今日は、整形外科の診察とリハビリである。
「まだ痛みますか?」
「はい」
医師がわたしの右足を両手で、持ちつつ
指先を曲げたり、甲の部分を左右に曲げたりしていた。
で、突然、
「ここのあたりはどうですか?」と言いながら
土踏まずのところ親指でグイッ!
「ぎゃああああ・・・」
もう少しで、医師の顔面に痛い右足を突っ込むところだった。
「あ~・・・まだギプスとシップは続けてくださいね」
と、やさしく微笑む医師・・・
涙目になりながら、あのまま右足で蹴りを
入れておくべきだった! と、悔やむほど痛かったのである。
心の中では、「おんどりゃあ!なにさらすんじゃああ!」
と任侠劇画のセリフさながらの言葉が渦巻いてはいたが、
「ありがとうございました」
と、にこやかな笑みを浮かべながら診察室をあとにした
はるみだった。