日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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ロゼーテの シマサルナシに 絆される

2022年01月10日 16時48分53秒 | グルメ
 私が敬愛する友人の一人にロゼーテさんがいる。彼女の著作や私の俳句がきっかけのご縁だがもう10年以上も心温まる交流が続いている。遠方にお住まいの方なので電話やメールでのやり取りは頻繁にしているがいまだ直接にお会いしたことはない。

 最近、居住地付近に生育するシマサルナシを送ってくださったので簡単ではあるがここに紹介しておく。

 シマサルナシ(島猿梨)は、琉球列島から九州、四国、紀伊半島南部の沿岸部に分布する亜熱帯性のマタタビ科のつる性植物。キウイの仲間で、果実は栄養価が高く、収穫後に追熟すると糖度は一五度に達する。樹上では実が固いままのため、獣害の恐れが少ない。

 樹皮は暗褐色で、茎が他物に巻きついて生育する。葉は厚い紙質でやや硬く、表面は光沢がある。葉は先端の尖った心形~卵形で、鋸歯がまばらにあり、互生する。5月頃、葉腋から集散花序を出し、1~8個の5花弁を咲かせる。花弁は白色で、基部付近は淡紅色を帯びる。果実は緑褐色~褐色の広楕円形で、果実の表面には褐色の斑点があり、小さいキウイフルーツのようで、11月頃に熟す。

 今から二千二百年前に秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて日本を訪れたとされる徐福が探していた仙薬の一つは、熊野市などに自生するキウイに似た果実「シマサルナシ」だったとする説を提唱する研究者もいる。和歌山県紀南果樹研究室の田中一久室長(当時)である。田中室長は、山口県上関町の祝島で徐福の不老長寿の薬と伝えられる「ナシカズラ」が、シマサルナシとよく似ていることを知り、文献で調べたところ、同一種であることを確認した。

 写真のシマサルナシを早速に食してみたが、樹上で既に完熟状態になっており、皮は簡単にむけるし、甘味も十分にある。大きさこそ市販のキウイフルーツには劣るものの食味は遜色ないのである。

 シマサルナシは挿し木などで簡単に殖やせるというし、沿岸性だそうであるから、耕作放棄地などで栽培し、徐福の仙薬として商品化したら案外ビジネスになるのかもしれない。

コメント (2)
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御田打や福の種播く福太郎   白兎

2022年01月07日 10時44分31秒 | 日記


御田打や福の種播く福太郎   白兎
おたうちやふくのたねまくふくたろう
三島御田打祭は新年の季語。子季語に、御田打(おたうち)、御田祭(おんたまつり)、三島祭。
正月七日に静岡県・三島大社で行われる豊年を予祝する田遊びの神事。農耕の過程を演じて豊作を祈念した。昔は参詣する人々もさまざまな服装に仮面をつけた仮装で市中を踊り歩き、たいへんな賑わいをみせたという。静岡県無形民俗文化財に指定されている「お田打ち神事」の起源は古く、平安時代ともされ、鎌倉時代になると盛んに行われたと考えられています。その後、室町時代には狂言形式の芸能として調えられたと考えられます。


白いお面を付けた舅の穂長(ほなが)がその年の恵方から登場し、黒いお面を付けた婿の福太郎とともに、苗代所の選定から種まき、鳥追いまでの稲作行事を狂言風に演じます。当日は、神事に続いて、紅白の小餅や種もみがまかれ、これらと共に「福」を授かろうと、大勢の参拝者でにぎわいます。画像出典:三島大社。
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