博奕打ちと香具師では若干の違いがあるようだが、一家には親分・乾分(子分)・孫分・兄弟分・叔父分・隠居の身分階級がある。
親分は絶対権力者であってナニナニ一家の何代目というふうに跡目相続をするのだが、実子相続はしないのが普通である。
子分には手作り若者、譲り若者、世話内の三つがある。
手作り若者とは、親分自らが作った子分で、他の親分から盃をもらったことのない子分で直参とも言える者である。
譲り若者というのは、先代の親分から盃をもらって子分になった者が、新しい親分に改めて盃をもらった者を言う。
世話内というのは、他家から来て子分になった者で普通は跡目相続できない外様者である。
子分のまた子分を孫分という。
子分の盃をもらっていないものに「三下奴」というのがある。
兄弟分には五分の兄弟分・四分六の兄弟分・七三の兄弟分・二分八の兄弟分の4種類がある。
五分の兄弟分は親分と対等な兄弟分であるから、お互いに「兄弟」と呼び合う。
四分六の兄弟とは兄分が六分で弟分が四分で、兄は弟に対して「兄弟」と呼び、弟は兄分を「兄貴」と呼ぶ。
七三の兄弟分は、兄が7分弟が三分で、兄は弟を「お前」と呼び、弟分は兄分を「兄さん」と呼ぶ。
二分八の場合は、兄は弟を「お前」と呼び、弟は兄を「兄さま」と様付けで呼ぶ。
叔父分にも叔父貴・叔父御・叔父様の三種がある。
叔父貴は先代親分の弟分をいう。
叔父御は先代親分の五分五分の兄弟分を言う。
叔父様とは先々代親分の兄弟分をいい、親分の次に尊敬されるから様をつけて呼ばれる。
隠居とは親分が引退した後の尊称である。
親分は絶対権力者であってナニナニ一家の何代目というふうに跡目相続をするのだが、実子相続はしないのが普通である。
子分には手作り若者、譲り若者、世話内の三つがある。
手作り若者とは、親分自らが作った子分で、他の親分から盃をもらったことのない子分で直参とも言える者である。
譲り若者というのは、先代の親分から盃をもらって子分になった者が、新しい親分に改めて盃をもらった者を言う。
世話内というのは、他家から来て子分になった者で普通は跡目相続できない外様者である。
子分のまた子分を孫分という。
子分の盃をもらっていないものに「三下奴」というのがある。
兄弟分には五分の兄弟分・四分六の兄弟分・七三の兄弟分・二分八の兄弟分の4種類がある。
五分の兄弟分は親分と対等な兄弟分であるから、お互いに「兄弟」と呼び合う。
四分六の兄弟とは兄分が六分で弟分が四分で、兄は弟に対して「兄弟」と呼び、弟は兄分を「兄貴」と呼ぶ。
七三の兄弟分は、兄が7分弟が三分で、兄は弟を「お前」と呼び、弟分は兄分を「兄さん」と呼ぶ。
二分八の場合は、兄は弟を「お前」と呼び、弟は兄を「兄さま」と様付けで呼ぶ。
叔父分にも叔父貴・叔父御・叔父様の三種がある。
叔父貴は先代親分の弟分をいう。
叔父御は先代親分の五分五分の兄弟分を言う。
叔父様とは先々代親分の兄弟分をいい、親分の次に尊敬されるから様をつけて呼ばれる。
隠居とは親分が引退した後の尊称である。