今日の考え事〈applemint1104〉

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「NHKスペシャル・激変する世界ビジネス『脱炭素革命』の衝撃」12/17の感想

2017-12-18 11:39:46 | テレビ
複雑な思いになりました。
世界は何故脱炭素社会に舵を切ったのか?と言う問いかけから始まります。
米国の大企業が、こぞって省エネを本気でやり始めたところ、大規模な節約とその結果CO2が何十万トンも削減でき、例えばウェルマートでは一千億円も節約できました。
米国企業はこの動きに乗り、温暖化現象を食い止める脱炭素へと向かっているのです。
その現れとして、多くの大きな金融会社が脱炭素革命をテーマにした投資を行おうとしています。
 
この流れにいち早く舵を切ったのが中国です。
今まで世界最大のCO2排出国だったにもかかわらず、エコ大国を自称し、再生可能エネルギー、太陽光発電を国を挙げてやっていこうとしています。
そして既に20ほどの国に太陽光発電の技術を輸出しています。

が、日本はこの流れから取り残されているのでした。先進技術で高効率の石炭火力発電を作り、今後輸出の戦略にして行くつもりでした。(政府主導)
でもそれが世界の脱炭素革命、温暖化対策からいちじるしく逆行していると、COP23で激しく批判されたのです。
日本から参加した12の先進企業、その中の戸田建設の担当者は悔し涙を流しました。
 
そんな理不尽な事を言われても…と見ていて悔しくなりました。
日本には日本の事情があります。7年前の東日本大震災で原発が使えなくなりました。
厳しい規制を設けられています。
だから石炭火力発電が多くの比率を占めるようになったのでした。
また、震災以後多くの太陽光発電事業が参入したけど上手く行かなかった。なぜなら、太陽光発電は不安定なので供給を制限されてしまうのです。
あの後、多くの事業者が撤退したのです。日本はもともと広い敷地も不足している。
だから中国のように広い大地があったりアフリカなど太陽光が豊富な土地とは初めから条件が違うのです。

それをどうして国際会議の席で言わないんだろうか。
しかし、後ろ向きだと非難するだけならまだしも、更に厳しい現実がつきつけられます。
世界の潮流が脱炭素に向かう今、投資会社もそれに逆光する会社には投資しないと宣言しているのです。また対会社でも、脱炭素に向かわない会社とは取引しないというのです。
これでは有無を言わさず流れに従うしかありません。
そんなに足並み揃えないと行けないのか…
 
テレビではドイツの風力発電を映したり再生可能エネルギーを優先時に電気として流す方式や、中国の太陽光発電の経営者などを映していました。
が、風力発電も多くの問題を抱えてると読んだことがあります。中国は始まったばかりで何ともこれからだし…
外国のいい所ばかりを見せている感じがしました。
 
でもCOP23に出席した企業の方たちに変化がありました。
戸田建設の人は、危機感を抱き長年取り組んでいる洋上発電を外国の投資会社に売り込んでいました。
またリコーの社長(でした?)は帰国後、講演会を開いて多くの会社に脱炭素社会への転換の努力を呼び掛けていました。
 
日本はずーっと省エネという努力を地道に続けてきたのだから、そこまで卑屈になることはないと思います。
ただなにかこの編集が「中国はすごい。追い抜かれるぞ」「日本は甘い」と言いたげの意図的なものを感じます。
まとめるのって難しいですよね~。この問題はまだ途中だし、大規模だから成功するとも限らない。
投資会社とか金融会社なんて一瞬で流れが変わるいい加減な物だから、あんまり信用しない方がいいんじゃないですか。
でも今のところこれが現実なんでしょうね、ちょっと寂しかったことは事実です。
 


2 コメント

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理不尽なのは大電力会社 (キヨシロウ)
2017-12-18 23:13:23
日本で再生エネルギー電力事業が広がらないのは既存の電力会社が参入を拒んでいるせいだ 送電網に空きがないという嘘をついている 再生エネルギー事業者にはとんでもない金額を出せば繋いでやるとふっかけているらしい 12/18の報道ステーションでやっていました
レスありがとうございます (アップルミント)
2018-01-07 11:03:25
そうなのですか、大企業にはそういうずるい所もあるのですね。東電の株主総会に出た事がありますが喧々囂々でもの凄かった。やはり外側からは解らないことだらけですね。

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