今日の考え事〈applemint1104〉

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「嘘の戦争」5話の感想

2017-02-08 12:02:23 | ドラマ
複雑で単純に面白いとは言いがたいけれど、よく出来たサスペンスです。
一之瀬演じる草彅剛が、まったく無関係の事件に巻き込まれ一家惨殺された過去を持ち、30年経った今も事件に関わった悪い奴らを次々に復讐していくのです。
大悪玉は仁科コーポレーションの会長の仁科興三。その息子、娘と親しくなり、今回はOL殺人に関わった九島に近づきます。
格安航空のパイロットに扮して九島に接近する浩一。
ホテル内でわざとぶつかってワインを割り、バーに誘って仲良くなる。相手の虚栄心をくすぐり、信頼を築く。
こうやって見ると何と簡単なんだろう。そして相棒のハルカがいい仕事をしています。
派手で可愛いふる舞い、どんな人でも上手な会話で油断させていい関係になる。
一体彼女は何で一之瀬の相棒になったんだろう。どこでそんな上級のテクニックを学んだんだろう、と興味が湧きます。
そしてまんまと罠にはまる九島と愛人でした。
大手銀行本部の次長にしては隙だらけで間抜けな九島です。
 
彼は麻薬捜査官(もちろん嘘)に押し入られ、一之瀬から預かった美術品に麻薬が入ってると指摘され逃げ出します。
欺すのなんてこんなに容易いんだ~。
あの手この手でいとも簡単に手の内に入る九島。
別荘で、猟銃を構えた一之瀬に脅され、窮地に立たされます。そして30年前の事件の真実を話してしまいます。
なんと、OL殺人事件の首謀者は仁科家の兄、晃だと。
もみ消すために父の興三が動いて、その余波で関係無い一家が殺されてしまったのです。(この辺があやふや。間違ってたらごめんなさい)
事実を知り、呆然とする一之瀬。
一方、二男の隆は頭脳明晰です。一之瀬の溜まり場に現れて、ハルカに気づき、何かを感じます。
そして、一之瀬の事務所に盗聴器をしかけ調べようとしています。何かテープを探してるらしい。
当然それに気づく一之瀬。天才詐欺師はそんなの目じゃないのです。
 
まだ明らかにされてないのは「千葉陽一」の存在。隆は一之瀬に警告を発します。
千葉陽一になりすましてるなら、手を引かないと大変な事になるぞ、と…
それがまだ一切出て来ていません。
 
九島は妻へのエステへの不正融資が告発され、逮捕されてしまいました。
いよいよ一之瀬の、仁科家晃への復讐が始まります。
この人、あんまり切れ者じゃなくて、父親からも外されてるし、簡単に仕留められると思うんだけど。
そして、一之瀬は楓の友人として父親に会うこととなりました。二男も成り行きを見守ります。
さぁどう出るか…
 
毎回思うんですが、家族を殺されたと言え、もう30年前。そんなに怒りが持続するのか?
それはもはや執念を通り越して、怖い。人格的に異常じゃないかと思ってしまうのですが。
きっと「天才詐欺師」の素質が、生き方とシンクロしてしまったんでしょうね。
不幸と言えば不幸です、でもそれが一之瀬の生きる道なんですかね。
 
前半の一之瀬と楓の会話です。楓が非情な父親の行為に「あなたは人を許せますか?」と問う。
一之瀬は、「許せるよ」と淡々と答えます。
「怒りなんてずっと抱えてても苦しいだけ。忘れるものなら忘れたい、許せるものなら許したい。その方がずっと楽だよ」と。
おいおい、やってることと真逆じゃないか。
怒りは持ち続け、どこまでも忘れず、許さない。それが一之瀬でしょう。
でも、それもまた嘘なんだよね。「嘘の戦争」が今回のテーマなのですから…。
 


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