地名は、角鹿から転じて敦賀になったという。
任那府の王子、都怒我阿羅斯等(つぬがのあらひと)には、
角があったそうだ。
それが角鹿のもとになっている。
(血浦から転じたという説もあるが・・・)
いにしえの奈良の都の時代に、権力をふるっていたのも
中国大陸や朝鮮半島から渡来してきた人々だ。
日本民族というけれど、DNAはモンゴロイドにつながっている。
純血の日本民族の存在自体が、まぼろしなのだ。
朝鮮半島にも檀君伝説があるが、これも定かではない。
国史など当時の歴史を書き記した書物は、
すべて時の権力者に都合のよいように
書き記されたものだからだ。
父・ナオゾウさんは、「檀野」という苗字の由来を研究していた。
檀君伝説の「檀」という字に、
つながっていると考えたのかもしれない。
ナオゾウさんは、「アリラン」や「トラジ」の歌を
よく口ずさんでいた。
きっと、朝鮮半島に深い思い入れがあったのかもしれない。
そんなナオゾウさんをみて、
育ってきたわたしには、
支那人・朝鮮人と罵倒し差別する人の
気持ちが理解できないのだ。
信教の自由や思想の自由は憲法にうたわれているけれど、
それは決して、自分の信じているもの以外は、
差別し罵倒してもよいということではない。
違いを認め合うことが、
できない世の中になっていくのが
とても哀しい。