日々是好舌

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粥占の穀霊波に乗りて寄す 

2022年02月19日 10時47分14秒 | 日記

粥占の穀霊波に乗りて寄す   白兎

かゆうらのこくれいなみにのりてよす

粥占(かゆうら)は新年の季語。子季語に、粥試、粥占祭、粥占神祭、管粥、筒粥。
御穂神社の筒粥祭(つつかゆさい)は、2月14日夜から15日にかけて行われる豊作祈願の祭。祭事としては、まず拝殿前に大釜を据えて粥を煮る準備をする。夜半に神迎えのための行列が厳かに松林の道(神の道)を進んで、暗闇の海岸に出、波打ち際に設けられた祭壇に祝詞(のりと)、玉串を奉じて波の彼方から寄り来る神を迎える。そして、海水で浄められた洗米(せんまい)を神社に持ちかえり、境内斎庭(けいだいゆには)に設けられた湯釜で炊く。しばらくして紐でくくり束ねられた小さな竹筒100本余りを竿竹に吊るし、これを釜の中へ。引き上げた竹筒の中にどのくらい入っているのかが占いのポイントになる。

御穂神社(みほじんじゃ)は、静岡県静岡市清水区三保にある神社。式内社、駿河国三宮で、旧社格は県社。祭神は大己貴命と三穂津姫命の二柱。
大己貴命(おおあなむちのみこと)は、大国主神(おおくにぬしのかみ)とも言い『古事記』、『日本書紀』の異伝や『新撰姓氏録』によると、須佐之男命(すさのおのみこと)の六世の孫、また『日本書紀』の別の一書には七世の孫などとされている。父は天之冬衣神(あめのふゆきぬのかみ)、母は刺国若比売(さしくにわかひめ)。また『日本書紀』正伝によると素戔鳴尊(すさのおのみこと)の息子。日本国を創った神とされている。
須佐之男命の娘である須勢理毘売命(すせりびめのみこと)との婚姻の後に少名毘古那神と協力して天下を経営し、禁厭(まじない)、医薬などの道を教え、大物主神(おおものぬしかみ)を祀ることによって葦原中国(あしはらのなかつくに)の国作りを完成させる。
『古事記』によれば、少名毘古那は、大国主の国造りに際し、天乃羅摩船(アメノカガミノフネ)に乗り、鵝(ヒムシ)の皮の着物を着て波の彼方より来訪し、神産巣日神の命によって義兄弟の関係となって国造りに参加した。『日本書紀』にもこれと同様の記述があるが、ミソサザイの皮の着物を着ている。
三穂津姫命(みほつひめのみこと)は、大国主命(大物主命)の后神として高天原から稲穂を持って降り、稲作を中津国に広めたと謂われる。后という漢字は正妻の意味。
大国主命の正妻といえば須世理姫神を思い浮かべるが、三穂津姫神は国譲り後、中津国の姫神が正妻であるのは信用ならぬと、国譲りの証と誓いの一つとして高天原より降ったという謂われもある。多くの妻を持った大国主大神の最期の妻であり、天津神と国津神を繋ぎ結んだ姫神である。
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