今日の考え事〈applemint1104〉

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「池上彰の世界を驚かす独裁者&独裁国家」スペシャルの感想

2014-11-05 13:13:33 | エンタメ

何で今、独裁国家の特集を?と思いましたが、見ていて勉強になりました。
勉強というのはちょっと皮肉です。
次々と見せられる独裁者が作る国の政治、悪行にただビックリでした。
富を独裁者がひとりじめし、国民を酷使して働かせ何もかも奪い尽くす、だけならまだしも、反政府の動きを封じるためにあらゆる力を使う。
反対運動してない人まで弾圧し、片っ端から虐殺する。
一人が反対の声を上げると家族親戚までもが皆殺しになる。
知識層は誰彼かまわず殺す、など、もうメチャクチャです。
見ているゲストたちも表情がこわばってきました。
語る言葉も出てきません。
二時間延々とだから救いがなかったです。
カンボジアのコル・ポト政権の事は以前から知っていました。
アンコールワットという歴史的宮殿の仏像の顔が弾圧で破壊されてしまいましたよね。
人民も300万人殺されたというけれど、この番組ではその10分の一の数を言っていました。
ルーマニアのチャウシェシスク大統領も有名でしたよね。
国民が貧困にあえぐ中、贅沢三昧してメチャクチャな政策を実行していました。
最後に大統領は処刑になりました。
目の前で銃撃され大統領の死に顔が何度も映されてました。あの悲惨さは忘れられないです。
時々たまに出てくるのが独裁者だと思ってたら、なんと世界の中の3分の一の国がそうなんですって。
アフリカの中央部なんか殆どですよね。

女性の人権なんて全く尊重されてなくて、レイプはスルーされてたり、国王が勝手に好きな女の子を国民から選べたりする国もあります。
やりたい放題、開いた口がふさがりません。

しかし独裁がいい方向へ行って全てが成功した国もあります。カタールです。
池上さんは淡々とこの悲惨な独裁国家の事実を二時間述べて、また実際にカンボジアへ行き虐待の現場や殺された人たちの頭蓋骨を見たり、コル・ポト政権時代の兵士と話していました。

自分の意見はこの番組の中であまり語りませんでしたが、これを見て何をどう思えばいいのか、私にも分かりませんでした。
日本はまれに見る成功した社会主義的な民主国家だと言われています。
小さな争い事や社会問題は起きていますが全体的にはとても優れた穏やかな国です。

でも、一歩外に出るとこのような人権も何もない、生活さえ脅かされる国が今もなおたくさんある、
という事を頭の隅に置いておくべきでしょう。
民度という言葉が最近はよく使われるようになりましたが、日本の民度の高さは一度にできたものではなく、長い時間をかけて作られた物なのです。

これからは世の中を広く見渡す視野の広さが求められるのでしょう。
いい物も悪い物も、世の中のこととして普通に見ていくのがこれからの人間として必要なのかもしれません。
しょうのない事をするどうしようもない国にも、それなりに慣れてつきあっていかないといけないのでしょう。
だって先進国の方が世界には少ないんですもんね‥。

 



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