今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「イノセンス」5話の感想

2019-02-19 10:31:55 | ドラマ

少し遅れてしまいましたがアップします。
今回も大掛かりな装置で事件が起きてしまいました。
これは「あり得ない」ことを言ってしまうとドラマが成立しなくなるのでそれは言わないことにして見て行くことにします。

高校のフェンシング部で事件が起きます。監督と、将来を期待された優秀な部員が、練習中に事故を起こしてしまった。
電流が流れ過ぎて、藤里という部員が心停止を起こしたのだった。
意識不明になる大事故だった。
高松洋介という監督が、黒川の事務所に弁護の依頼にやってきます。

調べていく内に、法廷で証言すると言い出した部員がいました。田代という部員です。しかし、この生徒、法廷でとんでもない事を言い出します。
実は自分たちは監督にパワハラと暴力を受けていたと言うのである。証拠動画まで提出する抜かりなさ。
黒川たちは仰天しました。

黒川は田代を責めず、調べを続けて行きます。フェンシングの装備まで買って何やら調べています。
そして、フェンシングの練習中の動画を見て違和感を感じるのでした。
動画の中に走るノイズと、体育館の中に出された沢山のパイプ椅子。
更に、科学部の森吉という生徒が同級生から虐められています。
黒川は考え、閃きます。

ななんと!それらは全部繋がっていたのでした。
森吉は田代に頼まれて、監督からフェンシングを奪おうと電磁波を発生させる装置を作り、舞台の下の地下に取り付けた。
黒川たちが体育館へ行ってパイプ椅子を収納する床下をのぞくとそこに何かを取り付けた跡がありました。
そして森吉は白状します。

田代は藤里が特別扱いされてるのが気に食わなかった。田代は森吉に装置を作れと脅す。
また、藤里はもうフェンシングをやり続ける気持ちがなくなっていた。そこで、装置のコードを身に着けて、森吉に協力したという。
つまり自殺です。

いやーそこまで…する?だったら手っ取り早く自分だけですればいいでしょ。
何故監督を巻き込むの?監督にそれほどの恨みがあったってこと?
自分の実力を恨んだ方が‥というか、そんなに期待されてるなんて誇らしいことじゃないの?
ただただ標的にされた監督がかわいそうです。
この辺が無理があるんですよね~(そして心停止した時に藤里の体の中からなぜコードが見つからなかったのか?)

しかし、見事に裁判は検証が出来て、勝訴を勝ち取りました。

このとっ散らかった、高校生と思えない過激な事件の落とし前をどうつけるか?
ここからは黒川の独壇場です。
「科学の力というのは倫理が伴わないと大変なことになる」と森吉に言ってましたし、ちゃんと法廷で黒川は藤里に向けて意見をしました。
「命を軽く見るな、とにかく未遂で良かった。また今後は世間のバッシングにさらされ苦しむだろうがそれは自分が招いたこと。
自分で償って、立ち直って欲しい」と。
またマスコミに向けても黒川は意見します。
この事件をさらに煽るようなことはしないで欲しい。
関係者それぞれが何を思い何を感じてやったことか、正確に伝えて欲しい。そしてこれ以上関係者たちを追い詰めないでほしい、と述べます。
これを言わなかったらドラマは片手落ちでしょうね。

まぁーよくできたシナリオです。
それぞれの立場まで丁寧に説明してあります。
監督の人間っぽさや、楓がハラスメントされた上司のことも。
全方位に気を配っています。

しかし、作者の苦労が視聴者に届きにくいドラマですね。
凝り過ぎなのか、作り過ぎなのか‥。私はハマったので今後も見て行くつもりです。



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