静岡市葵区足久保口組にある諸川池(舟渡池)は、自然環境に恵まれ準絶滅危惧種に指定されている珍しいトンボのフタスジサナエなどの生息が市内で唯一確認されております。
この池には、高山の池の主が鯨ケ池に逃れる際にしばらく体を休めた場所だという伝説があります。
私が入学した小学校は美和村立第二小学校・・・現在の静岡市立安倍口小学校です。高山の池の主や鯨ケ池の伝説には幾通りかありますが、ここでは生まれ故郷の「美和村誌」を引用しておきます。
『足久保に池があった。今は跡があるばかりだが、まだ水をたたえていた頃のこと。水見色の杉橋長者の一人娘の許に夜な夜な通う若者があった。いつの間にか来て帰るので、家人にも娘にも正体が知れなかった。そこで、母はタフ(藤)の糸を若者の襟に縫いつけるよう娘に教え、これで行方を窺った。
追うと若者は高山の頂の古池に姿を没した。主の仕業だったかと怒った長者は、下男人夫を引き連れ池に行くと、巨石を多数焼かせて池中に投げ入れた。耐えられぬ主は下村の鯨ヶ池に逃れたが、この時一眼を失ったという。それで鯨ヶ池の魚は眇となったのだそうな。(美和村誌)』
この池には、高山の池の主が鯨ケ池に逃れる際にしばらく体を休めた場所だという伝説があります。
私が入学した小学校は美和村立第二小学校・・・現在の静岡市立安倍口小学校です。高山の池の主や鯨ケ池の伝説には幾通りかありますが、ここでは生まれ故郷の「美和村誌」を引用しておきます。
『足久保に池があった。今は跡があるばかりだが、まだ水をたたえていた頃のこと。水見色の杉橋長者の一人娘の許に夜な夜な通う若者があった。いつの間にか来て帰るので、家人にも娘にも正体が知れなかった。そこで、母はタフ(藤)の糸を若者の襟に縫いつけるよう娘に教え、これで行方を窺った。
追うと若者は高山の頂の古池に姿を没した。主の仕業だったかと怒った長者は、下男人夫を引き連れ池に行くと、巨石を多数焼かせて池中に投げ入れた。耐えられぬ主は下村の鯨ヶ池に逃れたが、この時一眼を失ったという。それで鯨ヶ池の魚は眇となったのだそうな。(美和村誌)』
小山城の三日月濠、川根町のおろくぼの池
必ず生き物が主役です。
鯨が池の魚、片方だけでも失わなくて良かったですね。
どちらかと言うと、池も川も水のあるところは苦手です。
泳ぎが得意ではないからかもしれません。
多分、植林するためだったのだと思います。
現在は水路を塞いで少しだけ水もあるようです。水芭蕉も植えられて季節には咲いているようです。
池の主は青い龍だという説もあり、牛体の化け物だったという説もあります。
私は山間漂白民・・・いわゆるサンカの若者だったのではないかと想像しています。