今日の考え事〈applemint1104〉

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「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」5話の感想

2016-02-17 10:13:54 | ドラマ
地方出身者の純朴な恋物語と言う話なのでしょうが、昨夜は見ているうちに何かその路線が微妙にずれだして、可笑しさがにじみ出ていました。
 
いつの間にか集まった複雑な関係の4人が、八千草さんの家で芋鍋を囲み、いい雰囲気です。
そこへ同郷の練の後輩がやってきて、急に、その場の雰囲気を壊すことをズケズケと言い出しました。
再現してみます。
 
本当は練と音が好き合っていて、練は木穂子のことなんか好きじゃない。なのに心を隠して偽りながら体裁を保っている。
バレバレなのに、表面だけの下はドロドロなのに、何でこんなことしてるの?と。激しい言葉を投げつけます。
凍り付く場。みな固まったままです。
最後に「好きよ、好きよ…」と音の心を代弁する言葉を繰り返すのです。もうやめて~(私の気持ち)
いきなり泣き出す木穂子。
はぁー…しょうもない人。
まぁドラマだからだろうけど、こんなのありえない場面です。
でもこの間にいろいろな事を考えました。
音の顔を見て、「そうか。葛藤した時の気持ちが顔に現れないタイプなんだ」とか「なんでこんなに練ばかりもてるんだろ」
「この後輩は結局練が好きでこんな事言ってるの?」とか‥。どうやらそのようです。
 

地方出身者の気持ちに共感できるという人も多いこのドラマですが、一体いつの時代の若者なんでしょう。
純粋というより世間知らずではないかと思いました。
今回のナレーションで分かりましたが、6年後になった音が27才とのことです。ということは21歳ですか、この時。
 
音は「いつかこの恋を思い出したらきっと泣いてしまう」そんな温かい、純粋な恋でいいんだ、というようなことを八千草さんに言ってましたね。
強引に練にキスをしたあの積極性はどこへ行ったのか。
しかし、なんでなんで練はもてる?
見たところ、平凡な青年。それだけですけどね。何か際立ったことしたっけ?
音にしたら、忘れ物を届けにトラックで北海道まで来てくれた、その優しさが忘れられないのかもしれない。
でも彼は取り立てて普通。何かに向かって猛然と生きてるのでもないし。木穂子ともはっきり切れられない。流されて生きてるような感じです。
もてる理由が見当たりません。
 
そして、練は祖父が足を悪くして生活に不自由していることを知り、会津に戻ります。
でも意外に祖父は気丈に生活をしていました。そして練に気遣いを見せてくれるのでした。

 
その後、音と練は音信不通になりました。
…6年後に話は飛びます。練はガラッと姿を変えて生きていました。
額を上げて、スーツを着て、何だかガラが悪そうです。
(詐欺師?)(悪徳セールスマン?)など、碌な想像しか浮かびません。一体どうした、練。
一方、音は同じ老人介護施設で働いています。
部下もいるようになりました。てきぱきと業務をこなしています。
そして相変わらず心の中で「引っ越し屋さん…」とつぶやいています。
27才。もうそろそろ現実的になってもいいのに。
 
21歳のころ、三角関係で何もできずに佇んでいた繊細な世界。
それは作者の憧れなのか、おとぎ話のようなものなのか。
実際の21歳はもっと現実的です。おそらく。
途上国の娘は一夫多妻制で10代で第何夫人として嫁いで行ったり。
また先進国の日本でも、狭い世界の中で男女関係が乱れてるというのはどこにでもある話です。
ズルく賢く立ち回って、そこから誰かを捕まえる。と、私たちはそういう世界に生きているのです。
 
しかし今回の話が作者のおとぎ話だろうと何だろうと、心が和み、温かくなったのは事実です。
来週も予告では波乱の展開のよう。
楽しみにしましょう。


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