日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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また誤認 逮捕だったら 何んとする

2013年02月27日 13時50分03秒 | 日記
パソコン遠隔操作事件については、前回記事の最後のところで、片山祐輔容疑者がもし真犯人だったら往生際よく白状して、今後の類似犯罪の予防に役立って欲しいと要望したところである。

ところが、この片山容疑者は東京地方裁判所であった勾留理由開示の法廷で意見陳述し「事件とは一切関係ありません」と無実を主張したそうである。

片山容疑者は、弁護側の質問に答えて、「江ノ島では猫と触れ合っただけ」「ウイルスは私が使えないプログラミング言語で作成されていた」と、全面的に関与を否定したという。

合同捜査本部は、片山容疑者の関係先のパソコンからウイルスを作成したことを示すデータを見つけたとしているが、片山容疑者は「全く心当たりがないと」と反論、裁判官らに言いたいことを問われると「私は犯人ではない。分かってください」と、あらためて無実を訴えた。

弁護側は「無実の確信が強まっている。誤認逮捕だ」と、意見を述べ、勾留は不当だとして早期の釈放を要請した。

検察官二人も出廷したが意見は述べなかった。裁判長は一連の手続きの冒頭に「事件記録から罪を犯したと疑う相当の理由がある」と、勾留の理由を説明した。

さて、こうした展開になると少し雲行きが怪しくなってくる。

逮捕当初の発表では、江ノ島で猫の首輪から証拠のマイクロチップを回収、防犯カメラの画像から容疑者の足取りを特定、容疑者の関連先から証拠のパソコンを押収したなど、有無を言わせぬ物的証拠を揃えたと思わせた。

ところが、その後、新しい事実や捜査進展の発表がほとんどない。押さえたパソコンから証拠となる新事実は発見できなかったのであろうか。

犯人を名乗るメール発信の事実さえも見つけることができないのであろうか。

私がもっとも危惧するのは5人目、5回目の誤認逮捕である。

もし、そうだとすれば警察・検察の面目は丸つぶれということになるが、面目を保つために無実の人を犯人にすることだけは絶対に避けてもらいたいとうことである。

そのためにも取り調べの可視化・・・ビデオ録画や録音は不可欠であろうと思われるが捜査当局の対応はどうなることであろうか。

体罰の 暴力教師  馘になり

2013年02月14日 12時00分40秒 | 日記
大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が自殺した事件で、この主将や部員に対して恒常的に平手打ちなどの暴力を加えていたバスケット部顧問の小村基教諭(47歳)がようやく懲戒免職になった。

懲戒免職とは公務員が法に触れる行為を行った場合に課せられる処分である。

国家公務員の懲戒免職の事由は
①国家公務員法の法律命令に違反した場合。
②職務上の義務に違反して職務を怠った場合。
③国民全体の奉仕者としてふさわしくない行為があった場合。となっている。

地方公務員の懲戒免職の事由は
①地方公務員法の法律に基づく命令に違反した場合。
②職務上の義務に違反して職務を怠った場合。
③全体の奉仕者としてふさわしくない行為のあった場合。となっている。

懲戒免職の免職と言う言葉は公務員に対して使われ一般企業の場合は解雇と呼ばれる。懲戒免職の場合、退職手当は支給されない。再就職も非常に困難になる場合が多く、失職の中では一番重い処分となるのが公務員の懲戒免職である。

わかりやすくいえば47歳のこの教諭は、大学をでて教師になってから25年間働いた分の退職金がすべてパーになったのである。当然、教師として復職はできないだろうからせいぜい学習塾の講師にでもなるしかないだろう。

懲戒免職は当然といえば当然のことである。逆らうこともできない生徒に対して一方的に理不尽な暴力を振るうことを常としながら、高校教師としての高給を得て、しかも退職金や恩給をもらうなんて到底許されるべきではない。

しかし、大阪市教育委員会の記録によれば、生徒への体罰をめぐり教諭を懲戒免職にしたのは今回が初めてだそうであるから、これまでいかにこうした体罰が軽視されてきたのかがよく分かろうというものだ。

今回の事件は、体罰を受けた生徒さんが自殺したために大騒ぎになったが、全国的には自殺こそしないが、厳しい体罰を受けてじっと我慢している生徒諸君がたくさんいるものと思われる。

この際、そうした暴力教師は教育界から永久追放するべく生徒や保護者が一致団結して立ち上がる必要があるのではなかろうか。

今度こそ 逮捕しました 猫男

2013年02月12日 10時12分07秒 | 日記
パソコンを遠隔操作して数々の悪行を繰り返していた男がついに逮捕された。警察・検察はこれまでに4人を誤認逮捕しているので今回は五人目の容疑者逮捕である。

特殊なソフトを使って自らの正体を隠し、他人のパソコンへ侵入して他人になりすまし悪質な犯行予告などを書き込む。このとき複数の海外サーバーを経由しているので本当の犯人を特定するのはなかなか難しい。

過去の誤認逮捕は国内のIPアドレスを根拠に逮捕して、強引に自供させたり、送検したりしていたもので、結果として警察の捜査能力の欠如と、捜査過程における人権無視を露呈することになった。

私は以前にもこのブログで提案したのであるが、警察は勉強は出来ても頭の固い人物だけではなく、パソコンオタクみたいな人材も採用してこうしたサイバー犯罪に当たらせたらどうかということだ。

私が好んでみるテレビドラマに「鬼平犯科帳」というのがある。池波正太郎の原作をテレビドラマ化したもので今は二代目中村吉右衛門が主演している。このドラマは毎回、火付盗賊改方長官の鬼平こと長谷川平蔵宣以(はせがわへいぞうのぶため)と凶悪な盗賊一味との闘いを描いているのだが、鬼平の手足となって働く与力・同心のほかに何人もの密偵が登場する。

小房の粂八、相模の彦十、大滝の五郎蔵、おまさ、伊三次、舟形の宗平、高萩の捨五郎・・・いずれも元は名のある盗賊だった者たちである。まあ、今のご時勢であるから前科のある犯罪者を公務員にせよとまでは言わないが、パソコンオタクでその道にだけは優れているというエキスパートが募集さえすればたくさん応募してくるのではなかろうか。

今回の容疑者逮捕はデータの解析やパソコンのハードデスクの解析から容疑者を割り出したものではないようで、犯人を名乗る人物からのメールに基づき、江ノ島の猫”ゆたか”君につけられた首輪にたどりつき、周囲に設置されていた防犯カメラの映像から容疑者を割り出すという、まったく従来からのアナログ的な捜査手法であったようだ。

警察はすでに容疑者が売却処分した携帯から猫の”ゆたか”君の画像まで復元しているそうだから、今回はよもや誤認逮捕ということはないだろう。

逮捕された容疑者は、本当に無実ならば合理的な弁解をすればよいが、もしも身に覚えがあるのであれば往生際をよくしてもらいたい。そして、類似犯罪が起きないように細かく供述することを強く期待している。