今日の考え事〈applemint1104〉

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「雲の階段」三話の感想

2013-05-02 11:13:23 | ドラマ

今回も面白かったですね。無駄のない運びと急展開。
そして毎回見所があります。

島に来た新しい医者(田中哲司)は、島や患者の事情全く無視した診療方針を取っている。
スタッフは唖然‥、だが従わなければならない。
無資格医を心配していた回りのスタッフはひとまず安心する。
が、この新しい医者がダメダメで、急患の盲腸の手術も上手く出来ず、怖じけづいてギブアップ状態。
患者の血圧がどんどん下がっていく場面で、稲森が駆け引きに出る。
子供を死なせるか、三郎に任せて実を取るか。このセリフが見事で、あんな上手いセリフ吐けるわけない、と思って見ていました。
渋々承知した田中に、三郎は突然強い態度に出る。
自分に任せるのを、田中がきちんと自分に頼んでくれと言うのだ。
この時、稲森は「まだ見たことのない彼に初めて出会った」と語っている。
強い三郎が生まれ始めた瞬間だったのでしょう。

移動性盲腸を見事に処置出来て、手術を三郎は無事乗り切った。
これで自信がついたのでしょうね。
無口な彼の心は表現されていないけど、次第に行動が大胆になって行きます。
木村文乃の「私の家の病院に来て」みたいな言葉に動かされていき、突然身の回りを片付けて島から出て行きます。

それにしてもドラマってのは凄いですね。
医者がいなくなる週末に、患者(木村)の縫合を勝手にやってしまったり。
1つ間違えば大事です。あんなに回りから反対されてるのに。
これは稲森さんの強い信頼があるからなんでしょう。
陰の立役者が彼女ですね。
稲森さんの心身共のサポートがなければ、三郎はあそこまで伸びなかったでしょう。
男女の仲を上手く絡めています。さすが恋愛小説の大御所。

丁寧に見ていくと、あっちもこっちも駆け引きばかりです。
馬鹿正直なのは、所長の大友だけですかね。
来週はいよいよ「東京での新たな人生」の第二章に入ります。
「もう今までの俺じゃないから」と三郎は母親に電話で宣言していました。
大病院へ乗り込んでいくのでしょう。
久々のドラマらしいドラマです。どんな展開になるのか、楽しみです。



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