郵便制度を悪用して巨額の郵便料金割引を受けた似非障害者福祉団体がある。
この事件を摘発したのが大阪地検特捜部である。
事件の筋書きを読むことを「筋読み」というようだが、担当の前田恒彦主任検事は
贋福祉団体 → 民主党代議士 → 厚労省幹部 → 厚労省担当係長 と不正な贋証明書発行の依頼・指示ルートを読んだようだ。
そこで民主党の石井代議士を調べたのだが、石井代議士には事件当日のアリバイがあった。どこかのゴルフ場でゴルフに興じていたようだ。
厚労省の村木元局長を逮捕して取調べたが、読み筋通りの供述は引き出せなかった。
唯一、厚労省の上村元係長からは読み筋通りの供述を引き出すとともに、贋証明書の元となったパソコンのフロッピーディスクも押収できた。
ところが、そのフロッピーディスクは事件の筋書きを証明する証拠としては日付が具合悪かった。そこで検察に都合のよい日付に書き換えてしまったというのが、今回の検察による証拠改竄という前代未聞の不祥事の実態のようである。
フロッピーディスクの更新記録の日付を任意の日付に変えるのにはそれなりのソフトが必要なようだ。このソフトはインターネットを通じて有料・無料で簡単に入手できるそうである。前田主任検事は自宅から個人のパソコンを持ち込んでこの処理をしたらしい。つまり、遊んでいるうちにとか、誤ってうっかりとか、思いもしない結果としてとか、というとってつけたような弁解は通用しない確信犯的な行為であることは紛れもない。
当初は「遊んでいた際にうっかり日付をかえてしまった」と言い訳していた前田主任検事も、最高検察庁の取調べに対しては故意に改竄したと供述を変えているようである。
これまでに多くの人を法と正義のもとに裁いてきた検事の犯した罪である。組織ぐるみで隠蔽した事実も看過できない。少なくとも大阪地検、大阪高検の関係者は厳正な処分を受けるべきである。
さて、贋証明書発行事件の裁判は、厚労省上村元係長が自身の裁判の中で村木元局長からの指示はなかったとして逮捕時の供述を翻したことから、終始事件への関与を否定し続けた元局長は裁判において無罪が確定した。
大阪地検は当時の検事正以下幹部全員が、証拠改竄の事実を承知しながら頬被りしていたのである。今回は最高検察庁が直接関係者を取り調べて厳正な処分を行うとしているが、よくよく考えてみれば、これまでの事件捜査においても似た様なことがなかったのかという疑念が湧いてくる。
特に袴田事件の味噌の中から発見されたという着衣などは正直言って素人目にも怪しいというか胡散臭さを感じてならない。
検察・警察には正義の実現を強く望むところであるが、過去の事件の問題点についても謙虚に再点検して誤りがあったら正していただきたいと願うものである。
この事件を摘発したのが大阪地検特捜部である。
事件の筋書きを読むことを「筋読み」というようだが、担当の前田恒彦主任検事は
贋福祉団体 → 民主党代議士 → 厚労省幹部 → 厚労省担当係長 と不正な贋証明書発行の依頼・指示ルートを読んだようだ。
そこで民主党の石井代議士を調べたのだが、石井代議士には事件当日のアリバイがあった。どこかのゴルフ場でゴルフに興じていたようだ。
厚労省の村木元局長を逮捕して取調べたが、読み筋通りの供述は引き出せなかった。
唯一、厚労省の上村元係長からは読み筋通りの供述を引き出すとともに、贋証明書の元となったパソコンのフロッピーディスクも押収できた。
ところが、そのフロッピーディスクは事件の筋書きを証明する証拠としては日付が具合悪かった。そこで検察に都合のよい日付に書き換えてしまったというのが、今回の検察による証拠改竄という前代未聞の不祥事の実態のようである。
フロッピーディスクの更新記録の日付を任意の日付に変えるのにはそれなりのソフトが必要なようだ。このソフトはインターネットを通じて有料・無料で簡単に入手できるそうである。前田主任検事は自宅から個人のパソコンを持ち込んでこの処理をしたらしい。つまり、遊んでいるうちにとか、誤ってうっかりとか、思いもしない結果としてとか、というとってつけたような弁解は通用しない確信犯的な行為であることは紛れもない。
当初は「遊んでいた際にうっかり日付をかえてしまった」と言い訳していた前田主任検事も、最高検察庁の取調べに対しては故意に改竄したと供述を変えているようである。
これまでに多くの人を法と正義のもとに裁いてきた検事の犯した罪である。組織ぐるみで隠蔽した事実も看過できない。少なくとも大阪地検、大阪高検の関係者は厳正な処分を受けるべきである。
さて、贋証明書発行事件の裁判は、厚労省上村元係長が自身の裁判の中で村木元局長からの指示はなかったとして逮捕時の供述を翻したことから、終始事件への関与を否定し続けた元局長は裁判において無罪が確定した。
大阪地検は当時の検事正以下幹部全員が、証拠改竄の事実を承知しながら頬被りしていたのである。今回は最高検察庁が直接関係者を取り調べて厳正な処分を行うとしているが、よくよく考えてみれば、これまでの事件捜査においても似た様なことがなかったのかという疑念が湧いてくる。
特に袴田事件の味噌の中から発見されたという着衣などは正直言って素人目にも怪しいというか胡散臭さを感じてならない。
検察・警察には正義の実現を強く望むところであるが、過去の事件の問題点についても謙虚に再点検して誤りがあったら正していただきたいと願うものである。