今日の考え事〈applemint1104〉

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NHKスペシャル「メイド・イン・ジャパン・逆襲のシナリオ」再放送を見て

2013-05-09 11:42:47 | エンタメ

少し前の深夜放送の録画を見ました。
一部・二部で計2時間。内容は濃かったです。これは去年の秋の放送だったのかな?
日本の家電、電気メーカーが何故今のように利益を縮めて買収や合併に甘んじなければならなかったか?何故勢いを削がれたか、などを過去に遡って説明してあります。

それによりますと、2001年に日本の大きなメーカーがリストラを余儀なくされました。
数万人~数十万人の人々が会社を去らなければならなりませんでした。それも力のある人々がこぞって。
それらの人たちが中、台、韓へと流れ込んで行き、技術の流出が行われたらしいです。

この頃、アナログからデジタルへの技術転換があり、大きな工場を抱えなくても、製造が出来るようになりました。大きな工場や人々がお荷物になってしまったのです。
デジタルに伴い、汎用化が進みます。
半導体があれば今までの複雑な部品の組み立てはいりません。
材料さえ揃えば誰でも簡単に作れるようになりました。

所が、日本の戦略は高度な技術を更に追求するというやり方でした。
シャープは亀山に液晶のパネルの工場を作り、「亀山モデル」として世界に打って出ました。
2007年には最高益を出した物の、翌年リーマンショックに遭い、欧米への輸出が落ち込んでしまいます。
その間に、ここぞとばかり中韓の新興国向けの汎用性のある製品がどんどん伸びて行きます。
2008年になってやっと「ハッ」と気づくのですね。戦略を間違えていたのだと。
その頃ようやく、日本のメーカーは韓国のサムスンをライバルとして意識し始めたのだと言います。
説明されてみるとうーん、なるほどなぁと思いました。
日本は1億3千万の人がいて、そこそこ需要がありました。
けれど韓国は人口も少なく、世界を視野に入れた戦略が必要だったのでしょう。
更に日本の需要は世界の需要だと勘違いしてしまった。
高度な技術を世界が望んでいると。

ソニーの会社の例を紹介してあります。
ソニーは大幅なリストラによって「自由闊達な雰囲気」を失ってしまったそうです。
以前は色々な製品を個人で勝手に作り「これはどうだろう?」と議論する、そういう自由闊達な雰囲気があった、それが失われてしまったそうです。
更に会社が大きくなりすぎて、金融、保険、音楽、電気など縦割り組織で横の繋がりがなかった。など、会社内部の問題もあったようです。
今は会社を辞めた人々が昔を懐かしく振り返っています。

この「第一部」を見て、モーニング娘が「日本の未来は、世界が羨む‥恋をしようじゃないか。明るい未来に就職希望だわ~」と歌っていた、あの頃が日本のピークだったのかなぁと思いました。
何かサインがあるのでしょうね。
国民の誰もがうぬぼれていたあの頃から、日本の凋落が始まったのでしょうか。ヒタヒタと知らぬ間に後ろから追いかけられていたとは。
しかし、日本だっていつまでもおとなしくしている訳ではありません。
第二部は日本の逆襲のシナリオ、です。次回に続きます。



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