日々是好舌

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阿里山の甘蕉に黒き斑が著し

2023年05月17日 15時51分21秒 | 日記


阿里山の甘蕉に黒き斑が著し  白兎
ありさんのばななにくろきふがしるし
バナナ(ばなな)は、三夏の季語。子季語に、実芭蕉。世代によって異なる評価がバナナには与えられる。かつては夢の高級フルーツであった。バナナが日本へやってきた1903年(明治36年)、台湾の基隆(キールン)港から神戸港に向けて、7籠(約70kg)が積み込まれたという。輸送中に蒸れた「籠熟れバナナ」や、一部不良品などは早く換金する必要から、露天商の口上で売りさばかれ、「バナナの叩き売り」が始まった。JR門司港駅前(旧門司三井倶楽部側)に「バナナの叩き売り発祥の地」という記念碑が建つ。門司港バナナの叩き売り連合会によってこれが継承され、「門司港バナナ塾」が毎年開講される。啖呵売口上の一例を書いて置く。
「さぁ、さぁ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。門司港名物バナナの叩き売りだよ~。春よ三月春雨に、弥生のお空に桜散る 生まれは台湾台中の 阿里山ふもとの片田舎~。台湾娘に見初められ、ポッと色気のさすうちに、国定忠治じゃないけれど、一房二房もぎ取られ、唐丸籠に詰められて、阿里山ふもとを後にして ガタゴトお汽車に揺すられて、着いた所がキールン港。キールン港を船出して、金波銀波の波を越え、海原遠き船の旅、艱難辛苦の暁に、ようやく着いたが門司みなと。門司は九州の大都会。門司のみなとで検査され、一等二等とある中で、私のバナちゃん一等よ。さぁさあ、こうた、こ~た。スーパーで買うなら1000円だ。1000円くれとはいわないが、さぁ、ひと房みんなで500円。さぁ、どうだ?どうだ?今日のお客は渋ちんか、それでは、480、450?買わなきゃ損だよ。一等バナちゃん。越中富山の反魂丹。鼻くそまるめて万金丹。馬のしょんべん、水薬。チョーク削って粉薬。それを飲むのはあんぽんたん。ゴホンといったら龍角散。万病の薬にゃこのバナナ。毎日1本食べなさい。長生きするならこのバナナ。10年20年長生きよ。死ぬまで長生きしなさいよ。はい、では大勉強、400と50!あれ?450ないか?
早く買わなきゃ人が買う。人が買ったら後はない。もってけ買っちゃえ。え~い、親戚価格の430。え?いないか内科、耳鼻科、産婦人科?歯科たないか?今日のお客は渋ちんか。えい、ひっちゃかめっちゃか、やけのやんぱち、400丁度でいいや。どうだどうだ? はい。そこのおじょうさん!どうもありがとうさん。」
バナナの食べごろは雀斑(そばかす)のような黒い斑点がでた時である。黒い斑点は、シュガースポットと言ってバナナが熟したサインだ。「バナナ」の漢字表記は、「芭蕉」「実芭蕉」「甘蕉」と全部で3種類。画像出典:豊洲市場ドットコム。
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